JR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある文化施設です。578席の大ホールをはじめ、小ホール、市民ギャラリー、4つの練習室、和室、マルチパーパススペースがあります。
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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 20:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.23】
砂川涼子 ソプラノ・リサイタル
~日本歌曲とオペラ・アリアの宝石箱~
22. 03. 17

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第一小学校 1年 佐久間和葉さん

●ソプラノとは...?
女の人のこえがたかい音いきのこと。
キラキラした、たかいこえがすてきでした。
マイクないのに大きいこえすごい!!

●ドレスもすてき!!!
きせつや、きょくにあわせてえらぶのかな?

こんかいのリサイタルは日本かきょくとオペラどっちもたのしめる、ないようでした。

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♪♪はじめての人でも楽しめる♪リサイタル♪♪
ピアノも一人のとうじょうじんぶつみたいでした。

●ぜんはんは日本かきょく
日本かきょくは、日本ごでうたっていて、ことば、たんごのおもしろさやよさ日本ごのひびきをたのしめました。ふだんつかってることばや、しっているむかしばなしも、もっとかんどうすることができました。

●こうはんはオペラ
テノールのふえ田さんと、いっしょに、すべて、うたでひょうげんしたげき「オペラ」をえんじてくれました。ことばは、わからなくてもじょうねつてきな、2人のげきとうた。
1人より2人でこえがかさなるときれいにすごくきこえました。

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●おすすめのきょくしんだん
※しつもん
・本をよむのがすき ・かいがいにいってみたい
・おもしろいことだーいすき ・そとに出るのがすき ・こいをしてみたい
・ほしを見るのがすき ・おさけをのんでみたい

※しんだん
・「あさっておいで」
 とてもおもしろくてたまらなくなるきょく。きくと、げん気になれるよ。

・「竹とりものがたりより こくべつのアリア」
 みんなに、「ありがとう。」というアリア。
 このきょくはとてもかなしみのきょく。ありがとうをつたえる。

・「オテロより すでによもふけた」
 ことばは、つたわらなくても、かんじょうが、つたわってくる
 じょうねつてきなあいのきょく。

・「ラ・ボエームより ミミ、ロドルフォの出あい」
 クリスマスイブのであいと、ひとめぼれのとてもすてきなきょく。

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●おきゃくさんチェック☆
ねんれい...50~70さいくらいの人おおい
      小学生もたのしめるからかぞくでいくのもおすすめ
せいべつ...女の人のほうがすこしおおい
      ふうふできてる人、ロマンチックですてき!
      おともだちどうしできてる人、たのしそうでした。
ふくそう...ふだんよりすこしおめかししてるかんじ
      とくべつなおしゃれした人もいました。
      ふだんぎでいってもだいじょうぶ

●かんそう
あたしが、このコンサートにいって、またいきたくなりました。
りゆうは、かいせつも、わかりやすくて、こんなコンサートはじめて!て、おもっていましたし、ふつうだったらあのこえは、マイクつかわないと出せないと、おもいます。とても楽しく聞けてうれしかった。

(公演写真:友澤綾乃)

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リサイタルの感想、お客様の様子など全体の雰囲気を感じ取れるすてきなレポートです。
佐久間さん作の「おすすめのきょくしんだん」はとても楽しいチャートでわかりやすく、
たどりついた曲の解説を読んで納得!
みんながコンサートに行きたくなるようなワクワクするレポートです。

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.22】
砂川涼子 ソプラノ・リサイタル
~日本歌曲とオペラ・アリアの宝石箱~
22. 03. 17

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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月姫の祈り

小金井市立南中学校 2年 南波美月姫さん

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2022年2月、小金井宮地楽器ホールに舞い降りた歌姫

<DIVA>、砂川涼子氏が演ずる沼尻竜典氏作曲演出

歌劇<竹取物語>の中のアリアを熱唱する場面である

日本語によるアリアは私たちの心に深くしみわたり魅了し

月姫の祈りは、小金井宮地楽器ホールに

幸せな春の訪れと 美しい満開の桜を咲かせてくれた

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大から2年

間の月日が経過し、そして今、まさにこの瞬間

紛争が続いているロシアとウクライナの人々への

<平和の祈り>を込めて

(公演写真:友澤綾乃)

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南波さんはレポートとして絵を描いてきてくれました。
ホールでの演奏から、このような情景までイメージでき、そして表現できる感性に驚きです!
絵やキャプションに込められた南波さんの強い思いが感じられます。

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.21】
ケロポンズ ファミリーコンサート
22. 02. 20

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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ケロポンズとねこのおいしゃさん

小金井市立東小学校 1年 田中美桜さん

 二月六日日よう日、今日は二回目のとくはいんの日でした。早くケロポンズを見たいという気もちをおさえて、みやじ楽きホールにむかいました。
 会じょうには、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、いろいろな人がいて、みんなのドキドキワクワクがきこえてきました。
 かえるのうたでコンサートがはじまりました。あったまるあそびで、手やあたまやおなかをこすりました。

 タコクロナイズドスイミングは、わたしの大すきなうたです。「タコ一ぽん」で手をぶらぶらしたり、「タコ四ほん」でぜんしんでばたばたしたりしました。

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 中でも気に入ったのは、「ねこのおいしゃさん」といううたです。ねこのおいしゃさんのところに、ぞう、きりん、くま、きつね、ねこのおくさんがいろいろなびょう気のそうだんにくるおはなしで、ねこのおいしゃさんは、「ニャー」と気合いを入れてなおします。ケロちゃんとポンちゃんがパネルシアターでしょうかいしてくれました。

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 楽きもたくさん出てきました。アコーディオンやリコーダー、ピアノ、けんばんハーモニカ、ウィンドベル、ウクレレ、どれもきれいな音でした。

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 本当にあっというまのコンサートでした。またケロポンズがきたら見にいきます。

(公演写真:藤本史昭)

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とても丁寧な字と上手な絵で、コンサートの様子をレポートしてくれました。お客さんの様子や、コンサート全体の説明のほか、特に楽しかった2曲についてくわしく紹介するという文章のバランスもすばらしい!!

スタッフによるイベントレビューはコチラ

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.20】
こがねい落語特選 新春 異才競演の会
22. 02. 09

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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初めての落語新聞

小金井市立小金井第一小学校 3年 佐久間瑞希さん

落語特せん新春異才競演の会を聞きに行きました。
わたしは学校で先生が話してくれた「じゅげむ」など昔からある落語を聞いてきょうみをもって行ってみました。
五人の落語家それぞれが面白くてみんなたくさんわらっていました。

    

[やまびこさん]
見習いどろぼうの話「出来心」をひろう。
ししょうとの話もリンクしていて面白かった。

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[わさびさん]
さいしんの券売きと思いきや・・・中に人が入っていると言う話「券売き女房」をひろう。
毎日、自分でかみがたをセットしているらしい。

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[はくしゅさん]
パンダみたいな見た目?!
いやし系かと思いきや、キレキレのリズムで「うまや火事」をひろう。

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[けんこうさん]
勝ったのかと思わせて、ひたすら負けつづけるおすもうの話「大安売り」をひろう。
話くちょうと、みぶりてぶりも面白い。

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[ひこいちさん]
予定よりおくれて登場したのもわらいのうち!?
生まれこきょうと東京を比べた話「長島のまん月」とゆう新作をひろう。

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五人それぞれこせいがあって、長い時間だったけど、あきずに楽しく見ることができた。
今まで行ったコンサートなどは、しずかに聞く物だったけど、落語は、回りの人もおもいっきりわらっていて自分も楽しくわらうことができました。また行きたいです。

    

[おまけ]
ふうふで来ている人が多かった。50代から60代の人が多いいんしょうがあった。家ぞくで来ている小学生の子も、みた。来ている人のふくそうは、らくなかっこうの人がほとんどだった。

(公演写真:藤本史昭)

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ステキな和装姿でおめかしして来てくれた佐久間さん。
初めての落語を、レイアウトや内容を工夫した新聞形式にまとめてくれました。
「伝えよう」という思いと、センスが光っています!

スタッフによるレビューはコチラ

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.19】
こがねい落語特選 新春 異才競演の会
22. 02. 09

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立前原小学校 6年 反町 佑さん

このコロナ禍、落語会なんてまったく行けない。行こうと思って準備してコロナでだめになる。そのくりかえし。そんな中でもやってくれるこの会。ありがたい。ひさしぶりの生落語は、「いろんな意味で」面白かった。え...?と思っている人がほとんどかもしれない。その理由は、後ほどたっぷりと書きましょう。それではさっそく、スタートです。

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開口一番の林家やま彦(この名前を覚えていてください)の「出来心」に続き、柳家わさび。本人いわく、「今元気がない」そう。そりゃあそうだと思う。桂米助の「ヨネスケちゃんねる」などで笑点から卒業した(わさびいわく『リストラされた』)林家三平の後任こうほとしてあげられたものの別人(いい芸をやる人です)が選ばれたんだから、落ち込みもするはずだ。次に期待してます!(次ってだれだ‥・?)そんな話はどうでもいい。そうやって客にぐちりながらもしっかりと笑わせている。そんなまくらをふりながらも噺へ。今日の演目は、「券売機女房」。し、新作...。どうもぼくは新作落語を好まない。時代設定が江戸ごろならいいのだが、今回のような現代となると...。落語の内容は、ある古いラーメン屋が客に言われて、券売機を買うことをけんとうするも、値段が高すぎるため、女房を券売機にする(?!)ことに・・・という噺。いやぁ、面白かった。まず、時代設定。おそらく東京オリンピックがあったころなので、なんとなく「そうなるよな」という所がある。どこかというと、冒頭の客のセリフ。どんなことをいっていたかというと、いわば「グローバル化しよう」ということだった。確かにと思ってしまう。時世が重なっていて、すばらしい。よくわかる。そしてバカバカしさ。なぜ女房を券売機にする?! ありえない。だからおもしろい。バカバカしい。さらに、やはり演者のうまさ。若いからこそのさわやかさがある。これでは、笑点の新メンバーでもよかったのでは?とも思ってしまう。今度はぜひ、わさびの古典を聞きたい。

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続いて、桃月庵白酒。師匠は、五街道雲助。雲助は金原亭馬生の弟子で、とてもうでがいい噺家。その弟子なんだから、うでもいいんだろうなと思い、楽しみにしていた。結論から言うと、白酒は期待をうら切らなかった。とても面白かった。まず、マクラでグイグイ笑わせてくる。マクラでは、なぜか小金井をほめたたえる。客は小金井近辺の客がほどんどだから、ホール中大爆笑のあらし!こ・こいつはすごい...。そして、とんでもない一言。「どうしてこんなに長々としゃべっているのかといいますと、現在、トリの彦いち師匠がまだきていないという。」

えーっ!まさか!彦いちが?! 来てない?! まさかである。館内中大爆笑。そんなこんなで噺へ。今日の演目は、「厩火事」。内容はというと、夫婦げんかばかりしている夫婦の妻が、夫の兄の助言を受けて夫の気持ちを見極めるというもの。しかし、面白かった。白酒はスゴイ!まず、演出。要所要所にクスグリがちりばめられている。このクスグリが、絶妙に面白い。バカバカしい。そして、やはり演者のうまさ。さすがだ。ぼくは、この人に心をつかまれてしまった気がする。うまい。絶対にもう一度、見にいきたい。

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中入りをはさんで、三遊亭兼好。第一印象は、「ハキハキしてるな」ということと、「ニコニコとして愛きょうがあるな」ということ。いつも笑顔(春風亭一之輔いわく『うその笑顔』)なイメージがある。マクラでは、冒頭にホール中の人々が気になっていた問題について言及。満面の笑みで、「あッ、ちなみに彦いち師匠はまだ来てません!」やっぱりね...。もしかしたら、この人で終演という可能性もあるのだ。一しゅん、ドキッともした。そんな不安もどこへやら、相変わらず明るい兼好。ここも、この人の良さだと思う。マクラでは、ちょうど行われていた相もうの噺、「言われてみれば」と思う話がとても多い。そして噺へ。今日の演目は、「大安売り」。なるほど、行事にからめてきたな。この噺は、ある男が町中で、自分がひいきにしている力士にぐうぜん会い、先場所の結果を一日目、二日目...(このころは一場所十日制だった)と聞いていくが、どうやら負けっぱなし‥・というあらすじだ。いやぁ、面白かった。まず、意外性がある。相もうの内容をくわしく説明しているのだが、「これは勝つな」と相もう好きのぼく(いや、ホール中のほとんどの人)が思っていても、うっちゃられたり物言いがついたりで負けている。「まさか!!」という負け方なんだからすごい。次にくわしさ。マクラでものすごくたくさんの相もうの笑い話をひろうしたうえ、噺の中でもたくさんのマニアックなクスグリを入れてくる。よく調べたなァ~と思ってしまう。でも、やっぱり一番の面白かった理由は、演者の人がらだろう。とにかく明るい。楽しんでやっている。この人は、こっけい噺が似合うと思う。これからも、がんばってもらいたい。

