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【イベントレビュー】 こがねい落語特選「納涼 古典究理の会」

朝晩に秋の気配を感じながらも、日中はまだ蒸し暑さの残る9月12日、恒例の人気企画「こがねい落語特選 納涼 古典究理の会」を開催いたしました。
今回は、江戸落語の本筋を継承する名手のよったりで、四者四様の個性と持ち味、古典の魅力をお届けしました。

まずは、柳家三三の『真田小僧』。どこで覚えたのかというほどの“知恵”で小遣いをせびる子どもと、まんまと乗せられてしまう父親のやり取りは、三三師だからこその鋭い視点と観察力の為せる技。小憎らしくも憎めない子どもの巧みな話術に、会場の大人も思わず舌を巻きました。

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(左:柳家三三 / 右:古今亭菊之丞)

続いて登場した古今亭菊之丞は、古典の型をきっちりと押さえつつ、時折、時事ネタが冴える『死神』を好演。老若男女の見事な演じ分けと美しい所作は、まさに絶品。古典の様式美さえ感じさせられる名演でした。白い着物も、ぴったりでした!

後半は、立川流の定紋を豚に見立てた「丸に左三蓋豚」がトレードマークの立川生志。マクラで時事ネタをバンバン斬って沸かせると、『たいこ腹』を熱演。毒舌と自虐の絶妙なバランスで、刺激的なのにどこかマイルドな、生志師ならではのあたたかな笑いに癒されました。

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(左:立川生志 / 右:入船亭扇遊)

大トリは、入船亭扇遊。江戸の風情と粋を体現する大ベテランは、昨今めっきり機会の減ってしまった“お酒”の噺、『試し酒』を披露。とんでもない大酒飲みがなみなみの酒を飲み進める場面では、匂いまでもが伝わってくるかのようなリアリティと迫力に、一緒に飲んでいるかのような錯覚さえ覚えました。

あらすじや感想は、ジュニア特派員2名の渾身のレポートが秀逸!ぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.5】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.6】


公演後のアンケートには、「皆うまい!話に引き込まれる。」「実力派が揃った会で、内容が濃かった」「コロナ禍の中、今日は思いきり笑えて楽しかったです。」といった、満足のお声をたくさんいただきました。
今回も、続くコロナ禍で、当館主催公演としても2か月振りの開催となりましたが、そのような中だからこそ、「古典究理の会」のタイトル通り、懐の深い古典を通して、“笑う”という普遍的な喜びを今一度噛みしめ、演ずる側と聞く側が真摯に向き合った、意義深い会であったように思います。

ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭


●次回は「新春 異才競演の会」。新しい年、初笑いは「こがねい落語特選」へ!

<こがねい落語特選「新春 異才競演の会」>
2022年1月22日(土) 13:00開演
林家彦いち 桃月庵白酒 三遊亭兼好 柳家わさび

9/12 こがねい落語特選「納涼 古典究理の会」 番組表

こがねい落語特選「納涼 古典究理の会」の番組は、以下の通りです。

〔開口一番〕 入船亭 扇ぽう・・・・・道具や
〔落語〕 柳家 三三・・・・・真田小僧
〔落語〕 古今亭 菊之丞・・・・・死神
    <お仲入り>
〔落語〕 立川 生志・・・・・たいこ腹 
〔落語〕 入船亭 扇遊・・・・・試し酒

ご来場、誠に有難うございました。

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