JR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある文化施設です。578席の大ホールをはじめ、小ホール、市民ギャラリー、4つの練習室、和室、マルチパーパススペースがあります。
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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45 TEL: 042-380-8077 FAX: 042-380-8078 開館時間: 9:00 ~ 22:00 受付時間: 9:00 ~ 20:00 休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 |
【イベントレポート】 まちかどコンサート「こきんブラス・コンサート」 at.小金井市立緑中学校 |
19. 10. 21 |
街なかにアートをお届けする「まちかどコンサート」。
今回は、緑中の文化発表会の第一部に参加しました。今年の文化発表会のテーマは"しずく"。「一滴のしずくから波紋が広がるように、刺激を与え合って成長していきましょう」という校長先生のお話から、文化発表会が開幕となりました。
コンサートは、この時期運動会でもよく耳にする、歌劇『ウィリアム・テル』序曲からスタート。
金管五重奏のクラシックコンサートとあって、かしこまって聴き始めた子どもたちも、テューバの喜名さんの「もっとリラックスして楽しんでね」のひとことで、会場の空気がホッと和みました。
金管楽器の音の出る原理の説明として、くちびるをプルプル震わせるバズィングや、マウスピースだけ外してブーブー鳴らす様子を披露すると、その蚊のような?おならのような?音に、会場全体からクスクス笑いが沸き起こりました。
トランペットの長さのホースと、テューバの長さのホースにマウスピースをつけたものを使って、音の出るしくみを体験するコーナーには、1年生の男の子2人と3年生の男の子1人が立候補。フーーーッと力いっぱい吹き込んでも、スカーーーッとなってしまう様子に、どっかんどっかん笑いが起きて大盛り上がり。(何度か練習して、みんな成功しました!)
金管楽器の原理を理解したところで、次は個々の楽器の歴史などのお話と、ソロ演奏を楽しみました。
金管の花形といわれるトランペットは、「戦いの組曲」で細かいパッセージの応酬を披露、ベルが後ろ向きで柔らかい音色が持ち味のホルンは「アメイジング・グレイス」を歌い上げました。スライドをびよーんと伸ばしたり縮めたりするトロンボーンは、ご機嫌なラグタイム「ラッサストロンボーン」でグリッサンド奏法を披露、一段と大きく最も低い音が出るテューバは陽気なジャズ「浮気はやめた」でその魅力を表現しました。
時折、金木犀の香りをまとった涼しい秋の風がふわっと吹き込む体育館で、「主よ人の望みの喜びよ」「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」をあたたかい金管のサウンドで味わい、終演となりました。
終演後、体験コーナーに手をあげてくれた生徒さんにインタビューすると、「楽器はやったことないけど、ちょっとやってみたいなと思った!」「難しかったけど練習すればできそうな感じ♪」などと話してくれました。「高校に入ったら吹奏楽部でホルンをやるのもいいかな・・・」とつぶやいていた子も。先生によると「普段、進んで人前に出るような子たちじゃなかったからビックリしました」とのことでした。
吹奏楽部がないため管楽器の生の音を聞かせてあげたい、ということで、金管五重奏にオファーがあった今回。生徒のみなさんの心に"しずく"の波紋が広がっていく様子を感じるまちかどコンサートとなりました。
[出演] こきんブラス(金管五重奏)
[メンバー]写真左から
・佐藤秀徳(トランペット)
・庄司知世(ホルン)
・喜名 雅(テューバ)
・戸高茂樹(トロンボーン)
・林 千紗(トランペット)
【イベントレポート】 ホールの響きシリーズ 第2回「甘美なるイタリア・バロックの響き」 |
19. 10. 20 |
当館大ホールの響きを楽しむ新企画《ホールの響き》シリーズ。
第2回は、フランスを中心に海外で活躍するレ・タンブルと、日本国内で幅広い客層の支持を得ているハルモニア・レニス、2つの古楽アンサンブルによるコンサートを10/5(土)に開催しました。
トゥリーニ、グェッリエーリ、メールラ・・・と連なる名前を見て、「おお!イタリア初期バロックの作曲家ね!」とピンと来る方は、なかなかの古楽通ではないでしょうか・・?!