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さあ、兼好の高座が終わった。さあ、ここで打ち出し太こがなれば、彦いちは来なかったということになる。さあ、運命の時がやってきた。なったのは...出ばやし!そう、彦いちは来たんだ!...だが、ぼくたちは気付いていなかった。この出ばやしが彦いちの出ばやしではないという事に・・・。高座返しが出てくる。座布とんをふっくり返す。そして、メクリの方に行って、めくった。僕たちは、メクリが「林家彦いち」になる事を信じていた。が、前座(この人の正体はすぐ分かります)は、メクリをめくったのではなかったのだ。もどしたのだ。出た所に書いてあったのは...。

・・・「林家やま彦」だった...。そう、彦いちは間に合わず、あの開口一番をつとめた弟子がつなぐことになったのだ。そして、その高座返しをつとめた前座が、そのまま高座に上がった。かれこそが、やま彦だったのだ。やま彦の説明によると、兼好の大安売りの7日目で、彦いちは武蔵小金井駅についたとの事。さあ、いつごろくるか。そんなわけでやま彦が彦いちに入門したわけなどを話していて、何個目かの話のと中で、やま彦がなにかのしらせを受け、客席にこう告げる。
「あッ、師匠がとう着しました」

ついに来たぞ!彦いちがとう着した!そしてやま彦が高座をおりる。流れてきたのは「まりととの様」。これだ!これが本当の彦いちの出ばやしだ!めくられたメクリには、ちゃんと「林家彦いち」と書いてある。

そして、彦いちが出てきた。着物のそでには、ジャージのような白いすじ。これが彦いちだ!そして、彦いちがしゃべり初める。第一声は、
「暑いですね。」
そりゃあ暑いでしょうね。この林家彦いちは、新作落語の名人。「SWA」という新作落語グループに所ぞくしている。とにかく、人間観さつが上手ということを聞いている。とても楽しみだった。マクラでは、コロナ禍が初まったころの落語界の様子を「公開」していた。そして噺へ。今日の演目は、「長島の満月」。新作だ。鹿児島県の長島生まれで大学進学と共に上京してきた安田(後の彦いち)が、周りの人たちとある店に出かけるも、昔のみんなの話についていけないので、記おくをたどってみるも、生まれたところがド田舎だったから、とんでもない記おくばかり出てくる...という噺である。はっきり言おう。最高だった。まず、ストーリー。なんか共感できるのだが、バカバカしい。島に初めて信号機が来たときの事(えっ!?)、オイルショックは、「なかった」事(えぇっ!?)、ご近所さんにもらった東京みやげの石けんが何だか分からなくてお客にお茶が子で出しちゃった事(えぇぇっ?!)...。これが、実体験なのだというところも面白さを増している。そして、彦いちのすばらしい話じゅつもある。語りかけるようなナレーション。会話だけだったら、こんなに面白い落語にはならないと思う。残念だったのが、実体験にもとづいているため、彦いちの人間観さつからの架空の人物描写を見ることが出来なかったという事だ。噺はとても面白かった。もう一度、彦いちの新作を観たい。

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以上に書いた事を読んだ皆さんは、冒頭の「いろんな意味で」面白かったという言葉の意味を分かってくれたと思う。こんなハプニング、ぼくも初めてだ。この会、大満足だった。本当に「異才」だったと思う。次回も楽しみだ。

・・・と終わると思ったら、大まちがいだ。2月1日、小金井 宮地楽器ホールの2022年度の主さい公演が発表された。その中には、もちろんこがねい落語特選も入っている。さあ、今年はどんな人が来てくれるのかなぁ...

・・・というわけで、発表当日にホールの公式サイトを見てみると...出た!出ました!ラインナップが出てる!というわけでさっそく見てみよう。今年は開館十周年だから、主さい公演はスペシャル。きっとこがねい落語特選もスペシャルなんだろうな......(絶句)。

こっ、これはすごい。すごすぎる。スペシャルすぎる。大興ふん。まず、9月18日(日曜日)にあるのが、「納涼 新風轟音の会」。出演者は、桂宮治、瀧川鯉八、三遊亭萬橘、春風亭一之輔。うーん、この4人はすごい。桂宮治は笑点の新メンバーになった上手な芸をやる。瀧川鯉八は神田伯山が絶賛した新作のホープ。三遊亭萬橘は、三遊亭兼好が五代目円楽一門会のエースだとすれば、五代目円楽一門会のホープ。春風亭一之輔は、今一番いきおいがある若手のエース。みんな、期待の若手だ。ぜひ見に行ってほしい。そして、2023年の1月21日(土曜日)にあるのが、「新春 達士鳴動の会」。出演者は、玉川大福(浪曲)、瀧川鯉昇、柳家権太楼、五街道雲助。こ、こっちのほうがすごい...。玉川大福は、浪曲界のエース。瀧川鯉昇は、新作落語界の重鎮であり、古典もできる名人。柳家権太楼は、落語界のとびぬけた爆笑派の大名人。五街道雲助は、あの大名人、古今亭志ん生の孫弟子で、古典の正統派である名人だ。このラインナップはすごい。これもぜひ見に行きたい。料金は、両方とも3,500円、こがねいメンバーズ会員(年会費2,000円)だと3,200円なのだが、会員だと両公演セット券が6,000円で買える。ぼくもこれを買うつもりだ。とにかく、両方ともいい公演だ。ぜひ見に行ってほしい。

(公演写真:藤本史昭)

※2022年度の落語ラインナップはこちらをご覧ください

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落語愛あふれる小学生、反町さんによる落語レポート第2弾は、なんと原稿用紙11枚!
評論家のような冷静な考察もさることながら、
反町さんのリアルタイムの興奮が手に取るようにわかる、勢いのある文章です。
そして2022年度のラインナップの紹介まで!またのご来場お待ちしています。

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.18】
島田歌穂&島 健 Duoコンサート
21. 12. 20

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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立川国際中等教育学校 中学1年 畑 苺香さん

島田歌穂さんの歌声素晴らしかったです。力強くてドラマチックな歌や優しく大切にあつかう歌とで歌声を変えていて音域が広いなと感じました。わたしが特に心に刺さった曲が二曲あります。

一曲目は10番目に歌われた『レ・ミゼラブル』の「On my own」です。「レ・ミゼラブル」は私の大好きな本です。ミュージカルは観たことがなかったのですが、始まる前からとても楽しみにしていました。歌が始まり、「私、また独りになっちゃったわ...」からどんどん引き込まれていきました。私は島田歌穂さんがエポニーヌの役を演じたと知って驚きました。エポニーヌは子供のころはコゼットをいじめるなどしていましたが、ある青年を愛することで心が美しくなった少女です。しかし、エポニーヌの愛は届くことはありませんでした。島田歌穂さんの歌からその切なさがひたひたと心に染みこんできました。特に「愛してる...」の場面では背筋がぞくっとしました。感情が強くなる時はドラマチックに歌ったり、つぶやくようにせん細に歌ったりとまるで島田歌穂さん自身がエポニーヌのようでした。エポニーヌは主役ではないけれど美しい歌だと思いました。

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二曲目はCherry こきん'sと島田歌穂さんと島健さんが全員で歌った『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」です。Cherry こきん'sのみなさんは私と同じ中学生の子から七十代の人までが共に美しいメロディーを作り出していて素晴らしいなと思いました。こんな風にみんなで仲良く歌える小金井市はなんてすてきな町なんだろうと思いました。「民衆の歌」は、みんなが心を一つにして歌って一つの大きなものをつくっていると感じました。歌を楽しむのにかべはないんだなと思いました。また、Cherry こきん'sの人たちのソロもあってとても驚きました。こんなに大勢の人の前で歌うのはとても勇気がいることだと思います。久しぶりにたくさんの種類の歌が聞けて、すてきな時間を過ごしました。

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(公演写真:藤本史昭)

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畑さんは、ミュージカルが好きなのでしょうか。歌の持つ魅力をとても深く感じ、それを伝える表現をしてくださったレポートです。
また、公演前に他の小学生特派員に優しく声をかけてくれるなど、お姉さん役もしてくださり、ありがとうございました!

スタッフによるレビューはコチラ

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.17】
島田歌穂&島 健 Duoコンサート
21. 12. 20

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第一小学校 3年 佐久間(さくま)(みず)()さん

(わたし)は、このコンサートを()いて(こころ)(のこ)ったことを、4つに()けて(しょう)(かい)していきます。

①どんなコンサート?

このコンサートは島田歌(しまだか)()さんと(しま)(けん)さんのふうふ二人(ふたり)のステキなステージでした。(うた)(うた)ったり、ピアノをひいたり、ふうふ二人でお(はなし)をしたりしていて、「いいな」と(おも)いました。(ほか)のコンサートだと、お(はなし)(はい)っていなかったりすることもあるので、お(はなし)()くことができとてもよかったです。

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二人(ふたり)(こと)

()()さんは、(ちい)さいころからぶたいに()ています。今は、デビューから45(ねん)以上(いじょう)たっていて、おどろきました。(けん)さんは、ジャズピアニストで、いろいろな(きょく)を作ったり、作曲(さっきょく)したり、(きょく)をアレンジしています。

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③チェリーコキンズといっしょに

この団体(だんたい)は、小金井(こがねい)市民(しみん)中心(ちゅうしん)とした30人の団体(だんたい)です。2(きょく)にしゅつえんしました。(きょく)(なか)()()さんが(うた)ったところを(あと)から()(かえ)したりしていたり、コーラスを(うた)っていてよかったと(おも)います。

(うた)上手(じょうず)だったし、えんそうの(なか)でいっしょに拍手(はくしゅ)をしたので、自分(じぶん)たちもえんそうをしている気分(きぶん)になれて、それがすごく(たの)しかったです。

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④アンコールの(きょく)

この(きょく)は1(ねん)~2(ねん)くらい(まえ)までディズニーシーで(なが)れていたこともある(きょく)です。みなさんの(なか)にも()っている(ひと)がいるのではないのでしょうか?(きょく)名前(なまえ)は『ウェルカムトゥクリスマス』です。この(きょく)をえんそうするときは、ミラーボールが(まわ)り、そのミラーボールで(ゆき)がふっているのをイメージできたことと、もうすぐクリスマスということが、この(きょく)から(つた)わってきました。

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きせつにもあっていたし、(うた)がメインのこうえんには()ったことがなかったので、勉強(べんきょう)になりました。

(公演写真:藤本史昭)

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佐久間さんは、1年生でも読めるようにふりがなをふったり、段落ごとに挿絵を入れたり、「みなさんも~」と呼びかける表現を入れたり、と読み手を意識されているレポートで、びっくりしました!
コンサートを楽しんでいる様子もとてもよく伝わってきました。

スタッフによるレビューはコチラ

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.16】
島田歌穂&島 健 Duoコンサート
21. 12. 20

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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かほさんはきれい

小金井市立緑小学校 2年 吉見彩さん

12月5日日曜日、わたしはしま田歌ほ&しまけんDuoコンサートへ行きました。

歌ほさんはいっぱいいきをすって、さいごまで声を出しきっていました。きょくの中に入って歌っていました。うれしい、さみしい、楽しい、あいしてるのきもちを体でひょうげんして歌っていたので、わたしもそういうきもちになりました。

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わたしは、「アニーよ、じゅうをとれ」のきょくで、エプロンをもっているように、おどけて歌っているところがおもしろかったです。「two sleppy people」というきょくでは、歌ほさんとしまけんさんの声がそろっていて、すてきでした。チェリーこきんずさんとの合しょうでは、メリーポピンズのきょくを歌っていました。30人だったので、はく力がありました。

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しょうめいも、とてもきれいでした。歌に合っていて、まどがうつった時は、一人でさみしいきもちに見えました。「メモリー」のきょくでは、月がきれいでした。さいごのクリスマスのきょくででてきたミラーボールは、さらにきれいで、ホールぜん体をうつくしくしました。

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歌ほさんがおもしろいことを言ってみんながわらったり、手びょうししたりして、かいじょうが一つになっていました。きょくのせつめいもしてくれて、イメージがわきました。

歌ほさんは、ドレスもきれいだったし、声もうつくしかったです。きょうコンサートにいって、楽しかったです。いつかわたしも、ぶ台に立ちたいです。

(公演写真:藤本史昭)

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出演者のしぐさや、照明の演出からも、曲のイメージや会場の雰囲気を感じ取れていることがよくわかる、すてきなレポートです。
吉見さんの元気でしっかりとした字も気持ちがいい!!

