【イベントレビュー】el tempo directed by KAVKA SHISHIDO

冬の寒さが一気に到来した12月3日、サッカーＷ杯にも負けない、熱いライブが開催されました。
会場に入ると、ホールが何やらいつもと違う雰囲気。音響機材や照明がたくさん仕込まれ、開場中のＢＧＭも相まって、さながらライブハウスの趣きです。



そして、ライブがスタートすると、太鼓の力強い音と圧倒的なエネルギーが、骨の髄までズンズン響きます。
その最強で最高な打楽器集団「el tempo（エル・テンポ）」を率いるのは、ドラム・ボーカリストで女優としても活躍しているシシド・カフカさん。
全身オレンジのスポーティーな衣装で登場し、華奢な駆体は1曲目からしなやかに躍動。100種を超えるといわれるハンド・サインを繰り、メンバーとアイコンタクトを取りながら、時に繊細に、時にダイナミックに即興演奏の指示を出していきます。
リズムパターンの予告、入るタイミング、入る人、音量、テンポなど…、様々な情報をハンド・サインで指示するコンダクターも、それに即応するメンバーも「すごい！！」のひとこと。



“唯一無二の完全即興”は、それだけに音楽への集中力、音楽でのコミュニケーションの濃密さがすさまじく、その一方で、どこか余白やあそびの部分もあって、会場はその楽しさにどんどん魅了されていきました。

中盤では、客席にもジェスチャーで「ジャンベのリズムパターンをリピートしてね」の指示が！
客席が手拍子でそれに応えると、アレンジしたリズムを重ねて音楽を展開させたり、リピートするモチーフをどんどん難しくしてお客さんを煽ったり。
さらには、お客さまの中からリズムモチーフをもらって、そこから即興で音楽を創っていくなど、客席と舞台が一体となった、大興奮のステージが繰り広げられました。



リズムの渦に巻き込まれているうちに、寒さに縮こまっていた体が解きほぐされ、心が解放されるようなひととき。
刺激的な音楽体験を楽しんでいただけたのではないでしょうか。



終演後は、興奮冷めやらぬまま、小金井市キャラクターのこきんちゃんと一緒に記念写真！
みなさん、画になる！！

［出演者］
（写真後列左から）
・浦山一悟　・芳垣安洋　・岡部洋一　・岩原大輔　・IZPON
（写真前列左から）
・ケイタイモ　・はたけやま裕　・シシド・カフカ　・MASUO　・KENTA


■お子さまの来場も多かった本公演。小中学生の「ジュニア特派員」は、どのように感じたのでしょうか。
　レポートはこちらから。ぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員　イベントレポート vol.20】
【こがねいジュニア特派員　イベントレポート vol.21】

（公演写真：藤本史昭）