JR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある文化施設です。578席の大ホールをはじめ、小ホール、市民ギャラリー、4つの練習室、和室、マルチパーパススペースがあります。
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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 20:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.32】
「DUO×DUO~4手の名手が奏でる多彩なデュオ~」
23. 04. 05

市内の小中学生が鑑賞レポートを書いて発信する「こがねいジュニア特派員」企画!
ぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)

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DUO×DUO レポート

小金井市立東小学校 4年 下田るな

① カルリ:《6つの対話風小二重奏曲》
 Op.34より 第2番「ラルゴ」「ロンド」

「ラルゴ」の感想
・静かでやさしい感じ。
・2つの音が重なってきれい。
・高い音と低めの音でえんそうされている。

「ロンド」の感想
・「ラルゴ」とはちがい、ちょっとはげしい感じ。
・最後のほうは音がだんだん大きくなっている気がした。
・音が大きくなったり小さくなったりするところがおもしろい。

〈作者のプロフィール〉
名 前:フェルディナンド・カルリ
生没年:1770-1841年
出身地:イタリア

その他のじょうほう
・「ギター黄金期」とよばれる19世紀初頭のパリで活躍したギタリスト。
・ギターデュオ曲を好んで書き、イギリスのテレビ番組のテーマ曲として使用されたものもある。

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ポンセ〈サラーテへん〉:間奏曲

「間奏曲」の感想
・なんかかなしい感じがする曲。
・2人こうごにギターをひいているところもあった。
・高い音と低い音がそれぞれを追いかけるようにひいている。

ギター豆ちしき①
・「間奏曲」はピアノ曲なのに、なぜかギターでひかれることが多い!
・次のページに出てくる「スケルツィーノ・メヒカーノ」は、「間奏曲」を書いた人と同じ人が書いた!

〈作者のプロフィール〉
名前:マヌエル・マリア・ポンセ
生没年:1882-1948年
出身地:メキシコ

その他のじょうほう
・20世紀を代表するギターの巨匠、アンドレス・セゴビアと仲が良かった。
・書いた曲はピアノ曲が多いが、今ではむしろギターでひんぱんにひかれる。

ポンセ〈サラーテへん〉:スケルツィーノ・メヒカーノ

「スケルツィーノ・メヒカーノ」の感想
・「間奏曲」とはちがい、やさしい、おだやかな曲。
・うれしそうな感じもする曲。
・ポジティブな感情をぜんぶ集めたような気持になる。

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ヴィヴァルディ:《2台のマンドリンのための協奏曲》より
 第2楽章「アンダンテ」

「アンダンテ」の感想
・なんだかふしぎな感じがする曲。
・音が重なっていてきれい。
・高い音を低い音が追いかけている。

〈作者のプロフィール〉
名 前:アントニオ・ヴィヴァルディ
生没年:1678-1741年
出身地:イタリア

その他のじょうほう
・リュートやマンドリンなど、撥弦楽器のためにも協奏曲を残しており、それらは今でもギタリストたちの人気のレパートリーとして有名である。
・有名な「四季」をはじめ500をこえる協奏曲を残している。

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レイモン:ミッドナイト・メモリーズ

「ミッドナイト・メモリーズ」の感想
・すごくきれいな音だった。
・かなしい感じもするし、うれしい感じもするふしぎな曲。
・一番好きかもしれない。

ギター豆ちしき②
・今回「DUO×DUO」に登場していた福田さん・荘村さんがプロデュースしている「Hakuji ギター・フェスタ」のため、この曲が書かれた。

〈作者のプロフィール〉
名 前:ジャン=マリー・レイモン
生没年:1949年~
出身地:フランス

その他のじょうほう
・「ミッドナイト・メモリーズ」は、作者(レイモン)と交流のあったギタリスト、稲垣 稔との思い出を回想するようにこう成されている。
・なお、稲垣さんは、福田さんとパリ留学時代をともにした旧友だった。

ピアソラ:《タンゴ組曲》より第2楽章「アンダンテ」
 第3楽章・「アレグロ」

「アンダンテ」の感想
・やさしい感じ。
・音が大きくなったり小さくなったりする。

「アレグロ」の感想
・元気ではげしい感じ。
・はげしくなったり静かになったりする。
・どろぼうがにげてるみたい。

〈作者のプロフィール〉
名 前:アストル・ピアソラ
生没年:1921-92年
出身地:アルゼンチン

その他のじょうほう
・すぐれた作品を多く残しているため、ギタリストたちの間ではいだいな作曲家としてずっとそんけいされてきた。
・「タンゴの革命児」とよばれるほど天才的だった。

武満 徹:不良少年

「不良少年」の感想
・かなしそうな感じもするし、うれしそうな感じもする。
・急に音が大きくなった。
・音と音が重なっている。

ギター豆ちしき③
・「不良少年」、次のページでしょうかいする「どですかでん」はえい画の名前で、えんそうされるのはそのえい画の挿入曲である!