スタッフによるレビューはコチラ

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.15】
三浦一馬×宮田 大 スペシャル・デュオ
21. 12. 13

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第二小学校 4年 山田康太さん

ぼくが今回演そうを聞いて印象に残った事が3つありました。それを今からご紹介します。

一つ目は、席が満席だった事です。お客さんは大人の女性がほとんどで、後からスタッフの小林さんが「とても人気のある演奏家さん」だと教えてくれました。始まる前会場を見学させていただき「とても広々としたホールだと」感じもした。その会場を満席にするほど人気のある人の演奏を聴けると思うとワクワクしました。

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二つ目は、今回バンドネオンという楽器の音色を初めて聞けた事です。チェロは名古屋に住むおじいちゃんが習っていて聞いたことがあり、ヴァイオリンよりも低かったり高かったりする楽器だなぁ。と思って聞いていました。だけど、バンドネオンは初めてでした。バンドネオンを最初に三浦一馬さんが持って出て来た時に「アコーディオンのようだな」と思いました。でもけんばんが無く、代わりにボタンが沢山ついていました。聞く前はどんな音か想像できなかったけど、多分アコーディオンのような音かな?と想像しました。後から調べたらバンドネオンの発祥はドイツで、現在はアルゼンチンタンゴで主に使われているそうです。三浦さんが「構造はパイプオルガンが小さくなったような物」と話していました。

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三つ目は、二つの楽器の演奏がとても合っていた事です。最初見た時に形が全く違う楽器の音色が合うと思いませんでした。実際聞くとそれぞれ違った音色なのに、一緒に奏でると同じようなひびき方をしていてとても心が踊りました。バロック、ワルツ、タンゴなど爽やかな曲、悲しげな曲を沢山演奏してくれましたがそのどれがととも合っていました。僕は「ガルデル:首の差で」という曲が爽やかで好きでした。それを後から家で聞いたら母が「昔の映画で使われていた曲でとてもすてきな曲だった」といっていました。そして印象的だったのが三浦さんも宮田さんも手だけでは無く、体全体を、リズムに合わせて動かし演奏してた事です。小さな音を出すときはゆっくり小さく動き大きな強い音を出すときは素早く動いていました。手だけで弾くよりも体を一緒に動かして演奏すると曲が観客により伝わると感じました。観ていて気分が盛り上がりました。

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〈まとめ〉
たった2人なのに沢山の種類のキレイな演奏を出来る事がすごいと思いました。ぼくも感動したけど会場を見渡すと手を高く上げて拍手をする人、立って拍手を送る人が沢山いました。それをみて「素てきな音楽だったよ」と皆がほめているようだと感じました。また三浦さん宮田さんの演奏を聞きに行きたいと思いました。


〈おまけ〉
曲の間のお話でチェロの宮田さんが「演奏する前に鼻の油を弦につける」と言っていたのがびっくりしました。弦のすべりを良くするために行うそうです。ぶたいを直接聞きに行ったからこそ聞けた話だと思いました。

(公演写真:藤本史昭)

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山田さんは、演奏についてはもちろん、会場のお客さんの様子もよく観察してレポートしてくれました。また、音色を予想して聴いたり、おうちに帰ってから家族でお話したりさらに調べたりと、演奏会の前後も楽しんでくれたことが伝わってきて、すばらしいなと思いました。

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.14】
三浦一馬×宮田 大 スペシャル・デュオ
21. 12. 13

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第三小学校 6年 永井玖奈さん

私が今回の「三浦一馬さん × 宮田大さんの スペシャル・デュオ」を見て、思ったことは、まずバンドネオンという楽器についてとてもびっくりしたことがありました。それは、バンドネオンは、アコーディオンにとても似ていますが、アコーディオンは片方しかのばせないのに、バンドネオンは両方のばせることです。私は、アコーディオンはけんばんがあるけど、バンドネオンにはないから、そういうつくりにできるんだと思います。けんばんは、はばを広く取ってしまいます。バンドネオンは、けんばんではなくて、ボタンで演奏するので、あまり場所を取りません。だから、両方のばせるのではないかと思います。

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他に良いと感じたのは、コンサートのときの曲と曲の間で話をすることについてです。私は曲の説明をして、演奏をして、また曲の説明をするというようなのを、くり返すだけだと思っていました。けれど、三浦さんと宮田さんは雑談をしていました。

コンサートが始まる前のルーティーンや、相手のいいところなど、ときには、笑える話もしていました。例えば、コンサートが始まる前のルーティーンについては、三浦さんは、汗をかいてしまうと冷えるので、手をドライヤーで温めたりしていることで、相手のいいところは、宮田さんが、「三浦さんは、タンゴのリズムに乗って体をゆらしていてイイネ!」とほめていました。相手を互いに尊敬しあっていて、いいな。と思いました。
また機会があったら、コンサートに行きたいです。

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(公演写真:藤本史昭)

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永井さんは、バンドネオンの楽器の不思議と、曲間のトークの面白さをレポートしてくれました。バンドネオンとアコーディオンの違いなど、興味を持った点については、さらに学校や市の図書館、インターネットなどで調べてみると楽しいかもしれませんね♪

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.13】
ピアノと物語「ジョルジュ」
21. 11. 27

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立緑小学校 5年 藤井陽香さん

私が今回観賞したピアノと物語「ジョルジュ」は、女流作家ジョルジュとかの女を支えた弁護士との手紙のやりとりと朗読と同じ時代に作られたショパンの曲がピアノで演奏されています。

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私の心に残った音楽と朗読をいくつか紹介します。

演奏曲の中で一番心に残ったのは、前半の最後に演奏された「雨だれ」です。この曲の特徴は、雨音のような低い音の伴奏に、やさしいメロディーが重なるところです。やさしいメロディーからは、春の暖かい様子が心にうかびました。低音の伴奏からは、まるで本当に雨がふっているような気がしました。

後半の中ごろに演奏された「英雄」も心に残りました。この曲のおもしろさは曲の調子がいろいろと変化していくところです。後から調べたことですが、ショパンが故郷のポーランドに帰りたいと思いながら帰ることができなかった思いがこの曲に表されているといわれているそうです。私も、この曲を聞いて、ショパンの強い思いが伝わってきました。

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朗読の中では、終盤のジョルジュと弁護士の二人が、ショパンとの思い出を語る場面が心に残りました。

「散歩中にジョルジュのポケットに入っている食べ物のくずをジョルジュの後ろを歩いているロバがほしがって鼻でジョルジュの背中をつっつく。そうするとロバの上に乗っているショパンが笑う。その笑い声が今でも聞こえてくるよう。」

このセリフは、観賞しながら思わずメモを取りました。私は、このセリフから、今でもジョルジュはショパンのことを愛しているのだなと思いました。

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今までに音楽だけの演奏会は何度か行ったことがありますが、朗読を聞いたのは初めてでした。げきとはちがって動きが少なく、読むだけなのに、げき以上に話の中身が伝わってきました。

学校の授業などで、音読や朗読をすることがありますが、初めて聞いた相手でも、話の中身が良く伝わるようにできるようになりたいです。

(公演写真:藤本史昭)

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藤井さんは心に残った曲やシーンについて、レポートしてくださいました。「北村英治スーパ―カルテット」の時と同様に、自分自身の体験に結び付けた学びとして吸収しているのもすばらしい!

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.12】
ピアノと物語「ジョルジュ」
21. 11. 27

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第一小学校 1年 佐久間和葉さん

【このこうえんは...】
ショパンのピアノと、ジョルジュとミッシェルのやりとりをたのしいこうえんでした。はじめての、ろうどくといっしょに、コンサートをきいたら、ショパンのことがよくわかってきたと、おもいます。

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【ジョルジュってこんな人】
ショパンのきょくをつくるために、ジョルジュはひつようでした。
ジョルジュはつよくて、あたまがよくて、ショパンのひくきょくがすきと、かんじました。

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【ショパンのきょく ベスト3】
ジョルジュは「青」といっていたけど、わたしがおもった色もあるよ!

①「げんそうそっきょうきょく」・・・わたしがすきだったからきけてうれしい(※紫・青)
②「えいゆうぽろねーず」・・・きゃくがうれしそう(※赤・オレンジ・黄色)
③「ロマンチェ」・・・きれい、いやすような...(※黄色・緑)

※描いてくれた色を文字で表記しました。

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(公演写真:藤本史昭)

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佐久間さんは、セリフも曲数も盛りだくさんだった情報量の多い公演を、画用紙1枚に一目でわかる楽しい記事に上手にまとめてくれました。絵も記事の構成も素晴らしくてびっくりです!!

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.11】
こがねいガラ・コンサート 2021
21. 11. 11

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第三小学校 5年 中川夏也子さん

私は、今回クラシックのコンサートを初めて聴きました。聴く前は、「どんなだろう」と想像もつきませんでした。そして、他のお客さんを見ると、クラシックを聴きなれているような人がたくさんいました。なぜかというと、拍手のタイミングや曲の聴き方など、マナーを知っていたからです。

 一曲目のバッハのブランデンブルク協奏曲では、4人の奏者に私はひきつけられました、男性がトランペットを、女性3人がフルート、オーボエ、ヴァイオリンの楽器を奏でました。そして、オーボエのはっきりしていて、芯のある音と、フルートの高く品のある音がすてきでした。すずしい朝に4人の人たちが楽しくお話しているような、元気で明るい曲でした。後ろの楽器の人たちも、それぞれ楽しくお話しているようでした。

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 二曲目のドヴォルザークのチェロ協奏曲は、最初はすごくミステリアスで、森の中を歩きながらうすぐらくてけものと出会いそうな曲でした。チェロの音がすごく強くて、かっこよかったです。

 そして、三曲目のベートーヴェンの交響曲ではヴァイオリンとティンパニーの二つの楽器がすごく合っているなと思いました。私はバレーボールをやっているのですが、ティンパニーが「ドン!」と強い一つの音を出してトスをあげて、ヴァイオリンがスパイクを打つような感じでした。ティンパニーは、細かく小きざみな音でも、全部の音が生きているように感じました。

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 最後のアンコール曲は、すごく楽しかったです。女の人がふいたハトの鳴き声がするふえと、他の楽器も合わせて手をたたいたのが、春の公園できれいなお花を見ながら小鳥の大合唱を聴いているみたいでした。

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 クラシックのコンサートは、はげしかったり、強弱があったり、バラエティが豊かでした。私も、学校の発表会のために楽器の練習をがんばっているので、上手に合わせたいです。

(公演写真:藤本史昭)

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中川さんは前回の日舞公演に続き、2回目の特派員レポート。「クラシックのコンサートは初めて」とは思えないほど、曲からいろいろな情景をイメージしたり、自分が習っているバレーボールに重ね合わせて表現したりと、感性豊かな楽しいレポートです。

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.10】
こがねいガラ・コンサート 2021
21. 11. 11

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第三小学校 5年 荒川幹史さん

<はじめに>
ぼくは今回のコンサートがオーケストラだったので、すごく楽しみにしていました。なぜかというと、楽器がたくさんあり、すごくはく力があるからです。
開演後、バイオリンの1人が音を鳴らすと、他の人も同じ音を出して音を合わせていました。

