小金井 宮地楽器ホールで新春恒例となった、「こがねい落語特選」。
4人の強者が集結し、豪華な会となりました。
冒頭は若手落語家、桂 壱福さんの『つる』の噺で元気よく始まりました。
そして瀧川鯉昇師匠の登場。
長引くコロナ対策さえ笑いに変えるマクラで客席をドッと笑いの渦に巻き込むと、その勢いのまま『武助馬』を披露。
独自の演出も加えて客席を惹きつけました。
お次は柳家権太楼師匠。
爆笑王の病からの復帰に客席も感動の大拍手に。
披露された『言い訳座頭』は、あたためていた落語愛を一気に開放し、45分間の
大熱演に圧倒されました。
仲入りをはさんで後半は浪曲界の若き旗手、玉川太福師匠。
みね子師匠の三味線が鳴っている中、太福師匠登場。
演目は太福師匠のライフワークとも言うべき“寅さん”。その20作目『男はつらいよ 寅次郎がんばれ』を浪曲で披露しました。
「私ひとりですが、登場人物全員をやります」との言葉通り、映画を見ているかのような声まねとせりふ回しに客席から笑いが絶えませんでした。
そして大トリをつとめたのは五街道雲助師匠。病気の話から、お医者でも草津の湯でも治せぬ恋煩いのマクラ…
『幾代餅』を語り始めました。
重厚な語り口、確かな芸と軽妙な軽さ、正統派の江戸人情噺は逸品でした。
新年にふさわしく、最後に大団円を迎える噺で幕を閉じました。
「『達士鳴動』というタイトルにたがわぬ顔付けのすばらしい新春の落語会でした」
「思い切り笑いました」
「ベテランの落語家3人と浪曲の組み合わせがとても良かったです」などの
お声をいただきました。
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
■公演の様子は、ふたりの「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。 ぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.24】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.25】
写真:横田敦史
★~次年度もあります!『こがねい落語特選』~★
詳細は3月1日にHPにて発表!
こがねい落語特選「新春 達士鳴動の会」の番組は、以下の通りです。
〔開口一番〕 桂 壱福・・・・・つる
〔落語〕 瀧川鯉昇・・・・・武助馬
〔落語〕 柳家権太楼・・・・・言い訳座頭
<お仲入り>
〔落語〕 玉川太福・・・・・男はつらいよ~第20作~<曲師:玉川みね子>
〔落語〕 五街道雲助・・・・・幾代餅
ご来場、誠に有難うございました。