JR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある文化施設です。578席の大ホールをはじめ、小ホール、市民ギャラリー、4つの練習室、和室、マルチパーパススペースがあります。
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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 20:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始
イベントレポート
【ホールの響きシリーズ】ザ・ブラス・ワンダース
21. 02. 27

バレンタインデーにふさわしい、春の陽気に包まれた2月14日(日)。「ザ・ブラス・ワンダース」公演を開催しました。

「ザ・ブラス・ワンダース」とは、NHK交響楽団首席トランペット奏者・菊本和昭氏の呼びかけで都内プロ・オーケストラ等で活躍する12名のトップ奏者たちが集結し、12名="1(ワン)ダース"と"ワンダフル"をかけてネーミングされた、最強の金管アンサンブル。これがデビュー公演となりました。

さらに、プログラムもスペシャル!吹奏楽の名曲《たなばた》や《大仏と鹿》《森の贈り物》で有名な作曲家・酒井格氏が、この日のために書き下ろした新曲2曲を含む、オール酒井作品のプログラムでした。とくに新曲については、すなわち世界初演であり、会場のお客様は歴史の証人ともなったわけです。

金管楽器のトップ奏者たちが、名曲の作曲家の作品を演奏するという夢のようなコンサートとあって、会場には楽器を持った学生さんたちがたくさん訪れ、開演前から期待とエネルギーが漂い、賑やかな雰囲気でした。

 

まずはコンサートの幕開けを彩るファンファーレから。今回演奏されたのは、新作初演の《グランド・ファンファーレ》。圧巻の十二重奏のアンサンブルで、洗いたての糊のきいたシャツのように清々しいファンファーレが気持ちよく鳴り響きました。

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プログラム前半は、各楽器の特徴と魅力を味わえる、とりどりの四重奏から。

まずは、トロンボーン四重奏による《季節の律動》。春風にそよぐような、軽やかな大人のスウィング・ワルツに心も躍りました。

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続いて、トランペット四重奏。〈食いしん坊のマーチ〉と〈食べ過ぎた後悔〉の2曲から成る新曲《異調宴》(いちょうえん)が初演されました。冗談めいたタイトルとは裏腹に、なんと調性の異なるトランペット4管(E♭・D・C・B♭)の倍音のみで書かれた、論理的で実験的な作品なのです!そしてまた、そのメロディーが頭から離れない...!大変よく効くクスリです。

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そして、ユーフォニアムとテューバ各2管=「バリテューバ四重奏」による《フルーツ組曲》。愛媛(オレンジ・プレリュード)を出発して、岡山(ピーチ・マーチ)→山梨(グレープ・ワルツ)→青森(アップル・エクスプレス)を旅する洒落た構成で、メロディーやハーモニーがとてもロマンティックな作品です。さらに、この4人のバリテューバ四重奏だからこそあふれる、安心感と包容力にうっとり。甘いひとときに酔いしれました。

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前半最後は八重奏。《空色のアクア》という既存の作品ですが、今回は「トランペット&トロンボーン八重奏版」で、より一層広大な風景が感じられるようでした。

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こうして、前半は、酒井格氏のオリジナル作品を堪能。いよいよ、プログラムは後半へ。

 

とその前に、会場に足を運んでくださった酒井さんご本人登場。菊本さんとのトークで、演奏を聴いての感想や作品のエピソードをお聞かせくださいました。

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さて、後半のプログラムは、大注目のムソルグスキーの名曲《展覧会の絵》です。もともとはピアノ曲で、オーケストラ版も有名なこの作品は、吹奏楽でもよく演奏されますが、今回はそれを金管楽器12本だけでこなすという、編曲も演奏も前代未聞の挑戦です。構成はラヴェルの編曲版に倣いながらも、吹奏楽を知り尽くす酒井氏の手にかかると、各管楽器の性格や特徴を最大限に活かしながら、ときに意表を突くような組み合わせもされていたり、「悔しいけどピアノやオーケストラではできないな~」と思わされるような、金管楽器にしかできない味付けが随所になされていました。