今回の演奏会は、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディなどバロック音楽の巨匠としてその名を轟かせている作曲家が、影響を受けたとされる初期イタリア・バロックを中心にしたプログラム。
始まりは、華やかなイタリア・オペラ『オルフェオ』からの1曲で、2台のチェンバロ、バロックヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、という編成。
上声部をリコーダーとヴァイオリン、通奏低音をオルガンと2台のチェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバはあるときはソロ・パート、あるときは通奏低音・・と、曲にあわせて都度違う編成で演奏するのがこのアンサンブルの面白さ。
曲が変わると、出演者がおもむろに移動し、楽器を持ち替えたり、位置を変えたり、曲の個性を最大限引き出す響きを奏でていきます。
最初の写真との違いを探してみてください笑
中でも、特筆すべきはこの試み。
ヴェネツィアのサンマルコ寺院で行われていた、石造りの教会の2階にあたる部分から歌い、音に包まれているような感覚の二重合唱の響きを再現してみたい、という出演者の熱い想いが実現!
ホール2階バルコニー席の向かって左手側にリコーダー、右手側にヴァイオリンが立ち、舞台の3人と音を合わせて
演奏するという、まさに離れ技を繰り出します!
アンケートでは、「音が降ってくるように感じた」「初めての来館だが音の美しさに驚いた」など、まさに《ホールの響き》を楽しむ声をいただき、大成功でした。
そして、「響き」を楽しむ実験的な仕掛けがもうひとつ。
後半の、「エコーによる2声のカンツォン」(リッチョ作曲)。ステージに現れたのは3名のみ。あとの2人は、というと・・・
なんと、舞台袖で演奏!! この曲には、「"エコー"に聞こえるように」との指示があるそうで、それを再現するのに
最もエコーのように音が響く場所、をリハーサルで入念に吟味し、この場所に落ち着いたのでした。みなさんにも、やまびこのように聞こえる"エコー"が届いたでしょうか。
アンコールの「悪魔のダンス」(ファルコニエーリ作曲)では、こきんちゃんもステージに!
ヴィオラ・ダ・カンバのミリアムさんのひざの上で、貴重な体験させてもらったようです笑
17世紀当時の響きが、時を越えて21世紀の小金井に蘇った珠玉のコンサートでした。
そして、終わったあとには舞台上で楽器の見学会を開催。貴重な機会とあって大盛況!
楽器の仕組みや由来など、たくさんの質問にも丁寧にこたえてくださいました。
恒例となったこきんちゃんとの記念写真はこちら!サイン色紙は、みなさんのサインとともにミリアムさんの力作、似顔絵つきのかわいらしい色紙を書いてくださいました!
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!
出演:レ・タンブル&ハルモニアレニス
<レ・タンブル>
川久保洋子(バロックヴァイオリン)
ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ、オルガン)
<ハルモニア・レニス>
水内謙一(リコーダー)
村上暁美(チェンバロ、オルガン)
(公演写真:藤本史昭)
【イベントレポート】こがねい落語特選 特別編 <こがねい亭> | 19. 10. 09 |
市内の福祉施設利用者の方を招待する"初イベント"<こがねい亭>を開催しました。
今回は、小金井ゆかりの落語家・柳家小八(やなぎや こはち)さんの落語を二席と、
仙三郎社中で最年少の太神楽師・鏡味仙成(かがみ せんなり)さんの華麗な芸をお楽しみいただきました。
挨拶がわりに、枕では手ぬぐいや扇子をつかった所作の説明や小噺で、お客様を落語の世界に誘いました。
1席目は、落語の定番「寿限無」、そして2席目は「お菊の皿」をお楽しみいただきました。
太神楽では、和傘や鞠を使っての芸や、五階茶碗などをご覧いただきました。
目の前でくり広げられる迫力満点で華麗な芸に、歓声をあげたり、拍手をしたりと大いに盛り上がりました。
今後は、各施設へ文化芸術をお届けする「まちかどコンサート」に加えて、
今回のようにホールへお招きする形での公演も実施していく予定です。お楽しみに。
<番組>
寿限無(じゅげむ)ー 小八
太神楽 - 仙成
お菊の皿 - 小八
【イベントレポート】 「サーカス コンサート~We Love Harmony!~」 |
19. 10. 07 |
9月23日(月・祝)、サーカス コンサート~We Love Harmony!~を開催しました。今回は、ピアノとヴォーカルのみのシンプルな編成。サーカスの真髄である歌声を堪能できる、小金井だけの贅沢な公演!
