小金井 宮地楽器ホール

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イベントレビュ― 伝統芸能NEO~躍動する日本舞踊~

7月11日、進化する伝統芸能を味わい尽くす新企画「伝統芸能NEO」の第二弾、
「躍動する日本舞踊」を開催。日本舞踊の常識を覆す、「弧の会」ピックアップメンバーによる、レクチャーデモンストレーションを中心にお届けしました。
異なる流派の精鋭たちが集結した「弧の会」は、代表作「御柱(おんばしら)」をはじめとしたオリジナルの日本舞踊を披露し注目を集めている日本舞踊家集団です。
今回は小金井公演のために泉 徳保(いずみとくほ)、市山松扇(いちやましょうせん)、猿若清三郎(さるわかせいざぶろう)、花柳寿美蔵(はなやぎすみぞう)、藤間章吾(ふじましょうご)、藤間仁凰(ふじまじんおう)の6人が登場しました。冒頭では、舞台上で要の役割を果たす「扇」を用いて、人物だけではなく風景やモノを演じわける日本舞踊の表現にまつわるあれこれを解説いただきました。メンバーが代わるがわるマイクを持ち、実演を交えてお話してくださるのですが、皆さんとてもお話が上手!日本舞踊=格式高い、というイメージでかしこまった雰囲気になるかと思いきや、ぐんと身近に感じられる楽しいお話が続きます。中でも市山流、花柳流、藤間流と3つの異なる流派が同時に舞台上で踊る長唄「七福神」では、流派による違いが明確でびっくり!流派ごとの解釈の違いにより、踊りの表現が変わってくるそう。多様な解釈を認容してきたことが、今日まで日本舞踊が受け継がれてきた所以かもしれません。続いての「猿蟹合戦盛衰記」は泉徳保さん、藤間章吾さん、藤間仁凰さんの3人が出演。コミカルな表情や繊細な動き、扇の見事な七変化により、舞台上で昔話がありありと再現されました。
後半は、客席の皆さんにもご参加いただく扇体験コーナーからスタートしました。例えば「雨」とひとくちに言っても小雨、嵐のような雨、など扇の動かし方ひとつで情景が変わります。客席のみなさんには、大きな波を表すことに挑戦。なかなか一朝一夕にはできませんが、扇を使ってものごとを表現する楽しさを味わっていただきました。最後は、オリジナルの創作舞台「若獅子」を市山松扇さん、猿若清三郎さん、花柳寿美蔵さんの3人が披露。まるでダンスのような、キレのある動きや日本舞踊ならではのしなやかな力強さは、まさに時代を超えた進化系日本舞踊の世界でした。

「伝統芸能NEO」の公演をきっかけに、あらためて日本の文化や風習、歴史などに触れてみたい!と思っていただけましたら本当に幸いです。
今後も日本が誇る伝統芸能を、様々な形でお楽しみいただけるような公演を実施して参りますので、どうぞお楽しみに。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭

<市内小中学生の「こがねいジュニア特派員」によるレポートはこちらから>
・こがねいジュニア特派員 イベントレポートvol.3
・こがねいジュニア特派員 イベントレポートvol.4

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