8月6日『My Favorite Songs ~旅する映画音楽~』と題して開催した、映画音楽で世界をめぐる心地よいコンサートが満員御礼となりました。
演奏家としてはもちろん、作曲も手がけるなど多彩な才能をお持ちの溝口肇さん(チェロ)、西村由紀江さん(ピアノ)、牧山純子さん(ヴァイオリン)の3人の出演です。
コンサートは『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「My Favorite Things」から始まり、「《四季》から〈夏〉第3楽章」~「Summertime」のメドレーへと、 3人が奏でる優しく爽やかな演奏で、真夏の暑さも和らいでいきました。
トークタイムではとてもフレンドリーにお話をされていた3人ですが、揃ってステージに登場するのは今回が初めてとのこと。
そんなことを感じさせない息の合った演奏が続きます。
名画「シェルブールの雨傘」、「ひまわり」、「黒い瞳」のタイトル曲では、ピアノとチェロの美しい旋律とヴァイオリンの哀愁を帯びた響きに心を打たれました。
続いて牧山さん作曲「スロベニア組曲『空』~『風』」。牧山さんが東欧にいた時に感じた風土や気候をイメージされたとのこと。躍動感ある華麗な演奏を聴かせてくれました。
そして前半最後の『ノッティングヒルの恋人』の「She」では、ポジティブでハッピーな映画と同様に、優しく親しみのある演奏で客席を包み込みました。
後半は西村さん作曲のピアノ・ソロ「あなたに最高のしあわせを」から。優しい音と旋律が心地よく、続く「ニューシネマパラダイス・メドレー」ではチェロ、ピアノ、ヴァイオリンの美しい饗宴に客席もしみじみと聴き入っていました。
溝口さんによるチェロ独奏「鳥の歌」、を挟んで、みなさまお待ちかね、溝口さんの代名詞とも言うべく「世界の車窓から」。
長寿テレビ番組でのテーマ曲を、ご本人のチェロの伸びやかな音色で聴けて車窓のはるか向こうに広がる景色が見えるようでした。
クライマックスの2曲、「映画音楽メドレー」では映画ファンにはたまらない往年の贅沢な名曲がたたみかけるように紡がれ、「リベルタンゴ」では迫力の演奏に客席から大きな拍手が沸き起こりました。
あたたかなアンコールの拍手にチャールズ・チャップリンの「スマイル」と、牧山さん作曲の「ブリザ・デ・アレグリア」で応え、幕を閉じました。
お客様からは「なじみのある曲ばかりでとてもよかった。優雅なひとときでした」「3人のアンサンブルがとても美しかったです」などのお声をいただきました。
ご来場いただいた皆様、レビューを読んでくださった皆様ありがとうございました。
■公演の様子は、小中学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.3】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.4】
(公演写真:友澤綾乃)
チャールズ・チャップリン:スマイル
牧山純子:ブリザ・デ・アレグリア
ご来場ありがとうございました。