昨年結成40周年という節目をむかえてなお、人々を魅了し続けるサーカス。冒頭のメンバー紹介から、これぞサーカス!というハーモニーで開幕しました。
次々と披露される名曲の数々。代表曲『アメリカン・フィーリング』でギュっと心を掴み、『星に願いを』で会場内をしっとりと包み込んだか思えば、情熱的な『Spain』ではその迫力で会場を圧倒します。
多彩なプログラムで観客を巻き込んでのパフォーマンスに、会場のお客様も大盛り上がり!
後半は、絶妙なアレンジの中にあっても感じる日本の心、『北の宿~津軽海峡冬景色』からスタート。登場した4人の手にはなんと、こきんちゃんが!!!
サーカスの4人に連れられて、初めてのステージ・デビューを果たします。
このあとのソロコーナーの順番は、公開じゃんけんで決定!
どこまでもエンターテイナーなみなさんの計らいに、会場は笑いに包まれます。
それぞれのソロをしっかり聴かせた後は、『Mr.サマータイム』などサーカスの代名詞ともいえる曲が登場!
コンサートは一気にフィナーレへ。
万雷の拍手に出迎えられてのアンコールでは、叶 正子さんがピアノを弾くシーンも。
4人の抜群の歌唱力、サービス精神、ユーモアがたっぷり詰まったコンサートは、大盛況のうちに幕を閉じました。
終演後は、すっかりサーカスの一員になれた?!こきんちゃんとの記念撮影。ポスターにはサインのみならず、叶ありささんがこきんちゃんのイラストまで描いてくださいました!ところどころから顔をだしているこきんちゃんを見つけられますか?
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!
(公演写真:藤本史昭)
【イベントレポート】 こがねい落語特選 納涼 威風堂々 ~個の極み~ |
19. 10. 01 |
今回は「威風堂々~個の極み~」と題して、エッジの効いた落語を得意とする師匠方にご登場いただきました。
開口一番のあとは、三遊亭遊雀の登場。
夫婦喧嘩を描いた「堪忍袋」を披露。喧嘩の仲裁に入った男に喧嘩にいたる経緯を説明する滑稽噺を
演技力抜群、ユーモアたっぷりに聞かせてくれました。
続いては、三遊亭白鳥。
今回、はじめての出演だったこともあり、自虐ネタを交えながら、自己紹介。
そして、白鳥ならではのアレンジ抜群の「トキそば」を披露。落語の所作の枠から大きく飛び出し、
座布団までも小道具の一つにしてしまう、斬新な語りに、客席は笑いの渦に巻き込まれました。
仲入り後に登場は、三遊亭兼好。
休憩で開放されたお客様の集中力を引き戻す「食いつき」を担うためには、実力が必要!
という話をコミカルに繰り広げながら、お客様の心をつかんだのち、「のめる」を披露。
人には気づかずとも癖があることをネタにしたお話。
登場人物二人のやりとりを軽快に聞かせてくれました。
そして大トリは、立川志らく。
枕だけで今までの会場の雰囲気をガラッと変え、“志らくワールド”にお客様を誘います。
そして古典落語の名作のひとつ「火炎太鼓」で、今回の納涼落語を締めていただきました。
次回開催の新春落語(2020年1月25日開催)は、名人3名に加え、浪曲も初登場します。