JR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある文化施設です。578席の大ホールをはじめ、小ホール、市民ギャラリー、4つの練習室、和室、マルチパーパススペースがあります。
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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45 TEL: 042-380-8077 FAX: 042-380-8078 開館時間: 9:00 ~ 22:00 受付時間: 9:00 ~ 20:00 休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 |
友の会イベントレポート 「オペラを支える仕事人 ~コレペティトール編~」 |
19. 09. 08 |
突然ですが、“コレペティトール”という仕事を存知ですか?
今回の友の会「こがねいメンバーズ」会員限定イベントは、「オペラを支える仕事人 ~コレペティトール編~」と題し、表に出ることは少ないけれど、オペラの制作には欠かせない、“コレペティトール”の仕事に迫る“トークライブ&ミニ・コンサート”をお届けしました。
前半は、ピアニストの古瀬安子さんと、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんによるトークライブ。知られざるコレペティトールの仕事内容やその極意などが徐々に浮き彫りになっていきました。
オペラ歌手は、本番はオーケストラ伴奏で歌いますが、予算的にも物理的にも、最初からオーケストラ伴奏で練習することはできません。そこで活躍するのが“コレペティトール”です。
ピアノ1台で「ひとりオーケストラ」を担い、歌手がスムーズにオーケストラとの本番を迎えられるよう、オーケストラの楽譜や演奏を研究し尽くし、ストーリーや歌詞の緻密な勉強もしたうえで稽古に臨むとのこと。
ピアノ編曲版の楽譜に、実際のオーケストラで印象的な音や、登場人物の心情描写に欠かせない音を足して弾くさまを、実演を交えてレクチャーいただきました。歌手を厳しくも暖かくサポートするそのプロフェッショナルな仕事に、会場は感嘆の声の連続でした。
後半は、バリトン歌手の宇野徹哉さんを迎え、歌手からみたコレペティトールの存在などについて、3名によるトークを展開。続く会場からの質疑応答では、「稽古時間とその準備に費やす時間はどちらが長い?」「バレエのピアニストとの違いは?」「ピアニストは歌手の指示に従って弾くだけと思っていましたが、全然違うんですね?」など、たくさんの質問があがり、ユーモアを交えたやりとりに大いに盛り上がりました。
ミニコンサートでは、ピアニスト視点の楽曲解説も合わせて、オペラアリアやドイツリートをたっぷりと楽しみました。
今後の友の会「こがねいメンバーズ」会員限定イベントも、どうぞお楽しみに。
[出演]
・古瀬安子(写真中央、ピアニスト)
・飯田有抄(写真左、クラシック音楽ファシリテーター)
・宇野徹哉(写真右、バスバリトン歌手)
[演奏曲目]
・モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より セレナード「窓辺においで」
・シューマン:連作歌曲『詩人の恋』op.48より
第1曲「美しい5月に」
第2曲「私の涙から」
第3曲「バラよ、ゆりよ、鳩よ」
・ブラームス:歌曲「エオリアンハープに寄せて」op.19-5
・ブラームス:間奏曲 イ長調 op.118-2 <ピアノソロ>
・モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より 「カタログの歌」