1月24日(日)、東京で連日の感染者数増加の報道に加え、折しも関東地方に大雪の天気予報!お客様は無事にお越しいただけるのか・・不安を抱きながらも、コンサートを心待ちにしてくださっているお客様を思い浮かべながら準備をすすめ、日本が誇るジャズ・ピアニスト、山中千尋のデュオ・コンサートを開催しました。

開演前は、どことなく少しの不安と緊張感が漂っていた会場内ですが、静かに、静かにピアノがリズムを刻み始めると、そのエネルギーは徐々に会場を駆け巡り、少しずつ光を帯び高揚感へと変化していきます。自身の作曲「Living without Friday」でジャズの世界への扉が開かれました。

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目の前のピアノが体の一部であるかのように、低音から高音までを自在に操り、送り出される一粒ずつの音にグルーヴ感溢れるベースの低音が呼応し、心地よく響きます。弦をはじく音までもが生き生きと聞こえ、スリリングな駆け引きが舞台上で繰り広げられます。

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「Pasolini」、「In A Mellow Tone」ではアコースティックな生音を存分に堪能。メランコリックでメロディアスな曲を緻密に表現するピアノ、大人の色香を感じさせるベースの旋律に身を委ね、うっとりするような時間が流れていきます。

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続いて、チャーミングなエピソードとともに披露された「Antonio's Joke」。ジャズの本場を彷彿とさせる演奏に、会場はすっかりニューヨークの雰囲気に!

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そして、ジョージ・ガーシュウィンが作曲したオペラ『ポーギーとベス』から、「I Loves you Porgy」で始まった後半。

幼少のころからクラシックにも親しみ、作曲家へのリスペクトをもちながらアレンジをしている山中千尋流の編曲も、

このコンサートの醍醐味の一つです。

「自分のアレンジがきっかけで原曲を聴いてもらえる機会が増えたなら、こんな幸せなことはない」と

事前のインタビューで語ってくれています。「Hackensack」はジャズの大御所、セロニアス・モンクの曲。

独特のメロディラインが癖になる、といわれる原曲と聴き比べてみるのも、楽しみの一つかもしれません。

・・とここで、セットリスト変更の作戦タイムが入ります。

当日の会場の雰囲気で、プログラムを柔軟に変えていく・・これもジャズならではの楽しみですね。

そして、選ばれたのは「星に願いを」。この曲を演奏しよう、と感じてくれたことに感謝したくなるような思いやりに溢れた優しい音が会場を包みます。

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その後は流れる雄大な川をイメージしたという「Beverly」を歌心たっぷりに。続いては「あたたかくなるような音楽を」と、ガーシュウィンの「Summer time」を圧巻の演奏で披露してくれました。

鳴りやまない拍手に応え、アンコールで演奏してくれたのは、ご本人が「私の代名詞」と語る、出身地である群馬の民謡「八木節」でした。その熱量たるや、言葉ではとても表現できません。。

会場中から渾身の拍手と、声にならない"ブラボー!"が降り注ぎ、再度のアンコールとなった「So Long」。小さい頃の貴重な思い出と、ノスタルジックな曲で締めくくられ、コンサートの幕が下りました。

今回の公演のプログラムを振り返ると、自由なアメリカ!を表現したガーシュウィンの曲、自然や郷里への想いを馳せた曲など、日常を当たり前に過ごすことの幸せや願いなどを音楽にのせ、私たちへ届けてくれたメッセージのように感じました。一流のアーティストから贈られた、心温まるアコースティックなジャズ・ライヴでした。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭

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受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
イベントレポート
【EXCITING STAGE】山中千尋ジャズ・ライヴ
21. 02. 10

1月24日(日)、東京で連日の感染者数増加の報道に加え、折しも関東地方に大雪の天気予報!お客様は無事にお越しいただけるのか・・不安を抱きながらも、コンサートを心待ちにしてくださっているお客様を思い浮かべながら準備をすすめ、日本が誇るジャズ・ピアニスト、山中千尋のデュオ・コンサートを開催しました。

開演前は、どことなく少しの不安と緊張感が漂っていた会場内ですが、静かに、静かにピアノがリズムを刻み始めると、そのエネルギーは徐々に会場を駆け巡り、少しずつ光を帯び高揚感へと変化していきます。自身の作曲「Living without Friday」でジャズの世界への扉が開かれました。

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目の前のピアノが体の一部であるかのように、低音から高音までを自在に操り、送り出される一粒ずつの音にグルーヴ感溢れるベースの低音が呼応し、心地よく響きます。弦をはじく音までもが生き生きと聞こえ、スリリングな駆け引きが舞台上で繰り広げられます。

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「Pasolini」、「In A Mellow Tone」ではアコースティックな生音を存分に堪能。メランコリックでメロディアスな曲を緻密に表現するピアノ、大人の色香を感じさせるベースの旋律に身を委ね、うっとりするような時間が流れていきます。

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続いて、チャーミングなエピソードとともに披露された「Antonio's Joke」。ジャズの本場を彷彿とさせる演奏に、会場はすっかりニューヨークの雰囲気に!

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そして、ジョージ・ガーシュウィンが作曲したオペラ『ポーギーとベス』から、「I Loves you Porgy」で始まった後半。

幼少のころからクラシックにも親しみ、作曲家へのリスペクトをもちながらアレンジをしている山中千尋流の編曲も、

このコンサートの醍醐味の一つです。

「自分のアレンジがきっかけで原曲を聴いてもらえる機会が増えたなら、こんな幸せなことはない」と

事前のインタビューで語ってくれています。「Hackensack」はジャズの大御所、セロニアス・モンクの曲。

独特のメロディラインが癖になる、といわれる原曲と聴き比べてみるのも、楽しみの一つかもしれません。

・・とここで、セットリスト変更の作戦タイムが入ります。

当日の会場の雰囲気で、プログラムを柔軟に変えていく・・これもジャズならではの楽しみですね。

そして、選ばれたのは「星に願いを」。この曲を演奏しよう、と感じてくれたことに感謝したくなるような思いやりに溢れた優しい音が会場を包みます。

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その後は流れる雄大な川をイメージしたという「Beverly」を歌心たっぷりに。続いては「あたたかくなるような音楽を」と、ガーシュウィンの「Summer time」を圧巻の演奏で披露してくれました。

鳴りやまない拍手に応え、アンコールで演奏してくれたのは、ご本人が「私の代名詞」と語る、出身地である群馬の民謡「八木節」でした。その熱量たるや、言葉ではとても表現できません。。

会場中から渾身の拍手と、声にならない"ブラボー!"が降り注ぎ、再度のアンコールとなった「So Long」。小さい頃の貴重な思い出と、ノスタルジックな曲で締めくくられ、コンサートの幕が下りました。

今回の公演のプログラムを振り返ると、自由なアメリカ!を表現したガーシュウィンの曲、自然や郷里への想いを馳せた曲など、日常を当たり前に過ごすことの幸せや願いなどを音楽にのせ、私たちへ届けてくれたメッセージのように感じました。一流のアーティストから贈られた、心温まるアコースティックなジャズ・ライヴでした。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