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そして、奏者各人の超絶技巧はもちろん、ひとりで吹いているように流れる細かいパッセージの受け渡し、美しく溶け合うハーモニーなどなど、最後までプロの妙技が炸裂!とぼけた雰囲気がよく表された〈卵の殻をつけたひなどりのバレー〉、テクニカルな〈リモージュ〉、重厚で荘厳な〈カタコンブ〉や〈キエフの大門〉などなど、どれひとつとして聴き逃せませんでした。

ちなみに、トランペットを吹く人なら一度は吹いてみたいであろう、冒頭のあの有名な旋律。酒井編/金管十二重奏版では、"あの"楽器から始まります...(気になる方は、オンライン配信で!)

 

35分に及ぶこの難曲を、12人の輝ける男たちが全集中で吹き切り、堂々たる響きが会場と観客の心を満たしました。

鳴りやまない拍手に応え、カーテンコールの最後には、菊本さんが今回の楽器とメンバーを示して「"前向き"に(トランペット&トロンボーン)"上向き"に(ユーフォニアム&テューバ)、いろんなことに負けずに頑張っていきましょう!」という名言を贈ってくださいました。

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★本公演はオンライン配信でもお楽しみいただけます★

会場にお越しいただけなかった方はもちろん、ご来場くださった方も映像ならではの視点でお楽しみいただけますので、吹奏楽を知り尽くした酒井格の美しくもユーモアあふれる作品と、百戦錬磨の屈強なプロフェッショナルたちの華麗なテクニックとアンサンブルを、ぜひオンライン配信でお確かめください!!

 

●配信期間 2/28(日)10:00~3/13(土)19:00

●オンライン鑑賞券 1,000円

 3/10(水)23:59まで「TIGET(チゲット)」 にて販売中。

 https://www.tiget.net/tours/brasswonders

 

公演写真:藤本史昭

 
(市内団体対象) 3月1日実施「施設利用抽選」のお知らせ 21. 02. 15

3月1日(月)実施の施設利用抽選にエントリーご希望の方は、事前に『抽選用施設利用申込書』をご提出ください。

当日は、スタッフが抽選を行います。

抽選対象: 大ホール・小ホール・市民ギャラリー  令和4年4月分       

        練習室・和室                 令和3年9月分

『抽選用施設利用申込書』受付期間  令和3年2月15日(月)~2月25日(木)必着 (2月16日休館日)

大ホール・小ホール・市民ギャラリー  令和4年4月の空き状況表PDF (令和3年2月15日現在)

練習室・和室                 令和3年9月の空き状況表PDF (令和3年2月15日現在)

〈抽選の実施方法〉

① 受付期間中に、『抽選用施設利用申込書』を当館2階事務室にお持ちいただくか、郵送またはFAXでご提出ください。

『抽選用施設利用申込書』は館内に設置しているほか、こちらからもダウンロードできます。

・大ホール  『抽選用施設利用申込書大ホールPDF』  『大ホール申込書記入例PDF』

・小ホール  『抽選用施設利用申込書小ホールPDF』  『小ホール申込書記入例PDF』

・市民ギャラリー  『抽選用施設利用申込書市民ギャラリーPDF』  『市民ギャラリー申込書記入例PDF』

・練習室・和室  『抽選用施設利用申込書PDF』   『練習室・和室申込書記入例PDF』 

② 抽選日に『抽選用施設利用申込書』の受付順に当館スタッフがくじを引きます。 くじ番号の1番の団体から順に希望日の予約を内定します。

③ 抽選結果は、当日中に順次電話でご連絡します。

※大・小ホール、市民ギャラリーで2件以上の予約(2巡目、3巡目)をご希望の場合は、『抽選用施設利用申込書』をそれぞれご提出ください。空いているスペースに「2巡目用」「3巡目用」とご記入ください。

