小金井 宮地楽器ホール

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【イベントレビュー】こがねいガラ・コンサート2021

開館当初から続き、今や小金井の秋の風物詩ともなっている「こがねいガラ・コンサート」を、今年も開催いたしました。
昨年は初のコロナ禍、客席定員半数制限下でのリアルの公演とオンライン配信のハイブリット型で、苦しい中でも希望の光となることを願って開催しました。その思いがかすかにでも通じたか、今年は緊急事態宣言が解除されて小康状態が続くようになり、100%の収容率(1列目は除く)でほぼ満席、大勢のお客様をお迎えすることができました。

「こがねいガラ」では、当初からの計画ではなかったものの、気が付けば、J.S.バッハのブランデンブルク協奏曲とベートーヴェンの交響曲が積み重ねられ、今やツィクルス(連続演奏会)となり、完走を目指しています。

一方で、今年から始めた取り組みも。音楽家を目指す、若い世代(中学生~25歳程度)を対象にした「インターンシップ」を設け、オーディションに合格し、メンバーによるレッスン、分奏、リハーサルを経たインターン生2名が、オーケストラの一員としてこのコンサートに出演し、オーケストラとしても新たな一歩を踏み出しました。

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プログラムは、まずはソリストが大活躍する《ブランデンブルク協奏曲》から。今年は、第2番でした。トランペットにNHK交響楽団首席奏者の長谷川智之氏を迎え、小林美香(フルート)、杉本真木(オーボエ)、田中雅子(ヴァイオリン)という、このオーケストラに欠かすことのできない小金井ゆかりの名手各氏とともに、生き生きとした音楽を奏でました。とりわけトランペットは、かなりの高難度パートとして有名ですが、名手の華やかで輝かしい響きは、私たちに光を与えてくれるようでした。

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次いで、今年大注目のプログラム、ドヴォルザークの《チェロ協奏曲》を、小金井在住のチェリストで「こがねいガラ」の首席奏者である阪田宏彰氏が熱演。厳しく激しい情感からすすり泣くような歌声まで、さまざまな心情が一音一音に魂のこもった音色で紡がれ、壮大なオーケストラとともに会場中の人々の心を揺さぶりました。

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(チェロ:阪田宏彰)


ところで、例年公演前に開催している、茂木大輔氏のプレ講座ですが、今年はなんと、YouTubeで配信をしています。この作品についても、茂木さんがわかりやすくお話してくださっていますので、初めての方はもちろん、コンサートをご覧になった方も改めてお楽しみいただけると思います。

◆肉屋の息子の叶わぬ恋…(ドヴォルザーク:チェロ協奏曲)
【前編】 https://youtu.be/a1cnjjs-tWg
【後編】 https://youtu.be/CCLw7MwtKs4


締めは、ベートーヴェン。今年は、第6番《田園》でした。
こちらも、茂木さんのわかりやすく楽しい解説がご覧いただけます。

◆《田園》は 田んぼじゃなくて 羊飼い!(ベートーヴェン:交響曲 第6番《田園》)
【前編】 https://youtu.be/SBPq45QNYzo
【後編】 https://youtu.be/05cfgL5ZBAY

のどかな情景、小川のせせらぎや鳥たちの声、祭りのにぎわい、そして嵐。各楽器の特徴や持ち味を最大限に用いて自然の美しさや厳しさが描かれ、終楽章で、自然への畏敬の念や神への感謝があふれ出るような壮麗な響きが会場を包み、とても温かい気持ちに満ちました。
茂木さんの解説を観てから鑑賞した方は、より深い納得と感動を得られたことでしょう。

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先述のインターン生2名は、プロならではの厳しさ以上に、オーケストラの楽しさや奥深さを味わい、終演後は一段と輝きを増していました。

●インターン生の終演後の声はこちら
西田さん(チェロ) https://twitter.com/koganei_civic/status/1452219856871301121
清水さん(ヴァイオリン) https://twitter.com/koganei_civic/status/1452219137405509640


また、今回も「ジュニア特派員」たちが大奮闘!
会場の模様から曲のつぶさに至るまで、それぞれの視点で、核心に迫るようなレポートを仕上げてくれました。

●ジュニア特派員たちのレポートはこちら
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.9】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.10】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.11】


まだ予断は許されませんが、ようやく多くのお客様をお迎えできるようになり、音楽を通して、温かい喜びに満ちたひとときを、たくさんの方々と共有することができました。
今後も、また新しい感動を分かち合えますよう、基本的な対策を継続して、スタッフ一同、皆様のご来場をお待ちいたしております。


公演写真:藤本史昭

本日のアンコール曲

J. シュトラウスⅡ:ポルカ《クラプフェンの森で》Op. 336

ご来場ありがとうございました。

こがねいガラ・オーケストラ2021
インターン生 募集!(受付終了)



小金井ゆかりの名手が集う「こがねいガラ・オーケストラ」では、オーケストラの一員として学び、10/24(日)の公演で一緒に演奏する“インターン生”をオーディションにて募集します。第一線で活躍する奏者の指導のもと、プロ・オーケストラで演奏する基礎を学べる貴重な機会です。

<募集概要>
■応募資格  中学生~おおむね25歳くらいまで
■募集パート ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ 各若干名
■選考方法  書類審査の後、通過者には実技審査(課題曲あり)および面接を実施します。
■出願期間  6/14(月)~ 7/4(日) 7/18(日) 必着 ※募集期間を延長しました
■実技審査  8/16(月)
■プログラム 9~10月の間に、オリエンテーション、レッスン(3回程度)、講座、リハーサル等に参加していただきます。

※詳細は、募集要項をご確認ください。

募集要項・エントリーシートはこちら

募集チラシはこちら

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