当館大ホールの響きを楽しむ新企画《ホールの響き》シリーズ。
第2回は、フランスを中心に海外で活躍するレ・タンブルと、日本国内で幅広い客層の支持を得ているハルモニア・レニス、2つの古楽アンサンブルによるコンサートを10/5(土)に開催しました。

トゥリーニ、グェッリエーリ、メールラ・・・と連なる名前を見て、「おお!イタリア初期バロックの作曲家ね!」とピンと来る方は、なかなかの古楽通ではないでしょうか・・?!

今回の演奏会は、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディなどバロック音楽の巨匠としてその名を轟かせている作曲家が、影響を受けたとされる初期イタリア・バロックを中心にしたプログラム。

始まりは、華やかなイタリア・オペラ『オルフェオ』からの1曲で、2台のチェンバロ、バロックヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、という編成。

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上声部をリコーダーとヴァイオリン、通奏低音をオルガンと2台のチェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバはあるときはソロ・パート、あるときは通奏低音・・と、曲にあわせて都度違う編成で演奏するのがこのアンサンブルの面白さ。

曲が変わると、出演者がおもむろに移動し、楽器を持ち替えたり、位置を変えたり、曲の個性を最大限引き出す響きを奏でていきます。

最初の写真との違いを探してみてください笑

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中でも、特筆すべきはこの試み。

ヴェネツィアのサンマルコ寺院で行われていた、石造りの教会の2階にあたる部分から歌い、音に包まれているような感覚の二重合唱の響きを再現してみたい、という出演者の熱い想いが実現!

ホール2階バルコニー席の向かって左手側にリコーダー、右手側にヴァイオリンが立ち、舞台の3人と音を合わせて

演奏するという、まさに離れ技を繰り出します!

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アンケートでは、「音が降ってくるように感じた」「初めての来館だが音の美しさに驚いた」など、まさに《ホールの響き》を楽しむ声をいただき、大成功でした。

そして、「響き」を楽しむ実験的な仕掛けがもうひとつ。

後半の、「エコーによる2声のカンツォン」(リッチョ作曲)。ステージに現れたのは3名のみ。あとの2人は、というと・・・

report5_8211.jpg

なんと、舞台袖で演奏!! この曲には、「"エコー"に聞こえるように」との指示があるそうで、それを再現するのに

最もエコーのように音が響く場所、をリハーサルで入念に吟味し、この場所に落ち着いたのでした。みなさんにも、やまびこのように聞こえる"エコー"が届いたでしょうか。

アンコールの「悪魔のダンス」(ファルコニエーリ作曲)では、こきんちゃんもステージに!

ヴィオラ・ダ・カンバのミリアムさんのひざの上で、貴重な体験させてもらったようです笑

report7_8239.jpg

17世紀当時の響きが、時を越えて21世紀の小金井に蘇った珠玉のコンサートでした。

そして、終わったあとには舞台上で楽器の見学会を開催。貴重な機会とあって大盛況!

楽器の仕組みや由来など、たくさんの質問にも丁寧にこたえてくださいました。

report8IMG_5874.JPG report9_5877.JPG report10_5887.JPG

  

恒例となったこきんちゃんとの記念写真はこちら!サイン色紙は、みなさんのサインとともにミリアムさんの力作、似顔絵つきのかわいらしい色紙を書いてくださいました!

withkokinn_5896.JPG  

サイン2.jpg

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

出演:レ・タンブル&ハルモニアレニス

<レ・タンブル>

川久保洋子(バロックヴァイオリン)

ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ、オルガン)

<ハルモニア・レニス>

水内謙一(リコーダー)

村上暁美(チェンバロ、オルガン)

(公演写真:藤本史昭)

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〒184-0004
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TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
【イベントレポート】
ホールの響きシリーズ 第2回「甘美なるイタリア・バロックの響き」
19. 10. 20

当館大ホールの響きを楽しむ新企画《ホールの響き》シリーズ。
第2回は、フランスを中心に海外で活躍するレ・タンブルと、日本国内で幅広い客層の支持を得ているハルモニア・レニス、2つの古楽アンサンブルによるコンサートを10/5(土)に開催しました。

トゥリーニ、グェッリエーリ、メールラ・・・と連なる名前を見て、「おお!イタリア初期バロックの作曲家ね!」とピンと来る方は、なかなかの古楽通ではないでしょうか・・?!

今回の演奏会は、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディなどバロック音楽の巨匠としてその名を轟かせている作曲家が、影響を受けたとされる初期イタリア・バロックを中心にしたプログラム。

始まりは、華やかなイタリア・オペラ『オルフェオ』からの1曲で、2台のチェンバロ、バロックヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、という編成。

report1_8142.jpg

上声部をリコーダーとヴァイオリン、通奏低音をオルガンと2台のチェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバはあるときはソロ・パート、あるときは通奏低音・・と、曲にあわせて都度違う編成で演奏するのがこのアンサンブルの面白さ。

曲が変わると、出演者がおもむろに移動し、楽器を持ち替えたり、位置を変えたり、曲の個性を最大限引き出す響きを奏でていきます。

最初の写真との違いを探してみてください笑

report6_8213.jpg

中でも、特筆すべきはこの試み。

ヴェネツィアのサンマルコ寺院で行われていた、石造りの教会の2階にあたる部分から歌い、音に包まれているような感覚の二重合唱の響きを再現してみたい、という出演者の熱い想いが実現!

ホール2階バルコニー席の向かって左手側にリコーダー、右手側にヴァイオリンが立ち、舞台の3人と音を合わせて

演奏するという、まさに離れ技を繰り出します!

report3_8188.jpg

アンケートでは、「音が降ってくるように感じた」「初めての来館だが音の美しさに驚いた」など、まさに《ホールの響き》を楽しむ声をいただき、大成功でした。

そして、「響き」を楽しむ実験的な仕掛けがもうひとつ。

後半の、「エコーによる2声のカンツォン」(リッチョ作曲)。ステージに現れたのは3名のみ。あとの2人は、というと・・・

report5_8211.jpg

なんと、舞台袖で演奏!! この曲には、「"エコー"に聞こえるように」との指示があるそうで、それを再現するのに

最もエコーのように音が響く場所、をリハーサルで入念に吟味し、この場所に落ち着いたのでした。みなさんにも、やまびこのように聞こえる"エコー"が届いたでしょうか。

アンコールの「悪魔のダンス」(ファルコニエーリ作曲)では、こきんちゃんもステージに!

ヴィオラ・ダ・カンバのミリアムさんのひざの上で、貴重な体験させてもらったようです笑

report7_8239.jpg

17世紀当時の響きが、時を越えて21世紀の小金井に蘇った珠玉のコンサートでした。

そして、終わったあとには舞台上で楽器の見学会を開催。貴重な機会とあって大盛況!

楽器の仕組みや由来など、たくさんの質問にも丁寧にこたえてくださいました。

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恒例となったこきんちゃんとの記念写真はこちら!サイン色紙は、みなさんのサインとともにミリアムさんの力作、似顔絵つきのかわいらしい色紙を書いてくださいました!

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ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

出演:レ・タンブル&ハルモニアレニス

<レ・タンブル>

川久保洋子(バロックヴァイオリン)

ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ、オルガン)

<ハルモニア・レニス>

水内謙一(リコーダー)

村上暁美(チェンバロ、オルガン)

(公演写真:藤本史昭)