〈注意事項〉

●『抽選用施設利用申込書』は、受付期間中にご提出ください。なお、確認事項がある場合、当館よりご連絡させていただきます。申込書の連絡先には、必ず日中連絡がつく電話番号をご記入ください。

●保守点検や、当館の主催公演・小金井市による利用などにより、ご予約いただけない日があります。空き状況をご確認のうえ、希望日を決定してください。

●抽選参加には、事前に利用者登録が必要です。利用者登録は、代表者本人が確認書類をお持ちになり、当館2階事務室にご来館の上お手続きください。

●抽選に参加できるのは、1催事につき1団体のみです。

●大ホールをリハーサル/舞台面限定利用割引で予約する場合、2巡目に申込みの受付をします。1巡目では、全面利用を対象に申込みの受付をします。

※1巡目で全面利用として予約をした場合、抽選後に各割引利用への変更はできません。

●抽選結果の電話にでられなかった場合は、抽選翌日の17時までに当館へご連絡ください。ご連絡がない場合は、権利を放棄されたものとみなします。

〈郵送による提出〉

〒184-0004 東京都小金井市本町6-14-45 小金井 宮地楽器ホール 2階事務室 抽選 係

〈FAXによる提出〉

FAX番号 042-380-8078  

 
イベントレポート
【EXCITING STAGE】山中千尋ジャズ・ライヴ
21. 02. 10

1月24日(日)、東京で連日の感染者数増加の報道に加え、折しも関東地方に大雪の天気予報!お客様は無事にお越しいただけるのか・・不安を抱きながらも、コンサートを心待ちにしてくださっているお客様を思い浮かべながら準備をすすめ、日本が誇るジャズ・ピアニスト、山中千尋のデュオ・コンサートを開催しました。

開演前は、どことなく少しの不安と緊張感が漂っていた会場内ですが、静かに、静かにピアノがリズムを刻み始めると、そのエネルギーは徐々に会場を駆け巡り、少しずつ光を帯び高揚感へと変化していきます。自身の作曲「Living without Friday」でジャズの世界への扉が開かれました。

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目の前のピアノが体の一部であるかのように、低音から高音までを自在に操り、送り出される一粒ずつの音にグルーヴ感溢れるベースの低音が呼応し、心地よく響きます。弦をはじく音までもが生き生きと聞こえ、スリリングな駆け引きが舞台上で繰り広げられます。

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「Pasolini」、「In A Mellow Tone」ではアコースティックな生音を存分に堪能。メランコリックでメロディアスな曲を緻密に表現するピアノ、大人の色香を感じさせるベースの旋律に身を委ね、うっとりするような時間が流れていきます。

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続いて、チャーミングなエピソードとともに披露された「Antonio's Joke」。ジャズの本場を彷彿とさせる演奏に、会場はすっかりニューヨークの雰囲気に!

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そして、ジョージ・ガーシュウィンが作曲したオペラ『ポーギーとベス』から、「I Loves you Porgy」で始まった後半。

幼少のころからクラシックにも親しみ、作曲家へのリスペクトをもちながらアレンジをしている山中千尋流の編曲も、

このコンサートの醍醐味の一つです。

「自分のアレンジがきっかけで原曲を聴いてもらえる機会が増えたなら、こんな幸せなことはない」と

事前のインタビューで語ってくれています。「Hackensack」はジャズの大御所、セロニアス・モンクの曲。

独特のメロディラインが癖になる、といわれる原曲と聴き比べてみるのも、楽しみの一つかもしれません。

・・とここで、セットリスト変更の作戦タイムが入ります。

当日の会場の雰囲気で、プログラムを柔軟に変えていく・・これもジャズならではの楽しみですね。

そして、選ばれたのは「星に願いを」。この曲を演奏しよう、と感じてくれたことに感謝したくなるような思いやりに溢れた優しい音が会場を包みます。

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その後は流れる雄大な川をイメージしたという「Beverly」を歌心たっぷりに。続いては「あたたかくなるような音楽を」と、ガーシュウィンの「Summer time」を圧巻の演奏で披露してくれました。