<曲を聞いて>

《J.S.バッハ:ブランデンブルク協そう曲 第2番 ヘ長調 BWV1047》

[第1楽章]
バイオリンのなめらかな音がきれいにひびいていました。バイオリンの一人一人の動きがそろっていてかっこよかったです。指揮者が、演そうしている人の中で大きい音を出す人を見ていたりしました。前に立っているバイオリンがたくさん手を動かしているのに対し、後ろの人は少ししか手を動かしていませんでした。ほぼ全ての楽器が、同じせんりつを鳴らしていたときは、すごく大きく元気な音が出ていました。

[第2楽章]
チェンバロ→バイオリン→フルート→クラリネットの順に音を出していました。最初前に立っている3人とチェンバロしか演そうしていませんでしたが、すごくきれいに聞こえていました。フルートとクラリネットの音が合わさって、流れるようになめらかな音が出ていました。指揮者が時々、なめらかに手を上下させていました。

[第3楽章]
出だし、すごく元気なメロディーで聞いていて元気が出ました。トランペットが加わるだけで、すごく曲のふんいきや印象が変わりました。バイオリンがたくさんあると、すごくはく力のある音になりました。曲のと中で、音を鳴らしているとき、コントラバスや、バイオリンが小きざみに指を動かしていました。曲が終わると演そう者は退場していきました。

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《ドヴォルザーク:チェロ協そう曲 ロ短調Op.104》
2曲目になると1曲目に比べて楽器がたくさん増えました。

[第1楽章]
最初低く、少し暗く悲しい音から始まりました。ティンパニが連打する音はすごく力強くはく力がありました。金管楽器の音ははく力があり、1曲目に比べて力強くイメージがガラっと変わりました。第1楽章は同じせんりつをくりかえし使っていました。1人で演そうするチェロの音と、フルートの音がすごく合い、気持ちよく鳴っていました。低い音がより一そう曲をきれいにしていました。ホルンが音をきざみながら音を大きくしていくところがすごくかっこよく聞こえました。ほぼ全ての楽器で最初のせんりつを演そうしたとき最初のときよりはく力があり、あまりの音の大きさにびっくりしました。チェロが一人で最初のせんりつを弾いたとき、たくさんの楽器で演そうするのとちがい、悲しくひびいていました。チェロの人が指でげんをはじいて音を出していました。もり上がるとき金管楽器の音が楽しく元気に鳴っていました。もり上がる少し前に指揮者が大きく手をふっていました。バイオリンがいっせいに1つの音を鳴らすと、きんぱく感が増しました。

[第2楽章]
すごく平和な感じにゆったりと始まりました。トロンボーンがゆったりと気持ちよく聞こえ、落ちつく気分になりました。チェロの音が悲しく聞こえました。コントラバスが指でげんをはじいて低い音を出していました。チューバの低い音がホールにすごくきれいに広がって聞こえました。

[第3楽章]
低い音をじくに勇ましいメロディーがかっこよく聞こえました。ティンパニがすごく速い連打で曲のみ力をひきたてていました。トライアングルの「チリリリリリリ」という音がするどく大きくひびいていました。二つのフルートがぴったりとそろってきれいにひびいていました。同じようなせんりつを色々な楽器でかわりばんこに演そうしていました。第一楽章でよく出てきたせんりつが聞こえました。曲が終わった後、かん客が退場する演そう者にはく手していました。

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《ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68「田園」》

[第一楽章]
のどかな田園のようなゆったりとした始まりでした。リラックスするゆったりとしたリズムでした。同じ音をずっとバイオリンが続けて鳴らしていました。チェロやコントラバスのメロディーがゆったりとしていて気持ちがよくなる曲でした。悲しい感じはまったくなく、楽しくリラックスする曲で、ゆったりとなめらかなメロディーでした。大きく元気なメロディーのとき指揮者が大きく手をふっていました。フルートのやさしい音が田園の風景を思いうかばせてくれました。

[第2楽章]
最初から気持ちのいい音でした。楽しいリズムで元気が出て、やさしい音でリラックスもできました。同じせんりつをくりかえし使っていてすごくきれいでした。フルートの音がきれいにひびいて安心する気持ちでした。

[第3,4,5楽章]
今までよりはやいテンポで演そうしていました。指揮者はそのテンポに合わせてはやく手をふっていました。最初の音が大きくリズミカルに聞こえました。コントラバスが高速で弾く音は嵐の風のように聞こえ、ティンパニが力いっぱいたたいたところは雷のように聞こえました。だんだん大きくなる金管楽器の音はすさまじいはく力でした。

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〈感想〉
今回すごく良かったなという点は2つあります。1つ目は楽器のすさまじいはく力です。たくさんの楽器が力いっぱい音を出すとびっくりするぐらい大きな音がでるので、本当にオーケストラはいいなと思いました。
2つ目はアンコール曲についてです。曲の合い間に「ポッポ」という音を入れたりと中で鳥の効果音を付けるという所で、見ている人をさらに楽しませてくれました。
すごく感動しましたし、すごく楽しかったので来てよかったなと思いました。

(公演写真:藤本史昭)

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荒川さんは2回目の特派員レポート。1回目よりも熱量倍増!
まるでオーケストラスコアを見ながら聞いていたかのような詳細なレポートで、集中力と耳の良さにびっくりです。

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.9】
こがねいガラ・コンサート 2021
21. 11. 11

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)
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はじめてのしゅざい

小金井市立東小学校 1年 田中美桜さん

 こんかいはじめてジュニアとくはいんになりました。はじめてのしゅざいはとてもドキドキしました。

 みやじがっきホールは、ひろくてすてきなところでした。ホールは、ガラコンサートをみにきたおきゃくさんでまんぱいでした。わたしは2かいせきからかんしょうしました。

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 ガラコンサートできいたきょくは、どれも音がそろっていてきれいな音いろになっていました。

 おすすめしたいきょくは、二ばんめの「ドヴォルザーク チェロきょうそうきょく ロたんちょう」で、きれいな音がこころにひびいてきました。小さながっきや大きながっきが、みんなそろって一つの音をだすと、こんなにこころにひびく音になるのかと、おもいました。とくに、チェロとティンパニーがどのがっきの音よりも大きい音でした。はじめてみるがっきの音は、どれもあたらしい音でした。

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 わたしのすきながっきは、ヴァイオリンです。わたしもあんなふうにがっきをひけるようになって、いつかみやじがっきホールで、おきゃくさんたちをにこにこにしてあげたいです。

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(公演写真:藤本史昭)

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まず、小学1年生とは思えないきれいな字で、ていねいに聴いて書いてくれたことに感動!
そして、「はじめてのしゅざいにドキドキ」し、「はじめてみるがっきはあたらしい音」がしたという、キラキラした感想にも感動!フレッシュでステキなレポートです。

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.8】
北村英治スーパーカルテット with キャロル山崎
21. 10. 04

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立緑小学校 5年 藤井陽香さん

 私が「北村英治スーパーカルテット with キャロル山崎」の演奏を聞いて心に残った曲を三つしょうかいします。

 一つ目は、「ローズ・ルーム」という曲です。この曲はクラリネットが美しい音でメロディーを奏でていました。私はこの曲を聞いて、いろいろなリズムや音があり、楽しそうで、活き活きとしていて自由な感じの曲だと思いました。美しくて明るい場面や、楽しくて無邪気な場面などの音の変化もあって聞いている人も演奏している人も楽しくなる曲だと思います。

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 二つ目は、「枯葉」という曲です。この曲では、ドラムが枯葉をふむ音みたいに「シャラシャラ」と音を出したりしていました。私は聞いていて秋に枯葉がはらはらと散っていく様子が心にうかびました。音が大きくなったり小さくなったりしているのはまるで気持ちの変化を表しているみたいだなと思いました。

 三つ目は「ボナ・セラ」という曲です。この曲は、聞いているとリズムに合わせて体を動かしたくなってきそうな曲です。同じ曲なのに少し暗くて静かな所と明るくて楽しい感じの所があるのでちがう曲みたいに聞こえました。

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 私は、このコンサートを聞いて、演奏している人がみんな自分の楽器の音だけではなくて、どの楽器の音も聞いてそれに合うように自分の楽器をならしたりしていてすごいなと思いました。

 私もピアノを習っているので、いつか今回聞いたようなジャズにも挑戦してみたいと思います。

 (公演写真:藤本史昭)

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特に心に残った3曲について、その印象を細やかにレポートしてくれました。
今回のコンサートで体感したグルーヴ感を活かして、藤井さんが弾くジャズピアノを、ぜひ聴いてみたいです!

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.7】
北村英治スーパーカルテット with キャロル山崎
21. 10. 04

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立緑中学校 1年 輿水健太さん

 僕は「北村英治スーパーカルテット with キャロル山崎」を観に行った。カルテットとは、四人で演奏することだ。今回のコンサートは、クラリネット、ピアノ、ベース、ドラムで編成されているジャズバンドだ。北村英治さんは、世界的ジャズ・クラリネット奏者である。ステージでは「演奏が楽しい」や「支えられているから続けられる」とにこやかに言っていた。九十歳を超えてもなお楽しむ力、楽しませる力がかがやいている。

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 演奏された曲は、明るい曲や落ち着いた曲などがある。これらを聞いて、僕は心がはずんだ。「スマイル」という曲は、歌のある曲だ。英語の歌詞で内容はよく分からなかった。しかし、歌の中に「スマイル」という言葉が聞きとれた。この歌は「笑う」という意味で、僕は太陽に向かって一生けん命にのびているひまわりが思い浮かんだ。「ティーフォートゥー」は、男女の歌声が混ざり合って、とてもきれいな曲だった。

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「キュート」は、ソロパートの印象的な曲だ。ドラムのソロが、とてもかっこいい。音の強弱や早さがリズムを生んでいて、思わず体がゆれた。ホール全体で手びょうし、拍手をして、自分も音楽の一部のようになった。「シング・シング・シング」は、聞いたことがある曲だ。やはり生は全く違う。音につつみこまれたような感じで、曲にひきこまれた。HAPPYな気持ちで、とても特別な時間だった。

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 「いい仲間と演奏できるのは最高の幸せ」という言葉を北村さんが何度も口にしていた。それだけ大切なことなのだ、と僕の心に残った。北村さんがクラリネットを続けられているのは、周りにいい仲間がいて、支えられているし、言葉にできない楽しさがあるからだろう。僕は弦楽部でバイオリンをひいている。周りにいる「いい仲間」を大切にして、続けられるかぎり演奏をしていきたい。

(公演写真:藤本史昭)

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「楽しむ力、楽しませる力がかがやいている」や、「自分も音楽の一部のようになった」など、ステキな表現で紡がれたレポート。
弦楽部に入部したものの、コロナ禍でなかなか合奏ができないと嘆いていた輿水さんですが、これから、「いい仲間」とたくさん音楽を楽しんでほしいなと思いました。応援しています!

