今年8回目を迎える"こがねいガラ・コンサート"はオペラに初挑戦!
11/24(日)に開催する「みんなのオペラ こがねいガラ・コンサート2019 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」のプレ・レクチャーとして、「茂木大輔音楽講座」を開催しました。

かねてから、「1曲だけオペラを振らせてやるといわれたら、『ドン・ジョヴァンニ』と答えていた」という茂木さんだけに、開講から2時間フルスロットル!お話にも熱が入ります。

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前半は、台本のダ・ポンテ、作曲のモーツァルト、今回の演出・主演の宮本益光さんの素晴らしさなどにも触れながら、ストーリーと曲目の解説。時折、現代の日本に置き換えて例えるなど、軽妙な茂木節でストーリーを追っていきました。そして、ポイントとなる曲は音源を流して、その音楽の作りや特徴を丁寧に解説しました。

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後半は、登場人物の人物像について。
主人公は稀代のプレイボーイで、ペラッペラに軽薄な放蕩貴族ドン・ジョヴァンニ。でも一方で、非常に魅力的な人物として映るようにも描かれているといいます。あるときは捨てられてもなお愛してしまう貴婦人エルヴィーラによって、またあるときは若くて美しい花嫁ツェルリーナのよろめきかたによって、さらには騎士長を剣でしとめてしまう場面や、美しいセレナーデを歌い上げる場面などによって、魅力的な人物像が浮き彫りにされています。

"悪者"であるジョヴァンニが地獄に落ちて、残った一同は大団円となる、オペラ・ブッファ(喜劇)と位置づけられている本作品ですが、"ハッピー"なはずの残った人物がみんなどこか虚ろで寂しく映り、観客はなぜか悲しみを感じて涙してしまうという、深みのあるオペラ。その所以は、ジョヴァンニという人物の魅力にあるのかもしれません。

ほかの登場人物も同様に、ダ・ポンテの台本と、モーツァルトの音楽表現によって、しっかりと人物造形がされており、またそれぞれの対比によって、そのキャラクターが浮き彫りにされる設計となっているとのこと。

そんな深いレクチャーに、熱心にメモをとる方や、質疑応答コーナーで質問をする方も。

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アンケートには、オペラを初めて観る方からは「11/24の本番が楽しみになりました。予習ができて安心しました」など、オペラを既に楽しんでいる方からは「茂木さんの曲や人物像に関する解釈をきいて、これまでとはまた違った見方ができるような気がします」などの声が寄せられました。

終了後には、「みんなのオペラ」のプロモーション協力として参加いただいている、小金井市観光まちおこし協会のまろんレポーターのお二人による取材も行われました。

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まろんレポーターによる記事はこちら
・東西南北さん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/21780
・タッドさん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/22246

あいにくの冷たい雨の中、たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
11/24(日)の「みんなのオペラ こがねいガラ・コンサート2019 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」公演も、どうぞお楽しみに。

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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
【イベントレポート】
「みんなのオペラ」をもっと楽しむための茂木大輔音楽講座
19. 11. 01

今年8回目を迎える"こがねいガラ・コンサート"はオペラに初挑戦!
11/24(日)に開催する「みんなのオペラ こがねいガラ・コンサート2019 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」のプレ・レクチャーとして、「茂木大輔音楽講座」を開催しました。

かねてから、「1曲だけオペラを振らせてやるといわれたら、『ドン・ジョヴァンニ』と答えていた」という茂木さんだけに、開講から2時間フルスロットル!お話にも熱が入ります。

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前半は、台本のダ・ポンテ、作曲のモーツァルト、今回の演出・主演の宮本益光さんの素晴らしさなどにも触れながら、ストーリーと曲目の解説。時折、現代の日本に置き換えて例えるなど、軽妙な茂木節でストーリーを追っていきました。そして、ポイントとなる曲は音源を流して、その音楽の作りや特徴を丁寧に解説しました。

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後半は、登場人物の人物像について。
主人公は稀代のプレイボーイで、ペラッペラに軽薄な放蕩貴族ドン・ジョヴァンニ。でも一方で、非常に魅力的な人物として映るようにも描かれているといいます。あるときは捨てられてもなお愛してしまう貴婦人エルヴィーラによって、またあるときは若くて美しい花嫁ツェルリーナのよろめきかたによって、さらには騎士長を剣でしとめてしまう場面や、美しいセレナーデを歌い上げる場面などによって、魅力的な人物像が浮き彫りにされています。

"悪者"であるジョヴァンニが地獄に落ちて、残った一同は大団円となる、オペラ・ブッファ(喜劇)と位置づけられている本作品ですが、"ハッピー"なはずの残った人物がみんなどこか虚ろで寂しく映り、観客はなぜか悲しみを感じて涙してしまうという、深みのあるオペラ。その所以は、ジョヴァンニという人物の魅力にあるのかもしれません。

ほかの登場人物も同様に、ダ・ポンテの台本と、モーツァルトの音楽表現によって、しっかりと人物造形がされており、またそれぞれの対比によって、そのキャラクターが浮き彫りにされる設計となっているとのこと。

そんな深いレクチャーに、熱心にメモをとる方や、質疑応答コーナーで質問をする方も。

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アンケートには、オペラを初めて観る方からは「11/24の本番が楽しみになりました。予習ができて安心しました」など、オペラを既に楽しんでいる方からは「茂木さんの曲や人物像に関する解釈をきいて、これまでとはまた違った見方ができるような気がします」などの声が寄せられました。

終了後には、「みんなのオペラ」のプロモーション協力として参加いただいている、小金井市観光まちおこし協会のまろんレポーターのお二人による取材も行われました。

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まろんレポーターによる記事はこちら
・東西南北さん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/21780
・タッドさん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/22246

あいにくの冷たい雨の中、たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
11/24(日)の「みんなのオペラ こがねいガラ・コンサート2019 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」公演も、どうぞお楽しみに。