鳴りやまない拍手に応え、アンコールで演奏してくれたのは、ご本人が「私の代名詞」と語る、出身地である群馬の民謡「八木節」でした。その熱量たるや、言葉ではとても表現できません。。

会場中から渾身の拍手と、声にならない"ブラボー!"が降り注ぎ、再度のアンコールとなった「So Long」。小さい頃の貴重な思い出と、ノスタルジックな曲で締めくくられ、コンサートの幕が下りました。

今回の公演のプログラムを振り返ると、自由なアメリカ!を表現したガーシュウィンの曲、自然や郷里への想いを馳せた曲など、日常を当たり前に過ごすことの幸せや願いなどを音楽にのせ、私たちへ届けてくれたメッセージのように感じました。一流のアーティストから贈られた、心温まるアコースティックなジャズ・ライヴでした。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
【THE SUPER PREMIUM】樫本大進&キリル・ゲルシュタイン
21. 02. 03

皆がいつもとは違う年末年始を過ごし、緊急事態宣言再発出とともに世の中が動き始めた1月9日(日)、年明け最初の公演となる「樫本大進&キリル・ゲルシュタイン」を開催しました。 世界最高峰のオーケストラ「ベルリン・フィル」の第1コンサートマスターと、世界中のオーケストラと共演するスター・ピアニストの小金井登場に、早くからたくさんの期待が寄せられ、チケットは早々に完売。座席の半数制限を継続せざるを得ない非常に厳しい状況下で、お越しいただけなかった皆様には申し訳ない気持ちでしたが、万全な対策をとって開催いたしました。

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今回のプログラムは、事前インタビューで樫本氏が「"ビュッフェ・スタイル"、1曲1曲の内容の濃さ、対比や面白さ、味わいがある」と述べていた通り、プロコフィエフ、フランク、武満徹、ベートーヴェンと、国も時代もさまざまな作曲家の作品が並ぶ、彩り豊かなものでした。

まずは、プロコフィエフの《5つのメロディー》。元々は歌曲として書かれた作品で、性格も色合いも異なる5つの世界が表現されます。芯があって情感豊かなヴァイオリンの音色と、その空気を感じ取って増幅するピアノとが、聴く者を夢幻の世界へと誘いました。

続いては、フランク《ヴァイオリン・ソナタ》。フランス音楽らしい匂い立つようなハーモニーとたゆたうメロディー、ドイツ的な力強い構築を備えるこの名曲が、一音たりとも無駄なく隙なく、余韻までを動かすほどの濃密な演奏で描き切られました。二人の高い精神力と情熱的な"歌"は、ピアノとヴァイオリンだけとは思えないほどのエネルギーと色彩を放ち、まるでオーケストラ作品を聴いているかのような壮大さと高揚感を覚えるものでした。

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後半は、演奏者本人が「今回のプログラムの核」と位置付けた、武満徹《妖精の距離》からスタート。言葉少なに描かれ、緊張感ただよう静けさをまといながら、うつろう光や空気を感じさせる繊細で美しい作品です。二人とも初めて演奏されたそうですが、フランク、ベートーヴェンと劇的な作品の合間に置かれ、会場は束の間の静けさと余白の美しさに身をゆだねました。

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そして大トリは、古今東西あまたあるヴァイオリン・ソナタの中でも、最高傑作のひとつに数えられる、ベートーヴェンの《クロイツェル》。作曲者自身によって「ほとんど協奏曲のような様式」と記される通り、コンチェルトを思わせる構成やボリューム感があり、ヴァイオリンもピアノも高い技術と表現力を要し、肉体・精神ともに大変な能力を求められる作品です。 スリリングな第1楽章はパワフルに厳格に、愛らしい変奏曲で紡がれる第2楽章は軽やかに優しく、疾走する第3楽章はあふれる躍動感と冒険心を、一糸乱れぬ見事なアンサンブルと丁々発止の高度な対話で展開しました。

