小金井 宮地楽器ホール

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【イベントレビュー】LEO + 黒田鈴尊「超・邦楽コンサート」 ~時空を超える箏と尺八~

1/20(土)伝統と革新を両立する箏曲と尺八界のホープ、LEOさんと黒田鈴尊さんによる「超・邦楽コンサート」~時空を超える箏と尺八~を開催しました。

プログラム最初は宮城道雄の<春の海>。
新春を迎えて聴く二人の演奏は、格別に心に染み入ってきました。

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続いては打って変わってクラシック音楽から、J.S.バッハの〈G線上のアリア〉とヘンデルの〈私を泣かせてください〉を披露。
切なく美しい旋律を、穏やかで温かみのある和音で包み込み、新たな名曲の世界を聴かせてくれました。

そして前半のクライマックスは、LEOさんが「大好きな現代音楽作曲家です」と話す、吉松 隆の〈双魚譜〉。タイトルの「双魚」は、魚座の正称「双魚宮」からで尺八と二十絃が並び対峙する様を二匹の魚に見立てての命名とのこと。深い音色を創り出す二十五絃の箏と尺八の掛け合いが、美しく響き合う心地よい演奏でした。

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後半は黒田さんのソロ、神保政之輔〈奥州薩慈〉。尺八の伝統的な楽曲を、力強い音色と身体全体で表現される迫力ある演奏で聴かせてくれました。

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続いてLEOさんのソロは半田 弘〈さくら替手五段〉。聞き覚えのある〈さくら〉の緩やかな曲の流れから、徐々にスピードアップ!滑らかで美しい手の動きと緊張感ある演奏を、目と耳の両方で楽しみました。

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演奏の合間のトークでは、黒田さんが今年の抱負をあげ「健康第一!尺八を吹けば吹くほど健康になる、腹式呼吸!」とのお話に会場も笑いに包まれました。また、小金井市のイメージキャラクター、こきんちゃんのことや、「響きが素晴らしい」とホールのことにも触れてくださって、嬉しい限りでした。

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次の曲はLEOさんが尊敬する坂本龍一の〈Andata〉。叙情的な深い音色の表現力に、一音も聞き逃すまいと感じる会場が静寂に包まれました。

そしていよいよクライマックスへ。
現代音楽作曲家、藤倉 大の〈momiji〉、箏曲家でジャパニーズ・メタルのギタリストでもある沢井比河流の〈土声〉を披露。
特殊奏法を駆使したLEOさんの迫力ある演奏、黒田さんの柔軟性のある高音の音色、
まさにタイムレスでボーダレスな世界を聴かせてくれました。

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アンコールは映画「戦場のメリークリスマス」から坂本龍一の〈Merry Christmas Mr.Lawrence〉。お二人の息のあった演奏が最後まで心に深く染み渡りました。

また、ホワイエでは『にっぽん、体感。―古典芸能の祭典』シリーズ公演共通の来場者特典企画を実施。出演者サイン色紙、友の会年会費無料、和イラストの雑貨など(特典は公演により異なります)が抽選で当たる企画に、多くの方からご応募があり、大変賑わいました。古典芸能公演へご来場いただいた際は、来場者特典企画へもぜひご参加ください。 詳しくはこちら→【にっぽん、体感。―古典芸能の祭典】

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ご来場いただきましたみなさま、このレポートを読んでいただきましたみなさま、ありがとうございました。

■公演の様子は、小中学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.28】

(公演写真:藤本史昭)

アンコール曲目

アンコール曲目は以下の通りです。

坂本龍一:Merry Christmas Mr.Lawrence
     (戦場のメリークリスマス)

ご来場ありがとうございました。

黒田鈴尊さんからメッセージが届きました!

●今回のプログラムの聴きどころは?
きっと一度は聴いたことがあるクラシックのザ・名曲を尺八と箏で奏でるとどのように響くでしょうか。日本人ならではの歌心や音色/音味、そして邦楽器の無限の可能性を皆さんと共有したいと願っております。
そして古典のみならず、世界的な日本人作曲家である坂本龍一、吉松 隆、藤倉 大らの傑作も一度にお楽しみいただける、スペシャルプログラムです。

尺八古典本曲「奥州薩慈」


●まだ箏や尺八の生演奏を聴いたことがない方へ
素晴らしい響きのホールで、同じ場の空気の震えを体感、共有する事は、掛け替えのない経験です。楽器の尽きない魅力を沢山発見してもらえることと思います。どうぞお楽しみに!

●小金井での思い出やエピソードは?
初めてオーケストラとの尺八協奏曲のソリストを務めた舞台がここ、小金井 宮地楽器ホールでした。(山本和智作曲『Roaming Liquid』(2014) 尺八独奏:黒田鈴尊、指揮:浅野亮介 オーケストラ:アンサンブル・フリー)
同じ現代社会を生きる者同士としての作曲家との新たな尺八音楽の開拓、そしてオーケストラとのコラボレーションがライフワークの一つとなる契機となった場、そしてその覚悟を決めて思い切り吹いた特別な思い入れもある場が、まさにここ小金井です。10年ぶりにここで、大好きな箏奏者LEOさんと一緒に音を奏でられることを、心から楽しみにしております。

山本和智作曲『Roaming Liquid』(2014)
小金井 宮地楽器ホールで世界初演した尺八コンチェルト。
この動画は、小金井での世界初演の翌年、尼崎での再演時のものです。



【こちらも!】LEOさんからのメッセージ↓↓↓

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