市内の小中学生による「こがねいジュニア特派員」が鑑賞レポートを書いて発信!
ぜひご覧ください。(原文のまま、書き起こしています。)

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新鮮な音楽

小金井市立小金井第四小学校 6年 島田愛理

私は、十二月九日に「滝千春 12-toneS」の演奏を聴きに行きました。始めに、大ホールの舞台で開演前のピアノの位置や照明の最終チェックをしている所を見学させてもらいました。照明などにも滝さんのこだわりが詰まっているそうで、念入りに確認している姿が見られました。今回のプログラムは、珍しい横型なのですが、それも滝さんのこだわりなんだそうです。こだわりが沢山詰まっているんですね。その後、宮地楽器ホールの構成や、ジュニア特派員の説明をしてもらい、本番が始まる時間になりました。

照明が暗くなり、赤色のドレスの滝さんが出てきました。最初はシュニトケの曲です。ピアノと息が合っていて、私が聴いている二階にまで息を吸う音が聞こえてきました。周りの人も目をつぶってよく聴いている様子が見られます。

DSC5075.jpg

シュニトケの曲の中で一番衝撃を受けたのは、「きよしこの夜」です。元の「きよしこの夜」は知っていたのですが、シュニトケの「きよしこの夜」は原曲をアレンジしていました。所々が不協和音になっており、皮肉な感じがして不思議だったけど面白いと思いました。「ヴァイオリン・ソナタ 第一番」を弾いている時に弓の毛が切れていて物凄い迫力で演奏していたんだなと思いました。私は、第三章がハラハラするイメージの曲で記憶に残っています。

休憩時間を挟んだ後、再び公演が始まりました。次の曲はぺルトの曲です。滝さんは、前半とは違う黒色の衣装を着て登場しました。また、もう一つ前半と違う所がありました。それは、十二人の仲間たちが出てきたことです。今回の、「滝千春 12-toneS」という題名には「十二音技法は音が均等に扱われているのが特徴であり、誰一人抜けてはならない」という意味が込められているそうです。ソロの時とはまた違う、音の掛け合いを聴くことが出来ました。滝さんがメロディを弾く中、他の人たちはそれを支えているような音を弾いていて、前半とは違う良さがありました。

_DSC5376.jpg

後のバルトークの曲が終わり、公演が終わったと思いきや...。なんと、アンコールの曲を演奏してくれました!!曲名は、ピアソラの「フーガと神秘」です。準備をしている時に四角いイスのようなものが出てきました。「これは何だろう?」と思っていると、そこに人が座り、イスのようなものを叩き始めました。後から教えてもらったのですが、これは「カホン」という楽器なんだそうです。演奏中には叩くだけでなく、ブラシのようなものでカホンを擦って「シャカシャカ」という音を出していました。情熱的でジャズのような感じがする曲で、聴いていて愉快な気持ちになりました。

今回、演奏されていた曲は私にとっては聴き慣れていない曲が多くて新鮮でした。私はヴァイオリンを習っているのですが、ピッチカート、他の楽器との息の合わせ方などがとても参考になりました。また、生の演奏を聴く機会があったら、今回学ばせていただいたことを参考にしながら聴きたいです。

(公演写真:藤本史昭)

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IMG_7536.jpg IMG_7539.jpg

お客さんの様子や、公演全体の流れが見えるようで
文章のバランスがとても上手です。
ヴァイオリンを習っている島田さんが描く
楽器のイラストからも楽しさが伝わってきます。

スタッフによるイベントレビューはこちら

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休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
【こがねいジュニア特派員レポート vol.24】滝 千春「12-toneS」~バルトーク・シュニトケ・ペルト~ 23. 12. 25

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小金井市立小金井第四小学校 6年 島田愛理

私は、十二月九日に「滝千春 12-toneS」の演奏を聴きに行きました。始めに、大ホールの舞台で開演前のピアノの位置や照明の最終チェックをしている所を見学させてもらいました。照明などにも滝さんのこだわりが詰まっているそうで、念入りに確認している姿が見られました。今回のプログラムは、珍しい横型なのですが、それも滝さんのこだわりなんだそうです。こだわりが沢山詰まっているんですね。その後、宮地楽器ホールの構成や、ジュニア特派員の説明をしてもらい、本番が始まる時間になりました。

照明が暗くなり、赤色のドレスの滝さんが出てきました。最初はシュニトケの曲です。ピアノと息が合っていて、私が聴いている二階にまで息を吸う音が聞こえてきました。周りの人も目をつぶってよく聴いている様子が見られます。

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シュニトケの曲の中で一番衝撃を受けたのは、「きよしこの夜」です。元の「きよしこの夜」は知っていたのですが、シュニトケの「きよしこの夜」は原曲をアレンジしていました。所々が不協和音になっており、皮肉な感じがして不思議だったけど面白いと思いました。「ヴァイオリン・ソナタ 第一番」を弾いている時に弓の毛が切れていて物凄い迫力で演奏していたんだなと思いました。私は、第三章がハラハラするイメージの曲で記憶に残っています。

休憩時間を挟んだ後、再び公演が始まりました。次の曲はぺルトの曲です。滝さんは、前半とは違う黒色の衣装を着て登場しました。また、もう一つ前半と違う所がありました。それは、十二人の仲間たちが出てきたことです。今回の、「滝千春 12-toneS」という題名には「十二音技法は音が均等に扱われているのが特徴であり、誰一人抜けてはならない」という意味が込められているそうです。ソロの時とはまた違う、音の掛け合いを聴くことが出来ました。滝さんがメロディを弾く中、他の人たちはそれを支えているような音を弾いていて、前半とは違う良さがありました。

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後のバルトークの曲が終わり、公演が終わったと思いきや...。なんと、アンコールの曲を演奏してくれました!!曲名は、ピアソラの「フーガと神秘」です。準備をしている時に四角いイスのようなものが出てきました。「これは何だろう?」と思っていると、そこに人が座り、イスのようなものを叩き始めました。後から教えてもらったのですが、これは「カホン」という楽器なんだそうです。演奏中には叩くだけでなく、ブラシのようなものでカホンを擦って「シャカシャカ」という音を出していました。情熱的でジャズのような感じがする曲で、聴いていて愉快な気持ちになりました。

今回、演奏されていた曲は私にとっては聴き慣れていない曲が多くて新鮮でした。私はヴァイオリンを習っているのですが、ピッチカート、他の楽器との息の合わせ方などがとても参考になりました。また、生の演奏を聴く機会があったら、今回学ばせていただいたことを参考にしながら聴きたいです。

(公演写真:藤本史昭)

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IMG_7536.jpg IMG_7539.jpg

お客さんの様子や、公演全体の流れが見えるようで
文章のバランスがとても上手です。
ヴァイオリンを習っている島田さんが描く
楽器のイラストからも楽しさが伝わってきます。

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