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これだけの"骨太"なプログラム、期待をはるかに超える渾身の演奏に、会場の感動と興奮は最高潮に達し、鳴りやまない拍手に応えたアンコールは、なんと2曲!ルドルフ・フリムル(「蒲田行進曲」の原曲の作曲者だそうです!)の《ベルスーズ》(子守歌)と、クライスラーの《シンコペーション》が贈られました。

互いに傾聴し、そこからさらにインスピレーションを得て表現を昇華していく様は、これぞ音と音との対話、一流の演奏を焼き付けるものであり、かつ喜怒哀楽や包容力といった人間味にもあふれ、芸術のすばらしさ、生きる喜びをも私たちの心に深く訴えるものでした。

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今回の来日では、お二人ともクリスマス前にドイツから入国され、2週間の隔離期間を経てこの日本ツアーに臨んでくださいました。演奏者も、こうした経験は初めてとのことでしたが、厳しい条件をクリアして、小金井で演奏してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

ご来場くださったお客様からも、「コロナ禍をすっかり忘れる、至福のひとときでした」「地元小金井で世界トップの演奏が楽しめて幸せです」「音楽(芸術)は人間にとって、必要不可欠のものと改めて感じました」など、喜びを噛みしめるコメントが多数寄せられました。

歌舞音曲は不要不急のものとされがちですが、芸術はどんなときにも人間の心に寄り添ってくれるかけがえのないもの。世界中が困難に立ち向かい苦しい状況である今だからこそ、一層人間に必要不可欠なものであることを胸に、これからも皆様に文化芸術のすばらしさをお届けして参ります。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
こがねい落語特選 年忘れ 至高名宴の会
21. 01. 22

今回は「年忘れ 至高名宴の会」と銘打ち、こがねい落語特選として初となる講談と落語の2本立てで開催しました。
講談界からは、人間国宝・神田松鯉師匠と、12月初めに逝去された一龍斎貞水師匠の弟子でもある一龍斎貞橘。
落語界からは、柳家権太楼、柳亭市馬、柳家さん光(二つ目)の計5名がしのぎを削りました。

〔開口一番〕 柳家さん光 - 「新聞記事」

 

 本来、開口一番は、修行中の前座が勤めますが、
 今回は、二つ目のさん光さん。
 明るく元気な声で演じられた、
 ちょっと間抜けな八五郎は、終始笑いを誘いました。

〔講談〕 一龍斎貞橘 - 『源平盛衰記』より「扇の的」

 

 話の中でも人気の高い『源平盛衰記』。 「扇の的」は
 平家物語の一部でもあり、平氏と源氏の屋島の戦いの一説です。
 ところどころに「講談のいろは」を組み込みながら、
 日輪の扇を射るまでの緊張感あふれる描写を、
 リズミカルな口調と力強い声で演じました。

〔講談〕 神田松鯉 - 『赤穂義士外伝』より「天野屋利兵衛」

 

 後半最後の一席は、押しも押されぬ人気の講話「忠臣蔵」。
 赤穂義士を支援した「義商・天野屋利兵衛」のお話です。
 洗練された所作、深みのある声色、穏やかでありながら力強い口調で、
 講談の世界にお客様をどっぷりと惹き込みました。

〔落語〕 柳亭市馬 - 「掛け取り」 

 

 年末らしいネタの一つ「掛け取り」。
 新年を迎えるにあたり一年の精算をするため、
 借金を回収しにくるいろいろな登場人物を言葉巧みに撃退するというお話。
 登場人物のキャラクター描写は落語家の腕の見せどころの一つ。
 市馬師匠お得意の美声を活かした歌う借金取りも登場し、
 巧みな話芸で魅せつつ、会場を和ませました。

〔落語〕 柳家権太楼 - 「二番煎じ」

 

 2020年のオオトリは爆笑王・権太楼師匠。
 話のテンポ、口調、粋でいなせな落語を語るだけでなく、市馬師匠の流れを受け、
 お得意(?)の歌を織り交ぜ、柔軟性も見せながら、話の世界をより楽しく、面白く展開しました。
 大看板とよばれる貫禄たっぷりの一席に、笑いと拍手が惜しみなく贈られました。