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.5】
こがねい落語特選 納涼 古典究理の会
21. 09. 27

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立前原小学校 6年 反町 佑さん

 「こがねい落語特選」とは、宮地楽器ホールで一年に二度行なわれている(特に毎年この時期にやるというものはない)落語会。僕は昨年十二月の会を見に行ったことがあるのだが、出演者を選ぶセンスにおどろいた。実際には歌ばかり歌っている柳亭市馬に少し失望したのだが、そんなことはどうでもいい。

 さて、今回の出演者は、僕が初めて見たとき、思わず「うーん」とうなってしまうほどの人である。柳家三三、立川生志、古今亭菊之丞、入船亭扇遊。立川生志はあまり知らないのだが(!?)、ほかの三人についてはよく知っている。三人とも、古典落語の名人だ。それでは、一人ずつレポートしていこう。

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 前座が〈道具屋〉を演り、その次に出てきたのは、柳家三三。講談師の神田伯山いわく、「将来の人間国宝」だそう。マクラでは学校寄席について話す。ずいぶん学校寄席は面倒なんだそう。そして、本題に入る。この日のネタは、〈真田小僧〉。子供が父から小づかいを得るために、父に「お父っつぁんがいない間に家にきた男の人」の話をして、その料金を得る噺。しかも、最初は一銭もらって話していたのが、いいところで切って「続きは二銭」というからしぶしぶ二銭わたし、また話してもらうと、またいいところで切って「続きは三銭」・・・。と、こんな具合でどんどんまき上げ、しまいには、父が前のめりになって払ってしまうまでに。子供はすごい。そんな感じに、だんだん父が前のめりになっていく描写の演じ方が、上手だった。やはり、前に出てきた前座とはまったくちがうとまで思ってしまった。これからもっと上手になり、大名人になるだろう(今でも大名人なのだが)。人間国宝である、師匠・小三治を超える存在になると、僕は思う。

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 次に出てきたのは、古今亭菊之丞。この人は、大名人・古今亭志ん生の弟子・古今亭園菊の弟子。いわば、大名人の孫弟子なのだ。この人も、とてもいい。今回のネタは、〈死神〉。おなじみのネタである。一応あらすじを書いておくと、金にこまった男が死神が見えるようになり、医者になってもうけるも、金に目がくらみ、きたない手を使い、三千両という金を得る。しかし、その追いはらった死神は、死神が見えるようにしてくれた死神で、「死神協会で前座にもどされた」(!?)とのこと。うらまれた男が死神に連れられ、やって来たのはろうそくのたくさんある場所。このろうそくは、「人の命」。この火が消えると、人が死ぬ。だが、男のろうそくの火はきたない手で助けた人と交かんされていて、もう消えそう。「最後のチャンス」で新しいろうそくを渡される。火を移そうとするが、移せず男が死ぬという噺なのだが、死神を「しーさん」とよんだりしていてなぜか面白い。しかも、サゲまで書いたのは理由があるのだ。それは、菊之丞が使ったサゲが、書いたものとちがうのである。どんなサゲかというと、一旦はついたものの死神がわざと消して男が死ぬという最悪のシチュエーションである。これは、立川談志がつくりだしたもので、これを菊之丞が使うとは思ってもみなかった。しかもその死神が、あの男に「因ねんがある」という伏線もあるので、ふき消されてもなぜか納得がいくのもいい。こわい話なのに、ずいぶん笑わせてもらった。この人も、しょう来が楽しみだ。

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 中入りをはさんで出てきたのは、立川生志。本日の出演者の中でただ一人落語立川流からの出演。この事から、マクラでは落語の協会を政党にたとえたり、師匠・立川談志の話をしたりで会場をばく笑にまきこむ。そして本題。今回のネタは、「たいこ腹」。あらすじは、鍼にこった若旦那が、たいこもちの一八を呼んで鍼を打つ噺...というと面白いところなどどこにもないように思えるが、そうではない。よく考えてほしい。若旦那は、鍼師の息子などではないのだ。先生を呼んだわけでもなく、独学。たいてい落語に出てくる若旦那は、道楽物。親に勘当されるようなやつ。でも、今回は鍼をマジメにやっている...と思ったら、そうでもない。独学で使った本は「きくハリのコツ」だと思ったら「気配りのコツ」。てんてんがついただけで大ちがい。一八はおびえていたほどなので、この噺、大変なのだ。大いに笑わせてもらった。描写がとてもくわしい。あと、ふんいきが一八に似ているのも面白い理由かもしれない。生志は本当に談志の弟子なのかとうたがってしまうほどだ。僕はこの人を初めて聞いたが、なかなかおもしろかった。この人は、また聞きたいと感じた。

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 さて、楽しい時間は早くすぎる。あっというまに大トリ。入船亭扇遊。大名人である。柳家小三治のライバル・入船亭扇橋の弟子。二年前には紫綬褒章を受けている。実をいうと、この人が一番楽しみだった。とてもワクワクした。今回のネタは、〈試し酒〉。商家の旦那二人が話をしていて、片方が「うちの店には酒が五しょう飲める者がいる」と言いだす。「飲めるわけがない」「いや、飲める」とちょっとだけ言い合い、その者をつれてきて五しょう本当に飲めるのかかけをすることに。そして本人がやって来ると「少し考えさせてくれ」と外に出て、しばらくすると帰ってきて、五しょう本当に飲むと引き受ける。はたしてどうなるか...という噺。そっ直に感想を言う。最高だった。上手い。これなら紫綬褒章も納得だ。ぼくも何度かCDで聞いたが、生はやはりちがった。最高の名人芸。もう、小三治と人間国宝を交代してほしい(?!)ほどだ。これほどまで上手いのはなぜだろうか。まず、ふんいきがいい。それこそ、江戸時代の商家の旦那のようなふんいきをまとっている。物ごしやわらかな感じだ。なのにいせいのいい町人もできる。すごいとしかいいようがない。そして、余計なクスグリが一切ないとうのも理由の一つだとぼくは思う。今日出た立川生志などは、現代的なようそを入れてくる(実際、今回もそういうクスグリを入れてきた)。だが、そういうものが一切ない。古典の本格派なのだ。さらに、描写がとてもくわしい。これも長年のつみ重ねだと思う。五しょうを飲むうちにだんだんよってくるところや、「飲めない」にかけていた方の顔色がみるみる変わっていくところなど、とてもくわしい。もう、じょう景が目に見えるほどだった。やはり、この会に最適の演者だと思った。もう一度言う。最高だった。絶対、この人をまた見に行きたい。

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 というわけで、最高の二時間三十分だった。どの演者も、とても良い高座だった。そして、やはり選ぶセンスも最高だった。次回(※)も、楽しみだ。

(公演写真:藤本史昭)

※次回は2022年1月22日(土)「こがねい落語特選 新春 異才競演の会」です。

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反町さんの落語への熱い想いが、原稿用紙7枚にぎっしり!
そのボリュームと、評論家のような深い知識と考察に脱帽です。
これからもとことん「好き!」を突き詰めていってほしいなと思います。

スタッフによるイベントレビューはコチラ

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.6】
こがねい落語特選 納涼 古典究理の会
21. 09. 27

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立小金井第三小学校 6年 永井玖奈さん

落語はむずかしい言葉を使うときがありますが、小学生の私でもわかる内容だったので、面白かったです。
私が特に好きだったお話が2つあります。死神と試し酒というお話です。

死神は、ある男が合言葉を言うと死神を追い払うことができ、患者さんを治してお金をもらいますが、最後にルール違反をしたので、自分の命のロウソクを死神に消されてしまうというオチのあるお話でした。

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試し酒は、ある2人の男がかけをするお話です。1.8Lのお酒を5本飲むことができればおこづかいをやるとうものです。見事5本飲まれてしまったのでおこづかいをあげました。負けた男が、「そういえば、かけをやるかやらないか迷いながら居酒屋に入ったのはなぜだ?」と聞くと、勝った男は、
「試しに1.8Lを5本飲んでみてからかけをしようと思った。」
と答えました。なんと、1.8Lを10本飲んでいたことになります。
とても面白いお話です。
また機会があれば落語を聞きに行きたいです。

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(公演写真:藤本史昭)

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学校で落語体験をしたことがあるという永井さん。
今回は大人向けの本格古典落語の会でしたが、しっかり内容を理解し、
特に面白かった噺をわかりやすく紹介してくれました!

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.4】
伝統芸能NEO~躍動する日本舞踊
21. 07. 23

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立南小学校 3年 見上萌菜さん

わたしは、日本舞踊を見ました。さいしょは、どんなおどりかワクワクしましたが、おもしろいときいて、もっと見たくなってきました。見にきてる人は、着物で来てる人もいました。

わたしは、ぶたいの前のまくが気になりました。それは、どんちょうといって小金井市の地図で、おりものでできているそうです。(※)

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はじまるとき、たいこがドドンドドンと鳴って、わたしは、ドキドキして気をとられました。まるでみんなの目線を集めているようでした。さいしょは、いろいろせつめいをしてくれました。「弧の会」を作ったのは、20年前だそうです。わたしの生まれるずっと前です。日本舞踊は体の動きとせんすだけで、目の前にない物をひょうげんしていてすごいなと思いました。わたしがすきだったのは、男の人が女の人のまねをして、男の人にお酒をのませるところです。すごくおもしろかったです。さるかにがっせんのときも、さるのまねをしたり、体の動きに、ちゃんと意味があって、すごいな、と思いました。

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お話もおもしろくて、みんなえ顔になっていました。あといきがぴったりでした。すごいチームワークだと思いました。

さいごに、日本舞踊を見てわたしもやってみたいなと思いました。

(公演写真:藤本史昭)

※小金井 宮地楽器ホールの緞帳は、小金井の地形的特徴をテーマにしたホール全体の空間デザインを手がけた宮崎桂さんによる『小金井の道』です。水と緑豊かな小金井を表す美しい青緑色となっています。

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開演前の様子や気持ちまで伝わってくるステキなレポートです。
演目「さるかに合戦」の絵も上手!

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【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.3】
伝統芸能NEO~躍動する日本舞踊
21. 07. 23

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立第三小学校 5年 中川夏也子さん

私は、今回日本ぶようを初めて見ました。ふだんは、ヒップホップなどのダンスが好きです。見る前の日本ぶようの印象はおどりがゆっくりで、衣しょうがは手なイメージがありました。でもそれははずれていて、衣しょうは黒と白の羽おりとはかまでした。おどりは速いところとゆっくりなところがありました。

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そして、私がすごいと思ったところは三つあります。

一つ目は、せんすと体の動きだけでいろいろなものを表現することです。動作の強弱やせんすを使って、女の人や男の人、海や川などの生き物ではないものも表現していました。例えば、海はせんすを上下にゆらゆらと大きく動かしていました。後半でお客さんとせんすの使い方を体験した時に、使うのはむずかしいと実感しました。なぜなら私は大きなせんすを最初は開くこともできず、一緒に見ていたお父さんに広げてもらわなければならないくらい大変だったからです。最後に他のお客さんと一緒に波をつくりましたが、あまりそろわなくて、動きをそろえるのはむずかしいなと思いました。また男の人と女の人を表現のちがいは、力強さとしなやかさです。足をふむときの力の入れ方がちがいました。女の人は、やさしく足音はあまり立てず、男の人は、「ドンッ」と音を立てて、たくさん動かして表していました。

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二つ目は、「さるかに合戦」です。おどりとせんすだけなのに、物語の中にいるようでした。日本ぶようは、「とびはねる」というイメージがなかったのですが、とぶことによってたくさんのことを表現していました。

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三つ目は、最後に公演した「わかじし」です。なぜなら、おどっていた三人の動きがぴったりとそろっていたからです。と中から鈴が出てきて、鈴の音まで合わせられるのかなぁと思ったのですが、鈴の音も足音も動きも全部完ぺきにそろっていて、見入ってしまいました。

今回いくつかの作品を見て、日本ぶようについて少し知ることができたので、次は代表作「おんばしら」を見てみたいです。

(公演写真:藤本史昭)

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体と扇だけで様々な人物やモノを表現する振りを注意深く観察し、説明をとてもよく聞いてくれていたことがわかる原稿用紙3枚の力作です!

スタッフによるイベントレビューはこちらから

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.2】
伝統芸能NEO~覚醒する邦楽の未来
21. 07. 11

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)
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小金井市立第三小学校 5年 荒川幹史さん

〈はじめに〉
ぼくは最初どのようなものなのかドキドキしていました。なぜかというと三味線や尺八などの日本の楽器とピアノやドラムなどの外国の楽器が一しょにえんそうしても合うのかどのようになるのかまったく想像がつかなかったからです。いざ聞いてみると力強く日本の楽器と外国の楽器が組み合わさってすごくきれいにひびいていました。

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〈曲と楽器の感想〉
ぼくは三味線のはきはきとした音が気持ちよく聞こえドラムの音がはく力があったので力強いなと思いました。
ドンパン節は三味線と尺八が同じせんりつをえんそうしているところがすごくきれいでした。日本の伝統の音楽のようにも外国の音楽のようにも聞こえました。
三味線のソロは三味線の良さがすごくよく聞こえました。三味線の元気な音がよく聞こえ音を鳴らしたときの「パチッ」という音がきれいにひびいていたからです。三味線の小山さんによると津軽三味線の皮は犬の皮が使用され弦はきぬ糸やナイロンなどが使われているそうです。
尺八古典曲は尺八のふき始めたときの少しかすれた音がすごくきれいでした。だんだんと大きくなる音がすごく迫力がありました。ピアノソロは悲しいように聞こえました。音が小さくやさしくひびいていました。
コキリコ節はすごくようきな曲で楽しいメロディーでした。ドラムの音がかっこよくピアノのこきざみな音がきれいでした。

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〈さいごに〉
えんそう者の質問に観客が手を挙げて答えたり、コミュニケーションがとれていていいふんいきでした。ぼくはコキリコ節が一番元気が出る曲で好きでした。
2時間楽しく聞けてよかったです。

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(公演写真:藤本史昭)

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便箋にぎっしり書いてくれました。
三味線の「はきはきとした音」、ピアノの「悲しくてやさしい音」、尺八の「すこしかすれたきれいな音」、ドラムの「力強い音」など、各楽器の聞き分けと表現には脱帽です!



