11/24(日)に、こがねいガラ・コンサートの第8回として、「みんなのオペラ 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」を開催しました。

オペラは総合芸術といわれるとおり、まさに多くの人の想いと力が結集した舞台となりました。

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まずご紹介するのは、こがねいガラ・オーケストラのみなさん。毎秋、茂木大輔マエストロを中心に集結する、小金井ゆかりの音楽家たちによる"わが街のオーケストラ"です。
本番2週間前、要である茂木さん急病の知らせを受け、驚きと心配で衝撃が走りましたが、急遽指揮の代役に立ってくださった平林遼さんと出演者のみさなんが気合のこもった熱いリハーサルを重ね、迫真のアンサンブルを聴かせてくれました。
(茂木さんは順調に回復中と伺っています。みなさまご安心ください。)

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音楽面では、歌手陣もなんとも豪華!オペラ好きの方なら誰もが唸るような面々が出演。有名なアリア「カタログの歌」(レポレッロ)、「セレナーデ」(ドン・ジョヴァンニ)、「薬屋の歌」(ツェルリーナ)をはじめ、聴きどころがたたみかけるようにやってきて、会場からはたびたび拍手が沸き起こっていました。素敵な衣装も、それぞれのキャラクターを際立たせています。

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構成・演出はドン・ジョヴァンニ役の宮本益光さん。当館にはオーケストラピットがないため、オーケストラと歌い手が全てステージ上にのる(そのため大道具が仕込めない、合唱がのれない)という物理的な制約がある中で、これまたスゴ腕のスタッフを集めて、ダ・ポンテの台本とモーツァルトの音楽を丁寧に紡ぎながらも、初めてオペラを観る方にも優しい舞台を作ってくださいました。

ナビゲーターがナレーションで場面をつないだり、ダンサーがあるときは死神、あるときはエルヴィラの侍女、あるときはドン・ジョヴァンニの心情を表現したり。

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普段は見せない音響反射板の裏の鉄骨を全面的に活かし、照明の陰影によって、木立や街並みや壁紙に見立てたり、照明だけで窓辺やサロンの室内を表現したり。

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時にはオーケストラやマエストロを巻き込んだ演出で観客の笑いを誘ったり。

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そんな楽しいしかけが詰まったステージも終盤。ドン・ジョヴァンニが殺めてしまった騎士長が石像となって現れると、死を彷彿とさせる戦慄のニ短調、弦楽器によるざわざわした不穏な生暖かい風、金管楽器による葬送の重音、ティンパニによる死への足音が聴こえてきます。1オクターブという大きな跳躍の下降音を伴って地獄へと引きずり込もうと「ドン・ジョヴァンニ!」と静かに呼びかけた瞬間、観客全員が固唾を呑んでいる雰囲気が伝わってきました。

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カーテンコールでは、満席の会場から惜しみない拍手が贈られ、お客さまひとりひとりもまた、この総合芸術の参加者であることが強く感じられた、あたたかい"みんなのオペラ"となりました。

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また、"みんなのオペラ"と冠した今回の公演には、チラシとプログラムのデザインを東京工学院専門学校グラフィックデザイン科の学生さんに制作いただき、公演当日は市内の中学生がご案内係のインターンシップとして参加、プロモーション協力として、プレ講座からリハーサル、当日を通して、市民レポーター(まろんレポーター)さんに取材していただきました。

まろん通信はこちらから 
・東西南北さん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/22826
・ちとらさん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/22771

ご来場、ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。

(公演写真:藤本史昭)

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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
【イベントレポート】
こがねいガラ・コンサート2019 みんなのオペラ 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』
19. 11. 30

11/24(日)に、こがねいガラ・コンサートの第8回として、「みんなのオペラ 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」を開催しました。

オペラは総合芸術といわれるとおり、まさに多くの人の想いと力が結集した舞台となりました。

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まずご紹介するのは、こがねいガラ・オーケストラのみなさん。毎秋、茂木大輔マエストロを中心に集結する、小金井ゆかりの音楽家たちによる"わが街のオーケストラ"です。
本番2週間前、要である茂木さん急病の知らせを受け、驚きと心配で衝撃が走りましたが、急遽指揮の代役に立ってくださった平林遼さんと出演者のみさなんが気合のこもった熱いリハーサルを重ね、迫真のアンサンブルを聴かせてくれました。
(茂木さんは順調に回復中と伺っています。みなさまご安心ください。)

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音楽面では、歌手陣もなんとも豪華!オペラ好きの方なら誰もが唸るような面々が出演。有名なアリア「カタログの歌」(レポレッロ)、「セレナーデ」(ドン・ジョヴァンニ)、「薬屋の歌」(ツェルリーナ)をはじめ、聴きどころがたたみかけるようにやってきて、会場からはたびたび拍手が沸き起こっていました。素敵な衣装も、それぞれのキャラクターを際立たせています。

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構成・演出はドン・ジョヴァンニ役の宮本益光さん。当館にはオーケストラピットがないため、オーケストラと歌い手が全てステージ上にのる(そのため大道具が仕込めない、合唱がのれない)という物理的な制約がある中で、これまたスゴ腕のスタッフを集めて、ダ・ポンテの台本とモーツァルトの音楽を丁寧に紡ぎながらも、初めてオペラを観る方にも優しい舞台を作ってくださいました。

ナビゲーターがナレーションで場面をつないだり、ダンサーがあるときは死神、あるときはエルヴィラの侍女、あるときはドン・ジョヴァンニの心情を表現したり。

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普段は見せない音響反射板の裏の鉄骨を全面的に活かし、照明の陰影によって、木立や街並みや壁紙に見立てたり、照明だけで窓辺やサロンの室内を表現したり。

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時にはオーケストラやマエストロを巻き込んだ演出で観客の笑いを誘ったり。

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そんな楽しいしかけが詰まったステージも終盤。ドン・ジョヴァンニが殺めてしまった騎士長が石像となって現れると、死を彷彿とさせる戦慄のニ短調、弦楽器によるざわざわした不穏な生暖かい風、金管楽器による葬送の重音、ティンパニによる死への足音が聴こえてきます。1オクターブという大きな跳躍の下降音を伴って地獄へと引きずり込もうと「ドン・ジョヴァンニ!」と静かに呼びかけた瞬間、観客全員が固唾を呑んでいる雰囲気が伝わってきました。

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カーテンコールでは、満席の会場から惜しみない拍手が贈られ、お客さまひとりひとりもまた、この総合芸術の参加者であることが強く感じられた、あたたかい"みんなのオペラ"となりました。

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また、"みんなのオペラ"と冠した今回の公演には、チラシとプログラムのデザインを東京工学院専門学校グラフィックデザイン科の学生さんに制作いただき、公演当日は市内の中学生がご案内係のインターンシップとして参加、プロモーション協力として、プレ講座からリハーサル、当日を通して、市民レポーター(まろんレポーター)さんに取材していただきました。

まろん通信はこちらから 
・東西南北さん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/22826
・ちとらさん https://koganei-kanko.jp/maron/archives/22771

ご来場、ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。

(公演写真:藤本史昭)