次回は、「納涼改め早春 四彩笑宴の会(3/4)」です。ご期待ください。

公演写真:藤本史昭

 
2021年 新年のごあいさつ 21. 01. 04

あけましておめでとうございます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

小金井 宮地楽器ホールは、本日1月4日より通常どおり営業しております。

今年も小金井市文化連盟華道部のご協力により、新年の迎え花が正面入口を飾っています。

ぜひ、お立ち寄りください。(1月9日(土) まで)

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【花材名】

・松  ・ボケ   ・千両  ・胡蝶蘭 

・オンシジウム  ・葉ボタン  

・ 菊(2種)     ・トルコキキョウ

 
イベントレポート
【FOCUS こがねい】津村禮次郎の能楽の楽しみ
20. 12. 26

12月6日(日)当館主催では初となる能楽の公演を、小金井市が誇る能楽師、津村禮次郎プロデュースにより開催しました。

「能ってなんか難しそう・・」と敬遠してきた方にこそ足を運んでもらいたい、能の楽しさをお伝えしたい!と、冒頭にミニ能楽講座を設けました。

能・狂言の歴史、今回のあらすじや見せ場となる場面での小道具の役割、謡(うたい)の解釈などを解説し、これから始まる古典芸能の世界へと期待が高まります。

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能楽では、能と狂言がセットで上演されます。解説の後は、まずは狂言師・野村万蔵さん、野村万之丞さん、野村晶人さんが登場。棒に縛られながらも、何とかして酒を飲もうとするコミカルな狂言『棒縛(ぼうしばり)』を披露しました。

狂言ならではのリズムある言い回し、大胆でありつつ細やかな表情や美しく可笑しみのある所作に、客席からは笑いがこぼれます。

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後半は、能『葵上』です。

源氏物語の「夕顔」、「葵」の巻を大胆に能に作りこんだ代表的な作品で、最も人気がある能の演目の一つ。演目名にもなっている「葵上」は人物としては登場せず、舞台中央に置かれた美しい小袖が病に伏せる葵上を表します。

光源氏を廻る女性の中でも、深く光源氏に心を寄せていた六条御息所。嫉妬心に苛まれ、葵上のために巫女が祈祷を始めると、生き霊となり葵上を幽界へと連れ去ろうとします。

ここで用いられているのは「泥眼(でいがん)」と呼ばれる能面。髪が乱れているのも多く、嫉妬に苦しむ女性やこの世のものではないものをあらわす虚ろな目が特徴です。

どことなく漂う薄気味悪さ。客席にも少し緊張が走ります。

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そして、怨霊を鎮めるために比叡山からの横川の行者が祈りを捧げ始めると、怨霊は真の鬼と化します。

激しい憎しみと妖艶さを表す真っ赤な袴、恐ろしい形相の「般若(はんにゃ)」の能面をつけて舞台上へあらわれます。

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行者を激しく威嚇する鬼、いさめようとする行者。お囃子や謡も大きくなり、両者の争いもピークに!

凄まじい争いの末、六条御息所は遂に仏の心を得たとして一曲を結び、舞台上には静寂が訪れるのでした。

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ご来場いただいた方からは、「初めてだったけど解説があったので楽しめた」「幽玄の世界を堪能した」などのお声をいただき、普段のホールとはまた違った舞台の魅力を感じていただけました。

こちらのブログを読んでくださっている方に特別に、今回の舞台裏を少しだけ公開!

