JR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある文化施設です。578席の大ホールをはじめ、小ホール、市民ギャラリー、4つの練習室、和室、マルチパーパススペースがあります。
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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 20:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始
友の会イベントレポート
「チェロのしごと」
21. 03. 31

今回の友の会「こがねいメンバーズ」会員限定イベントは、「チェロのしごと」と題し、小金井ゆかりのチェロ奏者、阪田宏彰さんと小川和久さんがチェロについてとことん深堀りする企画をお届けしました。

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まずは、ヴィヴァルディの「2台のチェロのための協奏曲 ト短調」の演奏からスタート。端正で美しいザ・クラシックなコンサートの幕開け...かと思いきや、阪田さんによる、ユニークなうんちくトークが始まりました。

前半は「オーケストラでのしごと」「室内楽でのしごと」「ソロ楽器としてのしごと」という編成による違いについて、小川和久さん(チェロ)と斎藤 龍さん(ピアノ)との演奏を交えながら解説。淡々とした口調ながらもユーモアにあふれたトークに、時折ドッと会場が沸きました。

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中でも「オーケストラでのしごと」部分では、弦楽器群が数多くいるワケ、芯になる音を弾く人と楽器の共鳴を計算しながら弾く人による協働で生じる効果、正しく弾くことが困難なほど速いトレモロで時には効果音的な役割も果たすなど、興味深い職人的なしごとの数々を紹介。「ここだけの裏話」も盛り込まれ、今後オーケストラを聴くときの楽しみがぐんと増える内容でした。

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「室内楽のしごと」部分では、ボロディンやシューマンの甘く美しい旋律を奏でたと思えば、ショスタコーヴィチの曲で人工フラジオという緊迫感に満ちた超絶技巧を披露。「ソロ楽器としてのしごと」部分では、J.S.バッハの同じ曲で正統派ドイツ語版の弾き方とスペイン語版の弾き比べを行うなど、他ではなかなか聴けない演奏が次々に繰り広げられました。

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後半は、「時代やジャンルによる弾き方の違い」について。

古楽のノンヴィブラート奏法や通奏低音に始まり、チェロといえばこの曲サン=サーンスの「白鳥」や、それに対して書かれたというヴィラ=ロボスの「黒鳥」、情感たっぷりに歌い上げるピアソラのタンゴ、ギターのような特殊なピチカートやチョップ奏法を用いたジャズやラグタイムなど、解説を挟みながら、多彩な演奏を披露。

圧巻だったのは、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。ロックは電子楽器のようなノイズを生み出すために圧をかけ続ける力仕事だということがよくわかる熱演でした。最後はビートルズメドレーとアンコールの蘇州夜曲で終演しました。

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チェリスト2人のチェロに対する愛と飽くなき探求心を通じて、編成や時代、ジャンルを超越して〝良いしごと″をするチェロという楽器の奥深さに魅せられた貴重な時間となりました。

今後の友の会「こがねいメンバーズ」会員限定イベントも、みなさまの興味関心が広がるような企画をご用意していきますので、どうぞお楽しみに。

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[出演](写真左から) 
・小川和久(チェロ) 
・斎藤 龍(ピアノ)
・阪田宏彰(チェロ)

 
【重要/更新】新型コロナウイルス感染症に伴う利用料金還付申請の受付は、令和3年3月31日(水)を以って終了します 21. 03. 22

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした自粛および使用内容制限により施設利用を取消する場合には、既納の施設利用料金を全額還付していますが、今般の状況を鑑み、令和2年12月28日までとしていた申請受付期間を下記のとおり延長します。ご利用の可否をご検討いただき、申請期間内にお手続きください。(令和2年12月25日)

[3/22追記:利用料金の還付申請の受付は、令和3年3月31日(水)を以って終了します。]

【還付対象】

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした自粛および使用内容制限により取消する施設利用

【還付申請の受付期間】

令和3年3月31日(水曜日)まで

※原則、上記期間内でも施設利用日を過ぎると還付できません。

【還付申請方法】

還付申請の受付期間内に、当館2階事務室にご来館の上、お手続きください。

【申請時に必要な物】

①取消希望日の施設利用承認書 原本 または、施設利用変更・取消承認書 原本

②印鑑(来館される方のもの)

③口座情報がわかるもの (還付額により、後日口座振込による返金となる場合があります)

※口座情報は、「銀行名」「支店名」「口座種別」「口座番号」「口座名義」

 
イベントレポート
【こがねい落語特選】納涼改め早春 四彩笑宴の会
21. 03. 19

春の訪れを少しずつ感じられるようになってきた3月4日、待ちに待った昨年7月からの延期公演「こがねい落語特選 納涼改め早春~四彩笑宴の会~」を開催いたしました。

四者四様の個性を楽しめるとあって人気のこがねい落語特選。まずは「あふれ出る品格」を湛え色気ある高座で観客を魅了する、古今亭文菊師匠の登場です。師匠の美声で聴く『替わり目』に、観客からはハート型のため息がこぼれます。古典落語の美しさを存分に魅せてくれました。

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そしてお次は・・柳家喬太郎師匠が登場!風刺を効かせた時事ネタを取り入れたマクラであっという間に観客の心をつかむと、その勢いのまま『そば清』を披露。観ているだけでお腹がいっぱいになりそうなほどのリアルな表現や仕草で、落語ファンをひとり、またひとりと虜にしていきました。

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お仲入り(休憩)後に登場したのは、こがねい落語特選初の高座となる柳亭小痴楽師匠です。披露された『湯屋番』は、「道楽者の若旦那」が主人公の滑稽話。お父様譲りの「べらんめえ」口調、アドレナリン全開で観客を巻き込み、出演された師匠方で一番の若手ながら圧倒的な存在感を放ちました。

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そして大トリをつとめたのは春風亭一朝師匠です。満を辞して登場した落語界の重鎮が披露してくれたのは、落語通が好むネタとしても名高い『抜け雀』。ネタの仕込みのマクラ、交わされるひとつひとつの会話、ありありと浮かぶ情景、物語を追う観客の想像力を掻き立てる名人芸に、万雷の拍手が贈られました。

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公演後のアンケートでは、「開催してくれてありがとう」「こんな時だけど笑って元気が出ました」などのお声をいただきました。
コロナ禍においても笑ったり、泣いたり、時に感傷的になったり...生の舞台で得た感動は何物にも代え難い心の栄養になる、ということを皆様から教えていただきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭


2021年度も「納涼」と「新春」の2本立てで落語会を開催してまいります。
お腹の底から大笑いに、ほっこりと和みに、今後のこがねい落語特選もぜひ御贔屓に!

【こがねい落語特選】

<納涼 古典究理の会>
2021年9月12日(日) 13:00開演
入船亭扇遊 古今亭菊之丞 立川生志 柳家三三

<新春 異才競演の会>
2022年 1月22日(土) 13:00開演
林家彦いち 桃月庵白酒 三遊亭兼好 柳家わさび