演奏曲目やスタッフによるイベントレビューはこちらから

 
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.1】
伝統芸能NEO~覚醒する邦楽の未来
21. 07. 11

今年度、当館では新企画として、市内の小中学生から主催公演を鑑賞してレポートを書いてくれる「こがねいジュニア特派員」を募集しました。応募者多数の中、採用された特派員の鑑賞レポートをぜひご覧ください。
(原文のまま、書き起こしています。)

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小金井市立第一小学校 4年 中山 唯さん

今回えんそうした曲で使っている楽器は、三味線、尺八、ピアノ、ドラムというめずらしい組み合わせでした。三味線と尺八だけだと日本風の曲になると思いますが、そこにピアノとドラムを組み合わせることで、三味線と尺八だけでは表すことの出来ない音楽が作り出されました。

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ところで、三味線はねこや犬の皮で作られており、バチはべっこうやぞうげで作られているそうです。

まず第一部では、1.ドンパン節 2.津軽じょんから節 3.鹿の遠音 4.ソーラン節ほか 5.「すばらしき世界」エンディング 6.遠き海 7.TAWARAZUMI をえんそうしてもらいました。
とくに、「鹿の遠音」は、尺八で高い音を長くふいているところが鹿が鳴き合っている様子や風がサーッとふいている感じにうまくえんそうされていて、すごかったです。

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第二部は、1.EL SOL 2.SUPERTITION 3.イノシシとの決とう 4.COYOTE 5.時雨 6.コキリコ節 でした。どれも全部いい曲でしたが、中でも一番心に残った曲は「コキリコ節」という曲です。この曲はお祭りのようなかんじでノリがよく、みんなが楽しくなるような曲でいいと思いました。

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聞いたことのない曲がたくさん聞けてよかったです。
そして、これらの曲を聞いたことのない人たちにもみてもらいたいと思いました。

(公演写真:藤本史昭)

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画用紙にていねいに書いて提出してくれました。三味線の絵も!
尺八の「鹿の遠音」から情景をイメージできたのがステキです!



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イベントレポート
【こがねい落語特選】納涼改め早春 四彩笑宴の会
21. 03. 19

春の訪れを少しずつ感じられるようになってきた3月4日、待ちに待った昨年7月からの延期公演「こがねい落語特選 納涼改め早春~四彩笑宴の会~」を開催いたしました。

四者四様の個性を楽しめるとあって人気のこがねい落語特選。まずは「あふれ出る品格」を湛え色気ある高座で観客を魅了する、古今亭文菊師匠の登場です。師匠の美声で聴く『替わり目』に、観客からはハート型のため息がこぼれます。古典落語の美しさを存分に魅せてくれました。

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そしてお次は・・柳家喬太郎師匠が登場!風刺を効かせた時事ネタを取り入れたマクラであっという間に観客の心をつかむと、その勢いのまま『そば清』を披露。観ているだけでお腹がいっぱいになりそうなほどのリアルな表現や仕草で、落語ファンをひとり、またひとりと虜にしていきました。

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お仲入り(休憩)後に登場したのは、こがねい落語特選初の高座となる柳亭小痴楽師匠です。披露された『湯屋番』は、「道楽者の若旦那」が主人公の滑稽話。お父様譲りの「べらんめえ」口調、アドレナリン全開で観客を巻き込み、出演された師匠方で一番の若手ながら圧倒的な存在感を放ちました。

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そして大トリをつとめたのは春風亭一朝師匠です。満を辞して登場した落語界の重鎮が披露してくれたのは、落語通が好むネタとしても名高い『抜け雀』。ネタの仕込みのマクラ、交わされるひとつひとつの会話、ありありと浮かぶ情景、物語を追う観客の想像力を掻き立てる名人芸に、万雷の拍手が贈られました。

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公演後のアンケートでは、「開催してくれてありがとう」「こんな時だけど笑って元気が出ました」などのお声をいただきました。
コロナ禍においても笑ったり、泣いたり、時に感傷的になったり...生の舞台で得た感動は何物にも代え難い心の栄養になる、ということを皆様から教えていただきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭


2021年度も「納涼」と「新春」の2本立てで落語会を開催してまいります。
お腹の底から大笑いに、ほっこりと和みに、今後のこがねい落語特選もぜひ御贔屓に!

【こがねい落語特選】

<納涼 古典究理の会>
2021年9月12日(日) 13:00開演
入船亭扇遊 古今亭菊之丞 立川生志 柳家三三

<新春 異才競演の会>
2022年 1月22日(土) 13:00開演
林家彦いち 桃月庵白酒 三遊亭兼好 柳家わさび

 
イベントレポート
【ホールの響きシリーズ】ザ・ブラス・ワンダース
21. 02. 27

バレンタインデーにふさわしい、春の陽気に包まれた2月14日(日)。「ザ・ブラス・ワンダース」公演を開催しました。

「ザ・ブラス・ワンダース」とは、NHK交響楽団首席トランペット奏者・菊本和昭氏の呼びかけで都内プロ・オーケストラ等で活躍する12名のトップ奏者たちが集結し、12名="1(ワン)ダース"と"ワンダフル"をかけてネーミングされた、最強の金管アンサンブル。これがデビュー公演となりました。

さらに、プログラムもスペシャル!吹奏楽の名曲《たなばた》や《大仏と鹿》《森の贈り物》で有名な作曲家・酒井格氏が、この日のために書き下ろした新曲2曲を含む、オール酒井作品のプログラムでした。とくに新曲については、すなわち世界初演であり、会場のお客様は歴史の証人ともなったわけです。

金管楽器のトップ奏者たちが、名曲の作曲家の作品を演奏するという夢のようなコンサートとあって、会場には楽器を持った学生さんたちがたくさん訪れ、開演前から期待とエネルギーが漂い、賑やかな雰囲気でした。

 

まずはコンサートの幕開けを彩るファンファーレから。今回演奏されたのは、新作初演の《グランド・ファンファーレ》。圧巻の十二重奏のアンサンブルで、洗いたての糊のきいたシャツのように清々しいファンファーレが気持ちよく鳴り響きました。

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プログラム前半は、各楽器の特徴と魅力を味わえる、とりどりの四重奏から。

まずは、トロンボーン四重奏による《季節の律動》。春風にそよぐような、軽やかな大人のスウィング・ワルツに心も躍りました。

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続いて、トランペット四重奏。〈食いしん坊のマーチ〉と〈食べ過ぎた後悔〉の2曲から成る新曲《異調宴》(いちょうえん)が初演されました。冗談めいたタイトルとは裏腹に、なんと調性の異なるトランペット4管(E♭・D・C・B♭)の倍音のみで書かれた、論理的で実験的な作品なのです!そしてまた、そのメロディーが頭から離れない...!大変よく効くクスリです。

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そして、ユーフォニアムとテューバ各2管=「バリテューバ四重奏」による《フルーツ組曲》。愛媛(オレンジ・プレリュード)を出発して、岡山(ピーチ・マーチ)→山梨(グレープ・ワルツ)→青森(アップル・エクスプレス)を旅する洒落た構成で、メロディーやハーモニーがとてもロマンティックな作品です。さらに、この4人のバリテューバ四重奏だからこそあふれる、安心感と包容力にうっとり。甘いひとときに酔いしれました。

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前半最後は八重奏。《空色のアクア》という既存の作品ですが、今回は「トランペット&トロンボーン八重奏版」で、より一層広大な風景が感じられるようでした。

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こうして、前半は、酒井格氏のオリジナル作品を堪能。いよいよ、プログラムは後半へ。

 

とその前に、会場に足を運んでくださった酒井さんご本人登場。菊本さんとのトークで、演奏を聴いての感想や作品のエピソードをお聞かせくださいました。

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さて、後半のプログラムは、大注目のムソルグスキーの名曲《展覧会の絵》です。もともとはピアノ曲で、オーケストラ版も有名なこの作品は、吹奏楽でもよく演奏されますが、今回はそれを金管楽器12本だけでこなすという、編曲も演奏も前代未聞の挑戦です。構成はラヴェルの編曲版に倣いながらも、吹奏楽を知り尽くす酒井氏の手にかかると、各管楽器の性格や特徴を最大限に活かしながら、ときに意表を突くような組み合わせもされていたり、「悔しいけどピアノやオーケストラではできないな~」と思わされるような、金管楽器にしかできない味付けが随所になされていました。

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そして、奏者各人の超絶技巧はもちろん、ひとりで吹いているように流れる細かいパッセージの受け渡し、美しく溶け合うハーモニーなどなど、最後までプロの妙技が炸裂!とぼけた雰囲気がよく表された〈卵の殻をつけたひなどりのバレー〉、テクニカルな〈リモージュ〉、重厚で荘厳な〈カタコンブ〉や〈キエフの大門〉などなど、どれひとつとして聴き逃せませんでした。

ちなみに、トランペットを吹く人なら一度は吹いてみたいであろう、冒頭のあの有名な旋律。酒井編/金管十二重奏版では、"あの"楽器から始まります...(気になる方は、オンライン配信で!)

 

35分に及ぶこの難曲を、12人の輝ける男たちが全集中で吹き切り、堂々たる響きが会場と観客の心を満たしました。

鳴りやまない拍手に応え、カーテンコールの最後には、菊本さんが今回の楽器とメンバーを示して「"前向き"に(トランペット&トロンボーン)"上向き"に(ユーフォニアム&テューバ)、いろんなことに負けずに頑張っていきましょう!」という名言を贈ってくださいました。

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★本公演はオンライン配信でもお楽しみいただけます★

会場にお越しいただけなかった方はもちろん、ご来場くださった方も映像ならではの視点でお楽しみいただけますので、吹奏楽を知り尽くした酒井格の美しくもユーモアあふれる作品と、百戦錬磨の屈強なプロフェッショナルたちの華麗なテクニックとアンサンブルを、ぜひオンライン配信でお確かめください!!

 

●配信期間 2/28(日)10:00~3/13(土)19:00

●オンライン鑑賞券 1,000円

 3/10(水)23:59まで「TIGET(チゲット)」 にて販売中。

 https://www.tiget.net/tours/brasswonders

 

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
【EXCITING STAGE】山中千尋ジャズ・ライヴ
21. 02. 10

1月24日(日)、東京で連日の感染者数増加の報道に加え、折しも関東地方に大雪の天気予報!お客様は無事にお越しいただけるのか・・不安を抱きながらも、コンサートを心待ちにしてくださっているお客様を思い浮かべながら準備をすすめ、日本が誇るジャズ・ピアニスト、山中千尋のデュオ・コンサートを開催しました。

開演前は、どことなく少しの不安と緊張感が漂っていた会場内ですが、静かに、静かにピアノがリズムを刻み始めると、そのエネルギーは徐々に会場を駆け巡り、少しずつ光を帯び高揚感へと変化していきます。自身の作曲「Living without Friday」でジャズの世界への扉が開かれました。

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目の前のピアノが体の一部であるかのように、低音から高音までを自在に操り、送り出される一粒ずつの音にグルーヴ感溢れるベースの低音が呼応し、心地よく響きます。弦をはじく音までもが生き生きと聞こえ、スリリングな駆け引きが舞台上で繰り広げられます。

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「Pasolini」、「In A Mellow Tone」ではアコースティックな生音を存分に堪能。メランコリックでメロディアスな曲を緻密に表現するピアノ、大人の色香を感じさせるベースの旋律に身を委ね、うっとりするような時間が流れていきます。

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続いて、チャーミングなエピソードとともに披露された「Antonio's Joke」。ジャズの本場を彷彿とさせる演奏に、会場はすっかりニューヨークの雰囲気に!

