遅い梅雨入り宣言があった翌日、御年91歳にして現役のレジェンド、渡辺貞夫さん率いるカルテットが小金井に登場!
リリースしたばかりのアルバムのタイトルでもある「PEACE」から演奏が始まると、最初の1音から大ホールがガラッとライブハウスの趣きに。
「この街は初めてです、よろしくお願いします」というシンプルなMCとメンバー紹介のあとは、オリジナル曲「BUTTERFLY」を。そして、メロウなバラードから軽やかでアップテンポなナンバーまで次々と披露し、曲が終わるごとに満席の会場から割れんばかりの拍手が贈られました。
1st Stageの最後は、「LOPIN’」
ナベサダさんがおもむろにサクソフォーンソロを吹き始め、そこにピアノの小野塚晃さん、ベースの三嶋大輝さん、ドラムスの竹村一哲さんが続き、時折目を合わせて微笑みながら、素敵なセッションが繰り広げられました。
後半は、「WAITING SONG」からスタートし、2曲目の「黒いオルフェ」演奏後には、「この曲は知ってたでしょ?」と茶目っ気ある一言で会場を和ませました。
そこからは、もうノンストップ! たたみかけるようにライブが進行すると、ハートフルなナベサダサウンドを浴び、心がどんどん幸せで満たされていくのを実感しました。
2nd Stage の最後、「CHEGA DE SAUDAGE」では、ナベサダさんのタンバリンや小野塚さんのシェイカーも飛び出し、激しいサンバのリズムも相まって会場のボルテージは最高潮に! 終演すると、みなさん手を高く上げ、波打つような大喝采となりました。
アンコール2曲も含め、2時間たっぷりと19曲も聴かせてくれたナベサダさん。
これまでどれだけの経験と研鑽を積んでこられたのか、計り知れません。
お歳を感じさせないダンディな佇まい、しっとりと艶っぽい音色、細かくキレのあるパッセージ、そして何より、楽器を愛し、音楽を慈しみ、リラックスして友と語り合うような自然であたたかな雰囲気がなんとも心地よい「音楽の時間」でした。
ご来場いただきましたみなさま、レビューをお読みいただいたみなさま、ありがとうございました。今後の主催公演もお楽しみに。
■公演の様子は、小学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.1】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.2】
(公演写真:横田敦史)
セットリストは以下の通りです。
ご来場、ありがとうございました。
★1st Stage★
1. PEACE
2. BUTTERFLY
3. LAURA
4. MEMORIAS
5. EARLY SPRING
6. FIREFLY
7. BIRD OF PARADISE
8. STELLA BY STARLIGHT
9. LOPIN’
★2nd Stage★
1. WAITING SONG
2. 黒いオルフェ
3. SAMBA EM PRELUDIO
4. I THOUGHT OF YOU
5. IF I SHOULD LOSE YOU
6. I CONCENTRATE ON YOU
7. I'M A FOOL TO WANT YOU
8. CHEGA DE SAUDADE
☆Encore☆
1. HARAMBEE
2. CARINHOSO