〈作者のプロフィール〉
名 前:武満 徹
生没年:1930-96年
出身地:日本

その他のじょうほう
・荘村さんと仲が良かったらしい。
・この曲で武満さんは「毎日映画コンクール音楽賞」を受賞した。

武満 徹:どですかでん

「どですかでん」の感想
・なんだかうれしそうな感じの曲だった。
・高めの音と低めの音が重なっている。
・いっしゅんソロパートになった。

アルベニス:椰子の木陰で

「椰子の木陰で」の感想
・やさしくておだやかな感じがする。
・音が大きくなったり小さくなったりする。
・少しかなしい感じもする。

〈作者のプロフィール〉
名 前:イサーク・アルベニス
生没年:1860-1909年
出身地:スペイン

その他のじょうほう
・おもにピアノ曲の作曲を手がけたが、たまにギター曲としてえんそうされることもある。
・「椰子の木陰で」では、国際的に活やくしたスペインのギタリスト、ミゲル・リョベートがギターデュオのためにへん曲を施している。

タレガ・アルハンブラの思い出

「アルハンブラの思い出」の感想
・やさしい感じ。
・きれいな曲。
・きれいなふんすいみたいなメロディー。

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〈作者のプロフィール〉
名 前:フランシスコ・タレガ
生没年:1852-1909年
出身地:スペイン

その他のじょうほう
・「椰子の木陰で」をへん曲したミゲル・リョベートの師にあたる人物。
・「近代ギター音楽の父」とよばれている。

フォーレ:組曲《ドリー》より〈子守唄〉〈ドリーの庭〉

「子守唄」の感想
・ねむくなってくるようなやさしい曲。
・きれいで高い音がベース。
・だんだん曲がはげしくなってくるが、すぐ静かになる。

「ドリーの庭」の感想
・はずむような、やさしく楽しい曲。
・きれいな音が重なる。
・庭を散歩しているような感じ。

〈作者のプロフィール〉
名 前:ガブリエル・フォーレ
生没年:1845-1924年
出身地:フランス

その他の情報
・組曲《ドリー》は、フォーレが友人のエンマ・バルダックのむすめ、エレーヌのたんじょう日祝いのために書いた曲でこう成されていて、「ドリー」はエレーヌの愛称。
・フォーレの曲は、温かみのあるやさしい作品が多い。

メンデルスゾーン:《無言歌集》より

第20番〈浮き雲〉op.53-2

「浮き雲」の感想
・おちついているやさしい曲。
・なんだか心地よい感じ。
・雲みたいにういているようなふわりとした曲。

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〈作者のプロフィール〉
名 前:フェリックス・メンデルスゾーン
生没年:1809-47年
出身地:ドイツ

その他のじょうほう
・この曲も、ミゲル・リョベートがへん曲した曲のひとつ。
・メンデルスゾーンが生涯をとおして書いた〈無言歌集〉には、全48曲もの曲が入っていて、すべてピアノ曲である。

カステルヌオーヴォ=テデスコ:エレジー風フーガ

「エレジー風フーガ」の感想
・かなしそうな感じだけど、同時におちついた感じもする。
・とちゅう音がとても大きくなるところがある
・一気に起こされる感じ。

ギター知識④
・カステルヌオーヴォ=テデスコは、ポンセと同じく巨匠セゴビアとの出会いから数々のギター作品を残している。

〈作者のプロフィール〉
名 前:マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ
生没年:1895-1968年
出身地:イタリア

その他のじょうほう
・「エレジー風フーガ」は、フランスの女性ギタリスト、イダ・プレスティの42さいという若さでの死を悼んでできた曲。
・また「エレジー風フーガ」は作者自身の最後の作品である。

ディアンス:《ハムサ》より第5楽章
〈チュニス・チュニジア〉

「チュニス・チュニジア」の感想
・エキゾチックな感じ。
・4人でひくとやっぱりはく力がある。
・夜の雰囲気。

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〈作者のプロフィール〉
名 前:ローラン・ディアンス
生没年:1955-2016年
出身地:フランス

その他のじょうほう
・タイトルはアラビア語で「5」を表す。
・5つの楽章それぞれはディアンスと同世代のギタリスト・作曲家に捧げられている。

(公演写真:藤本史昭)

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楽曲の感想と作曲者の情報などを1ページ1ページ
本のようにまとめてくれた下田さん。
曲を聴いてイメージしたイラストも描いてくれて
見ていて楽しくなります♪

スタッフによるレビューはこちらから