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そして、ジョージ・ガーシュウィンが作曲したオペラ『ポーギーとベス』から、「I Loves you Porgy」で始まった後半。

幼少のころからクラシックにも親しみ、作曲家へのリスペクトをもちながらアレンジをしている山中千尋流の編曲も、

このコンサートの醍醐味の一つです。

「自分のアレンジがきっかけで原曲を聴いてもらえる機会が増えたなら、こんな幸せなことはない」と

事前のインタビューで語ってくれています。「Hackensack」はジャズの大御所、セロニアス・モンクの曲。

独特のメロディラインが癖になる、といわれる原曲と聴き比べてみるのも、楽しみの一つかもしれません。

・・とここで、セットリスト変更の作戦タイムが入ります。

当日の会場の雰囲気で、プログラムを柔軟に変えていく・・これもジャズならではの楽しみですね。

そして、選ばれたのは「星に願いを」。この曲を演奏しよう、と感じてくれたことに感謝したくなるような思いやりに溢れた優しい音が会場を包みます。

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その後は流れる雄大な川をイメージしたという「Beverly」を歌心たっぷりに。続いては「あたたかくなるような音楽を」と、ガーシュウィンの「Summer time」を圧巻の演奏で披露してくれました。

鳴りやまない拍手に応え、アンコールで演奏してくれたのは、ご本人が「私の代名詞」と語る、出身地である群馬の民謡「八木節」でした。その熱量たるや、言葉ではとても表現できません。。

会場中から渾身の拍手と、声にならない"ブラボー!"が降り注ぎ、再度のアンコールとなった「So Long」。小さい頃の貴重な思い出と、ノスタルジックな曲で締めくくられ、コンサートの幕が下りました。

今回の公演のプログラムを振り返ると、自由なアメリカ!を表現したガーシュウィンの曲、自然や郷里への想いを馳せた曲など、日常を当たり前に過ごすことの幸せや願いなどを音楽にのせ、私たちへ届けてくれたメッセージのように感じました。一流のアーティストから贈られた、心温まるアコースティックなジャズ・ライヴでした。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
【THE SUPER PREMIUM】樫本大進&キリル・ゲルシュタイン
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皆がいつもとは違う年末年始を過ごし、緊急事態宣言再発出とともに世の中が動き始めた1月9日(日)、年明け最初の公演となる「樫本大進&キリル・ゲルシュタイン」を開催しました。 世界最高峰のオーケストラ「ベルリン・フィル」の第1コンサートマスターと、世界中のオーケストラと共演するスター・ピアニストの小金井登場に、早くからたくさんの期待が寄せられ、チケットは早々に完売。座席の半数制限を継続せざるを得ない非常に厳しい状況下で、お越しいただけなかった皆様には申し訳ない気持ちでしたが、万全な対策をとって開催いたしました。

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今回のプログラムは、事前インタビューで樫本氏が「"ビュッフェ・スタイル"、1曲1曲の内容の濃さ、対比や面白さ、味わいがある」と述べていた通り、プロコフィエフ、フランク、武満徹、ベートーヴェンと、国も時代もさまざまな作曲家の作品が並ぶ、彩り豊かなものでした。

まずは、プロコフィエフの《5つのメロディー》。元々は歌曲として書かれた作品で、性格も色合いも異なる5つの世界が表現されます。芯があって情感豊かなヴァイオリンの音色と、その空気を感じ取って増幅するピアノとが、聴く者を夢幻の世界へと誘いました。

続いては、フランク《ヴァイオリン・ソナタ》。フランス音楽らしい匂い立つようなハーモニーとたゆたうメロディー、ドイツ的な力強い構築を備えるこの名曲が、一音たりとも無駄なく隙なく、余韻までを動かすほどの濃密な演奏で描き切られました。二人の高い精神力と情熱的な"歌"は、ピアノとヴァイオリンだけとは思えないほどのエネルギーと色彩を放ち、まるでオーケストラ作品を聴いているかのような壮大さと高揚感を覚えるものでした。

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後半は、演奏者本人が「今回のプログラムの核」と位置付けた、武満徹《妖精の距離》からスタート。言葉少なに描かれ、緊張感ただよう静けさをまといながら、うつろう光や空気を感じさせる繊細で美しい作品です。二人とも初めて演奏されたそうですが、フランク、ベートーヴェンと劇的な作品の合間に置かれ、会場は束の間の静けさと余白の美しさに身をゆだねました。

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そして大トリは、古今東西あまたあるヴァイオリン・ソナタの中でも、最高傑作のひとつに数えられる、ベートーヴェンの《クロイツェル》。作曲者自身によって「ほとんど協奏曲のような様式」と記される通り、コンチェルトを思わせる構成やボリューム感があり、ヴァイオリンもピアノも高い技術と表現力を要し、肉体・精神ともに大変な能力を求められる作品です。 スリリングな第1楽章はパワフルに厳格に、愛らしい変奏曲で紡がれる第2楽章は軽やかに優しく、疾走する第3楽章はあふれる躍動感と冒険心を、一糸乱れぬ見事なアンサンブルと丁々発止の高度な対話で展開しました。

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これだけの"骨太"なプログラム、期待をはるかに超える渾身の演奏に、会場の感動と興奮は最高潮に達し、鳴りやまない拍手に応えたアンコールは、なんと2曲!ルドルフ・フリムル(「蒲田行進曲」の原曲の作曲者だそうです!)の《ベルスーズ》(子守歌)と、クライスラーの《シンコペーション》が贈られました。

互いに傾聴し、そこからさらにインスピレーションを得て表現を昇華していく様は、これぞ音と音との対話、一流の演奏を焼き付けるものであり、かつ喜怒哀楽や包容力といった人間味にもあふれ、芸術のすばらしさ、生きる喜びをも私たちの心に深く訴えるものでした。

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今回の来日では、お二人ともクリスマス前にドイツから入国され、2週間の隔離期間を経てこの日本ツアーに臨んでくださいました。演奏者も、こうした経験は初めてとのことでしたが、厳しい条件をクリアして、小金井で演奏してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

ご来場くださったお客様からも、「コロナ禍をすっかり忘れる、至福のひとときでした」「地元小金井で世界トップの演奏が楽しめて幸せです」「音楽(芸術)は人間にとって、必要不可欠のものと改めて感じました」など、喜びを噛みしめるコメントが多数寄せられました。

歌舞音曲は不要不急のものとされがちですが、芸術はどんなときにも人間の心に寄り添ってくれるかけがえのないもの。世界中が困難に立ち向かい苦しい状況である今だからこそ、一層人間に必要不可欠なものであることを胸に、これからも皆様に文化芸術のすばらしさをお届けして参ります。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
こがねい落語特選 年忘れ 至高名宴の会
21. 01. 22

今回は「年忘れ 至高名宴の会」と銘打ち、こがねい落語特選として初となる講談と落語の2本立てで開催しました。
講談界からは、人間国宝・神田松鯉師匠と、12月初めに逝去された一龍斎貞水師匠の弟子でもある一龍斎貞橘。
落語界からは、柳家権太楼、柳亭市馬、柳家さん光(二つ目)の計5名がしのぎを削りました。

〔開口一番〕 柳家さん光 - 「新聞記事」

 

 本来、開口一番は、修行中の前座が勤めますが、
 今回は、二つ目のさん光さん。
 明るく元気な声で演じられた、
 ちょっと間抜けな八五郎は、終始笑いを誘いました。

〔講談〕 一龍斎貞橘 - 『源平盛衰記』より「扇の的」

 

 話の中でも人気の高い『源平盛衰記』。 「扇の的」は
 平家物語の一部でもあり、平氏と源氏の屋島の戦いの一説です。
 ところどころに「講談のいろは」を組み込みながら、
 日輪の扇を射るまでの緊張感あふれる描写を、
 リズミカルな口調と力強い声で演じました。

〔講談〕 神田松鯉 - 『赤穂義士外伝』より「天野屋利兵衛」

 

 後半最後の一席は、押しも押されぬ人気の講話「忠臣蔵」。
 赤穂義士を支援した「義商・天野屋利兵衛」のお話です。
 洗練された所作、深みのある声色、穏やかでありながら力強い口調で、
 講談の世界にお客様をどっぷりと惹き込みました。

〔落語〕 柳亭市馬 - 「掛け取り」 

 

 年末らしいネタの一つ「掛け取り」。
 新年を迎えるにあたり一年の精算をするため、
 借金を回収しにくるいろいろな登場人物を言葉巧みに撃退するというお話。
 登場人物のキャラクター描写は落語家の腕の見せどころの一つ。
 市馬師匠お得意の美声を活かした歌う借金取りも登場し、
 巧みな話芸で魅せつつ、会場を和ませました。

〔落語〕 柳家権太楼 - 「二番煎じ」

 

 2020年のオオトリは爆笑王・権太楼師匠。
 話のテンポ、口調、粋でいなせな落語を語るだけでなく、市馬師匠の流れを受け、
 お得意(?)の歌を織り交ぜ、柔軟性も見せながら、話の世界をより楽しく、面白く展開しました。
 大看板とよばれる貫禄たっぷりの一席に、笑いと拍手が惜しみなく贈られました。

次回は、「納涼改め早春 四彩笑宴の会(3/4)」です。ご期待ください。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
【FOCUS こがねい】津村禮次郎の能楽の楽しみ
20. 12. 26

12月6日(日)当館主催では初となる能楽の公演を、小金井市が誇る能楽師、津村禮次郎プロデュースにより開催しました。

「能ってなんか難しそう・・」と敬遠してきた方にこそ足を運んでもらいたい、能の楽しさをお伝えしたい!と、冒頭にミニ能楽講座を設けました。

能・狂言の歴史、今回のあらすじや見せ場となる場面での小道具の役割、謡(うたい)の解釈などを解説し、これから始まる古典芸能の世界へと期待が高まります。

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能楽では、能と狂言がセットで上演されます。解説の後は、まずは狂言師・野村万蔵さん、野村万之丞さん、野村晶人さんが登場。棒に縛られながらも、何とかして酒を飲もうとするコミカルな狂言『棒縛(ぼうしばり)』を披露しました。

狂言ならではのリズムある言い回し、大胆でありつつ細やかな表情や美しく可笑しみのある所作に、客席からは笑いがこぼれます。

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後半は、能『葵上』です。

源氏物語の「夕顔」、「葵」の巻を大胆に能に作りこんだ代表的な作品で、最も人気がある能の演目の一つ。演目名にもなっている「葵上」は人物としては登場せず、舞台中央に置かれた美しい小袖が病に伏せる葵上を表します。

光源氏を廻る女性の中でも、深く光源氏に心を寄せていた六条御息所。嫉妬心に苛まれ、葵上のために巫女が祈祷を始めると、生き霊となり葵上を幽界へと連れ去ろうとします。

ここで用いられているのは「泥眼(でいがん)」と呼ばれる能面。髪が乱れているのも多く、嫉妬に苦しむ女性やこの世のものではないものをあらわす虚ろな目が特徴です。

どことなく漂う薄気味悪さ。客席にも少し緊張が走ります。

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そして、怨霊を鎮めるために比叡山からの横川の行者が祈りを捧げ始めると、怨霊は真の鬼と化します。

激しい憎しみと妖艶さを表す真っ赤な袴、恐ろしい形相の「般若(はんにゃ)」の能面をつけて舞台上へあらわれます。

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行者を激しく威嚇する鬼、いさめようとする行者。お囃子や謡も大きくなり、両者の争いもピークに!

凄まじい争いの末、六条御息所は遂に仏の心を得たとして一曲を結び、舞台上には静寂が訪れるのでした。

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ご来場いただいた方からは、「初めてだったけど解説があったので楽しめた」「幽玄の世界を堪能した」などのお声をいただき、普段のホールとはまた違った舞台の魅力を感じていただけました。

こちらのブログを読んでくださっている方に特別に、今回の舞台裏を少しだけ公開!

能の舞台には所作台(しょさだい)と呼ばれる特別な舞台を設置します。所作台は、足袋でのみ歩くことが許されるとても神聖な場所。舞台スタッフも皆足袋を履き、橋掛かりの位置や背景の竹の長さなどを入念にチェックします。

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能の舞台上では、場面に合わせて衣装の早着替えが必要です。そのため、舞台袖には鏡などが設置され、小さな楽屋に変身。後見(こうけん)と呼ばれるお支度を整える役割の人が、能面をつけるとほぼ前が見えないシテ方を舞台上へ送り出し、手際よく着替えさせるその鮮やかな仕事ぶりに、初めて能の舞台裏を体験した担当は感動しました。

また、背景に使われた竹の装飾は、前夜に小金井市内の造園の職人さんが舞台上で竹を割って手作りした一点もの!ライトアップされた竹の装飾は、今回の舞台の世界観を表していてとても素敵でした。

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ご来場いただいた方、ブログをお読みいただいた方、どうもありがとうございました!