能の舞台には所作台(しょさだい)と呼ばれる特別な舞台を設置します。所作台は、足袋でのみ歩くことが許されるとても神聖な場所。舞台スタッフも皆足袋を履き、橋掛かりの位置や背景の竹の長さなどを入念にチェックします。

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能の舞台上では、場面に合わせて衣装の早着替えが必要です。そのため、舞台袖には鏡などが設置され、小さな楽屋に変身。後見(こうけん)と呼ばれるお支度を整える役割の人が、能面をつけるとほぼ前が見えないシテ方を舞台上へ送り出し、手際よく着替えさせるその鮮やかな仕事ぶりに、初めて能の舞台裏を体験した担当は感動しました。

また、背景に使われた竹の装飾は、前夜に小金井市内の造園の職人さんが舞台上で竹を割って手作りした一点もの!ライトアップされた竹の装飾は、今回の舞台の世界観を表していてとても素敵でした。

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ご来場いただいた方、ブログをお読みいただいた方、どうもありがとうございました!

公演写真:藤本史昭

 
【重要/更新】新型コロナウイルス感染症に伴う利用料金還付申請の受付期間延長について 20. 12. 25

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした自粛および使用内容制限により施設利用を取消する場合には、既納の施設利用料金を全額還付していますが、今般の状況を鑑み、令和2年12月28日までとしていた申請受付期間を下記のとおり延長します。先のご予約におかれましも、再度ご利用の可否をご検討いただき、申請期間内にお手続きください。

【還付対象】

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした自粛および使用内容制限により取消する施設利用

【還付申請の受付期間】

令和3年3月31日(水曜日)まで

※原則、上記期間内でも施設利用日を過ぎると還付できません。

【還付申請方法】

還付申請の受付期間内に、当館2階事務室にご来館の上、お手続きください。

【申請時に必要な物】

①取消希望日の施設利用承認書 原本 または、施設利用変更・取消承認書 原本

②印鑑(来館される方のもの)

③口座情報がわかるもの (還付額により、後日口座振込による返金となる場合があります)

※口座情報は、「銀行名」「支店名」「口座種別」「口座番号」「口座名義」

 
イベントレポート
まちかどコンサート(10月~12月 複数回開催)
20. 12. 17

例年、市内各校の小学6年生が合同で行っている校外学習「オーケストラ鑑賞教室」が中止になったことから、その代替企画として、当館大ホールでミニコンサートを実施しました。
通常は希望された学校へ出張して行っている「まちかどコンサート」をホールに児童と先生をお招きする形で開催。10月~12月にかけて、市内6校の6年生がそれぞれ来館されました。

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演奏は「こがねいガラ・オーケストラ」メンバーで構成された室内楽ユニット「ムジカこがねい」。

開演前、ホールという空間に緊張気味だった児童たちは、舞台袖からチューニングの音が聞こえると、にわかにドキドキソワソワ・・・
フチークの「剣闘士の入場」からコンサートが始まると、次第にリラックス。徐々に音楽に引き込まれていきました。

メンバーがヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエ、イングリッシュホルンの楽器紹介などのお話しを交えながら、ヴィヴァルディの『四季』より「春」、アンダーソンの「プリンク・プレンク・プランク」、ドヴォルザークの「家路」と、聴きなじみのあるクラシックの小品を演奏。

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また、作曲家をイラストパネルで見せながら楽曲紹介をする「作曲家メドレー」と、ヴァイオリンの奥村さんのナビゲートで、タンゴ、フォークダンス、ジャズ、ルンバ、ソーラン節、といろいろな国のリズムや曲想を堪能できる「世界音楽旅行」という、趣向を凝らしたメドレー2曲をお送りしました。

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熱心にメモをとっている子、リラックスして響きを堪能している子、それぞれのスタイルで楽しそうに鑑賞していました。

後日いただいたお手紙には、「5人だけだったのにすごいきれいな音色だったので、大勢のオーケストラになるとどんな感じなのか、もっと気になりました。家族で聞きに行ってみたいです」「コロナでいろいろな行事ができなくなって、しずんでいた心が、音楽を聞けて明るくなりました」「自分にはない力がこの人たち(ムジカこがねい)の体の中にあるとずっとかんじていました。えんそうする力、あきらめずにプロまでがんばった力がとくにつたわってきました」など、嬉しい感想がたくさん書かれていました。

「今度は僕たちの学校にも来てください。そのときは、マスクをはずして笑顔で迎えられたらいいなと思います」と書いてくれた子も。

私たちもまた、様々な形で、みなさんにアートを届けられる機会を作りたいと思っています。
来年度のまちかどコンサートもお楽しみに!

