イベントレビュー 伝統芸能NEO～覚醒する邦楽の未来～
6月26日、進化する伝統芸能を味わい尽くす新企画「伝統芸能NEO」の第一弾、「覚醒する邦楽の未来」を開催しました。
小山豊（津軽三味線）×小湊昭尚（尺八）×林 正樹（ピアノ）×福森 康（ドラムス）4人の小山豊Quartet bandにより新しい伝統芸能の音楽世界が拓かれました！
三味線と尺八のミニレクチャーでは、楽器の背景と今に伝わる古典の名曲「津軽じょんがら節」、「鹿の遠音」を披露。
情感たっぷりのピアノ・ソロ「Under the Open Sky」は、儚げで美しいメロディが心に響きます。個々の楽器の魅力を堪能した後は、ジャズライヴさながらのスーパーセッション！
「ドンパン節」などの民謡、「時雨」「COYOTE」など小山豊さんの世界観が詰まったオリジナル曲を演奏する皆さんのなんと楽しそうなこと！曲の解説を織り交ぜた絶妙なトークも相まって、会場はすっかり小山豊Quartet band 4人の世界に首ったけ。林正樹さん作曲「イノシシとの決闘」では、尺八・小湊さんがイノシシの鳴きまねをするなど遊び心もたっぷりです。最後の「コキリコ節」は、昨今のもやもやを吹き飛ぶようなエネルギーが炸裂！大盛り上がりでフィナーレを迎えました。最後、皆さんが健康で、必ずまた会えますように、との願いを込めてアンコール「椰子の実」で締めくくったコンサートは、まさに“覚醒する邦楽”そのもの。伝統を未来へ繋ぐバトンとなるような公演でした。
ご来場いただいた方からは、「三味線や尺八といったなじみがない楽器のすばらしさを感じた」「初めて体験するコラボでしたが和洋の楽器が見事に融合しそれぞれ違う世界観を持つ楽器がここまで素晴らしい一体感を奏でるとは、アレンジも秀逸」など、たくさんの嬉しいお声をいただきました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました！
公演写真：藤本史昭
＜市内小中学生の「こがねいジュニア特派員」によるレポートはこちらから＞
・こがねいジュニア特派員 イベントレポートvol.1
・こがねいジュニア特派員 イベントレポートvol.2
＜次回はコチラ＞
伝統芸能NEO～躍動する日本舞踊～
7月11日（日） 16：00 開演
躍動する日本舞踊
伝統的な紋付・袴の素踊りでありながら枠にとらわれないパフォーマンスで、日本舞踊の常識を覆す日本舞踊家集団「弧の会」。様々な流派のメンバーが集う弧の会だからこそ語れる、こんなに違いがあるのか！と
目からウロコのレクチャー付き公演です。躍動感あふれる群舞も見ごたえたっぷり！！
6/26伝統芸能NEO「覚醒する邦楽の未来」
セットリスト
2021年6月26日（土）伝統芸能NEO「覚醒する邦楽の未来」の演奏曲目はこちらです。
＜第1部＞
1. ドンパン節
2. 三味線ソロ（津軽じょんがら節）
3. 尺八 古典曲（鹿の遠音）
4. 民謡メドレー（東京音頭〜花笠音頭～斉太郎節～南部牛追い唄～ソーラン節）
5. ピアノ･ソロ（林正樹：Under the Open Sky ～映画『すばらしき世界』エンディング曲）
6. 遠き海
7. TAWARATSUMI
＜第2部＞
1. EL SOL
2. SUPERSTITION
3. イノシシとの決闘
4. COYOTE
5. 時雨
6. コキリコ節
＜アンコール＞ 椰子の実
ご来場ありがとうございました。