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
まちかどコンサート(10月~12月 複数回開催)
20. 12. 17

例年、市内各校の小学6年生が合同で行っている校外学習「オーケストラ鑑賞教室」が中止になったことから、その代替企画として、当館大ホールでミニコンサートを実施しました。
通常は希望された学校へ出張して行っている「まちかどコンサート」をホールに児童と先生をお招きする形で開催。10月~12月にかけて、市内6校の6年生がそれぞれ来館されました。

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演奏は「こがねいガラ・オーケストラ」メンバーで構成された室内楽ユニット「ムジカこがねい」。

開演前、ホールという空間に緊張気味だった児童たちは、舞台袖からチューニングの音が聞こえると、にわかにドキドキソワソワ・・・
フチークの「剣闘士の入場」からコンサートが始まると、次第にリラックス。徐々に音楽に引き込まれていきました。

メンバーがヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエ、イングリッシュホルンの楽器紹介などのお話しを交えながら、ヴィヴァルディの『四季』より「春」、アンダーソンの「プリンク・プレンク・プランク」、ドヴォルザークの「家路」と、聴きなじみのあるクラシックの小品を演奏。

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また、作曲家をイラストパネルで見せながら楽曲紹介をする「作曲家メドレー」と、ヴァイオリンの奥村さんのナビゲートで、タンゴ、フォークダンス、ジャズ、ルンバ、ソーラン節、といろいろな国のリズムや曲想を堪能できる「世界音楽旅行」という、趣向を凝らしたメドレー2曲をお送りしました。

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熱心にメモをとっている子、リラックスして響きを堪能している子、それぞれのスタイルで楽しそうに鑑賞していました。

後日いただいたお手紙には、「5人だけだったのにすごいきれいな音色だったので、大勢のオーケストラになるとどんな感じなのか、もっと気になりました。家族で聞きに行ってみたいです」「コロナでいろいろな行事ができなくなって、しずんでいた心が、音楽を聞けて明るくなりました」「自分にはない力がこの人たち(ムジカこがねい)の体の中にあるとずっとかんじていました。えんそうする力、あきらめずにプロまでがんばった力がとくにつたわってきました」など、嬉しい感想がたくさん書かれていました。

「今度は僕たちの学校にも来てください。そのときは、マスクをはずして笑顔で迎えられたらいいなと思います」と書いてくれた子も。

私たちもまた、様々な形で、みなさんにアートを届けられる機会を作りたいと思っています。
来年度のまちかどコンサートもお楽しみに!

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[出演] ムジカこがねい
[メンバー]写真左から
・杉本真木(オーボエ)
・奥村 愛(ヴァイオリン)
・阪田宏彰(チェロ)
・今井香奈(ヴァイオリン)
・金 孝珍(ヴィオラ)

 
イベントレポート
【THE SUPER PREMIUM】ゲルハルト・オピッツ ピアノ・リサイタル
20. 12. 04

11月22日(日)、ゲルハルト・オピッツによるピアノ・リサイタルを開催しました。

未曽有の事態となった2020年は、ベートーヴェン生誕250周年のアニバーサリーイヤー。

コロナ禍により多くの演奏会が中止を余儀なくされ、アーティストの皆さんも様々な葛藤を抱えながら過ごされている中、ベートーヴェンの魂を受け継ぐとも言われているドイツの巨匠、ゲルハルト・オピッツが来日を果たし、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ4曲という贅沢この上ないプログラムを披露してくださいました。

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冒頭は、「悲愴」。ベートーヴェン自身がつけたタイトルではないそうですが、昨今の世相を思い起こさせるような重々しい序奏や突如走り出す焦燥感のあるアレグロが特徴の第一楽章、耳にする機会も多い甘美でメロディックな第二楽章、歌心にあふれた第三楽章と、オピッツ氏が紡ぐ淡々とした表現ながらも深い情感をたたえた音に胸を打たれます。

続いて、「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と、ドイツの詩人に評された「月光」。ベートーヴェンの音楽を読み解き、「ベートーヴェンの音楽は、他者への思いやりにあふれる彼の人柄を映し出しています」とご本人が語ったように、異なる曲想の3つの楽章を豊かな音色で彩り、聴衆を虜にしました。

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後半に入ってもなお、聴衆の心を掴んで離しません。

ベートーヴェン自身が苦悩に立ち向かいながら作曲を続けた「テンペスト」はどこか哲学的であり、それとは対照的にまるで物語のページをめくるかのように流れる音楽に身を委ねます。続く「熱情」では、「第1、3楽章に込められた溢れんばかりの情熱と、第2楽章が提示する平穏や思慮深さとの対比が見事」、とご本人が語られたように、魂がほとばしる熱演を披露してくださいました。ベートーヴェンが生涯を賭して作曲を続けたピアノ・ソナタ。その情熱を受け取った客席の皆さんからは、あたたかな拍手と喝采が贈られました。

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鳴りやまない拍手に応え、アンコールでは、同じくドイツの作曲家、ブラームスの「6つの小品Op.118」より第2番 間奏曲イ長調の演奏を。コンサートの終了を惜しむようなメランコリックな美しいハーモニーが響きました。

「ベートーヴェンは、人類の美徳と共感力に訴えかけ、人々に救済と希望を与えます。」

と、事前インタビューで語ってくれたオピッツ氏。コロナ禍により生のコンサートに足を運ぶ機会も少なくなってきている今だからこそ、ベートーヴェンの音楽によるメッセージが、オピッツ氏による演奏で心の奥底まで響いてくるような珠玉のコンサートでした。

公演写真:藤本史昭

【プログラム】

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
 第8番 「悲愴」
 第14番 「月光」
 第17番 「テンペスト」
 第23番 「熱情」

<アンコール>

ブラームス:「6つの小品Op.118」より 第2番 間奏曲 イ長調

 
イベントレポート
【EXCITING STAGE】小野リサ with フェビアン・レザ・パネ
20. 11. 28

半数の定員制限だったこともあり、チケット争奪戦となったこのコンサート。
都内近郊のコンサートは、バンド編成での開催が多い中、ボサノヴァの歌声をたっぷりと味わえる希少なデュオでお贈りしました。

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プログラムは、ボサノヴァの名曲を中心に据えながらも、映画音楽や昭和歌謡曲などをボサノヴァ・テイストにアレンジした、とても聴きやすい内容。ピアノとのデュオだからこそ楽しめるシンプルなアレンジは、ボサノヴァの本質に迫る魅力的な響きを作り出しました。さらに、演奏にあわせて変化する照明が、その世界感をお洒落に彩りました。

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ボサノヴァの名曲「イパネマの娘」「ケ・セラ・セラ」「マシュ・ケ・ナダ」などでは、ボサノヴァ特有の心地よさを堪能。「スマイル」「ニュー・シネマ・パラダイス」「OVER THE RAINBOW」では、オリジナルに勝るとも劣らない心に染み入る音楽で、涙を流すお客さまもいらっしゃいました。そして、フェビアン・レザ・パネさんの優しく心に染み入るようなピアノの音色に、小野リサさんが思わず涙ぐむ一幕も。「女ひとり」「星影の小径」「いのちの歌」では、日本歌謡曲の新たな魅力を発見する機会になりました。

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小野リサさんの奏でる音楽は、誰にも真似のできない、唯一無二のものであることを強く印象づけ、「小野リサ ベスト・ヒット・コンサート」と言うべく、誰もが楽しめる素敵なコンサートになりました。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
FOCUSこがねい「こがねいガラ・コンサート2020」
20. 11. 13

新型コロナウイルス感染症の影響により、大ホールでの主催公演としては、令和2年度初の開催となりました。感染症拡大防止ガイドラインにのっとり、客席定員を半数に抑えての開催とはいえ、8か月ぶりに多くのお客さまをお迎えしての公演。安全かつ円滑に実施するため、案内スタッフの入念な研修や、出演者・スタッフの体調チェック、オーケストラの緻密な舞台配置、弦楽器奏者のマスク着用など、細心の注意と準備を重ね、公演を迎えました。

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プログラムはベートーヴェン生誕250年のアニバーサリーイヤーにちなみ、ベートーヴェン中心の構成。演奏はもちろん、小金井ゆかりのプロ奏者とその仲間たちが集った「こがねいガラ・オーケストラ」。そして指揮には、昨年体調不良のため、急遽降板を余儀なくされた茂木大輔さんが元気な姿で帰ってきました!

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まずは「バレエ音楽『プロメテウスの創造物』」(ベートーヴェン作曲)より、力強く、華やかな旋律でおなじみの「序曲」と、コンサートではあまり取り上げられたことの無い「第5曲」でお客さまをお出迎え。「第5曲」は神々を象徴するフルート、クラリネット、ファゴット、チェロ、ハープのソロがとても美しく、お客さまはもちろん奏者をも魅了しました。

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続いて、「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」(J.S.バッハ作曲)。
バッハの音楽の象徴ともいえる対位法の旋律が美しい名曲です。小金井が誇るヴァイオリニスト奥村 愛さんと滝 千春さん、2人のソリストによる音楽の対話や、オーケストラとの掛け合いで、甘美な響き、活き活きとした音楽が紡ぎ出されました。

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後半は、「ヴァイオリンと管弦楽のための二つのロマンス」(ベートーヴェン作曲)からスタート。
第1番は、無伴奏のヴァイオリン独奏から始まり、ヴァイオリンの低音が作り出す重厚な響きが聴きどころの一曲。第2番は、ヴァイオリンの高音の美しい旋律が音楽を先導する一曲です。第1番では滝 千春さん、第2番では奥村 愛さんが再びソリストを務めました。

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いよいよ最後は、〝ジャジャジャジャーン″でおなじみの「交響曲 第5番『運命』」(ベートーヴェン作曲)。
冒頭のイメージから暗く劇的な曲という印象が強いですが、全4楽章にわたるドラマは「葛藤から希望、決意、そして歓喜へ」という音楽的ストーリー。それは、今春から続く混沌とした状況とリンクし、これから希望をもって前に進むための、とても感動的で勇気づけられる時間となりました。

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ベートーヴェンとバッハの音楽によって、地元小金井という共通のつながりを持つ奏者たちの「演奏する喜び」、そのあたたかな演奏に包み込まれる「聴く喜び」、そしてそのような喜びを分かち合える場を「提供できる喜び」。それらを改めて強く感じられるコンサートとなりました。

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このコンサートが活動再開となった出演者も多くいらしたようで、演奏の終わりが近づくにつれて、お客さまの前で演奏している喜びと、まだ終わらないで欲しいという寂しさが交錯していたとのお話もお聞きしました。

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今回は、当館初の試みとして、オンライン配信も実施。多くの方にご視聴いただき、そのうち38名の方には、「小金井市新型コロナウイルス対策」への500円募金付きチケットをご購入いただきました。

ご来場いただいたみなさま、オンライン配信をご視聴くださったみなさま、誠にありがとうございました。そして、またのご来場をお待ちしております。

[アンコール曲目]
モーツァルト:歌劇『魔笛』より 「序曲」

公演写真:藤本史昭

 
【イベントレポート】
まちかどコンサート@小金井市立東小学校
20. 03. 13

6年次に学ぶオーケストラ鑑賞の入門編として、こがねいガラ・オーケストラから特別編成された「ムジカこがねい」による室内楽コンサートを東小学校4年生対象に行いました。

「オーケストラの中で活躍している楽器」という切り口から、楽器の種類や特徴、オーケストラの中での役割などのお話や、さまざまな技法を駆使した曲も加え、楽器の魅力をいろいろな角度から深堀りするプログラムを構成しました。

まずはご挨拶代わりにフチーク作曲の「剣闘士の入場」からスタート。
そして、弦楽器の紹介とあわせて、弦楽四重奏版のヴィヴァルディの『四季』から「春」とサンサーンスの「白鳥」を演奏。アンダーソン作曲「プリンク・プレンク・プランク」では、弓を使わずに指で弦を弾くピチカート奏法で軽快な音楽をお届け。オーケストラの中心的存在であるオーボエの紹介とあわせて、オーボエの仲間の楽器イングリッシュホルンでドヴォルザークの「家路」を披露しました。