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[出演] ムジカこがねい
[メンバー]写真左から
・杉本真木(オーボエ)
・奥村 愛(ヴァイオリン)
・阪田宏彰(チェロ)
・今井香奈(ヴァイオリン)
・金 孝珍(ヴィオラ)

 
友の会イベントレポート
「知って楽しむ世界の音楽~祈りの島のガムラン~」
20. 12. 14

今回の友の会「こがねいメンバーズ」会員限定イベントは、「知って楽しむ世界の音楽~祈りの島のガムラン~」と題し、インドネシア・バリ島のガムラン音楽のレクチャーコンサートを実施。
「知って楽しむ世界の音楽」シリーズとしては、「魅惑のアルゼンチンタンゴ」「幻の古楽器『バリトン』」に続き3本目となります。

6月に予定していた公演を12月に延期、感染症対策のため、会場を小ホールから大ホールへ移しての開催となりました。

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まずは荒内琴江さん、近藤友麻さんによる舞とスカル・ジュプンによるガムラン演奏「パニャンブラマ(歓迎の花撒きの踊り)」で幕開け。ガムランの響きと煌びやかな歓迎の踊りで、一気に大ホールからバリへと誘われました。

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続いて、スカル・ジュプンの代表・瀬戸宏さんが、ガムラン音楽の背景となる、バリ島の自然・社会・宗教についてのレクチャーを行いました。「バリ島に行ったことがある方は?」との呼びかけには多くのお客様の手が上がり、出演者のみなさんもびっくり。

各楽器と音楽の仕組みの説明では、旋律が繰り返される「周期性」、中心の旋律に高音の細かい装飾音、低音で音数の少ないベースパート、ゴング、太鼓、シンバルなどが重なって音響が作られる「多層性」、2台1組で異なるリズムを奏でて1つの旋律となるコテカンという技法が用いられる「共同性」について、実演を交えてわかりやすくレクチャーいただきました。

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そして、お客様も手拍子でガムランのリズムを体験し、大いに盛り上がりました。

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前半の最後は内藤愛さんによる、即興的で勇ましい男踊り「バリス(戦士の踊り)」。
目線、手の指先、足の指先まで力みなぎる迫力の舞踊と、緩急、大小と、目まぐるしく変化する演奏にくぎ付けになりました。

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後半は、レクチャーからスタート。バリ島の様々なガムランや踊りについて、それが奏される儀式の映像、そのリズムの元となったであろう自然の中の生き物の鳴き声や、人々の生活音など、多面的にガムランを紹介していただきました。自然や生活、祈りと密接に結びついているガムランを、より深く理解する機会となりました。

最後は再び荒内さんと近藤さんによる舞で「レゴン・ラッサム(ラッサム王物語)」。2人でシンクロして踊る前半と、ストーリーを表現する後半、どちらも見ごたえたっぷりでした。

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お客様からは、「旅行に行ったときは異国情緒として楽しんだけれど、今回の解説でその背景や音楽的仕組みを知ることができて、より興味がわいた」「演奏も踊りも素晴らしかった」などのお声をいただきました。

今後の友の会「こがねいメンバーズ」会員限定イベントも、感染防止対策を講じながら、みなさまの興味関心が広がるような企画をご用意していきます。どうぞお楽しみに。

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[出演]
●スカル・ジュプン(ガムラン)
瀬戸 宏 足立真里子 岡部景子 加藤公敏 木下浩司 佐々木典子 田仲 文 塚原 尚
塚原 環 平川麻木子 平山麻実 藤田栄子 吉田有紀 渡邉暢子 亘 寛子 鈴木良枝
●荒内琴絵 近藤友麻 内藤 愛(舞踊)