今回の友の会会員限定イベントは、楽器の魅力を演奏者自らがお伝えするシリーズとして、「クラリネットとその仲間たち」をお届けしました。出演は、小金井市在住で元読売日本交響楽団首席クラリネット奏者の藤井洋子さんと、同じく小金井市在住のピアニスト出羽真理さんです。

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まずはクレリス「プロムナード」の演奏で開幕。
プロムナード(=散歩)というタイトルの通り、クラリネットの伸びやかな音が、晴れやかなワクワク感を演出します。

続いて、今回使用する6本のクラリネットをご紹介。短い(音が高い)順に、E♭管、C管、B♭管、A管、バセットホルン、バスクラリネットがずらりと並びました。

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クラリネットの歴史や形状の変遷のレクチャーの後は、クラリネットができるまでの製造工程の映像を鑑賞。多くの職人さんの人の手によって、1本1本精密に作られていることがわかりました。

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クラリネットの命ともいえる、吹き口につけるリードの製造過程も画像を使って説明。
そして前半の締めくくりは、クラリネット奏者でもあったベールマン作曲の「アダージョ」を。クラリネット愛に満ちたお話のあとに聴くアダージョは、より一層の気品と愛らしさに溢れているように感じられました。

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休憩を挟んで後半は、バスクラリネットでのブラームス「眠りの精」、バセットホルンでのシューマン「アダージョとアレグロ」より冒頭部分など、次々と楽器を持ち替え、トークを挟みながらの演奏をお届けしました。ドヴィエンヌ「クラリネット・ソナタ 第1番」では、同じ部分を、C管とB♭管で聴き比べるという体験も。

質疑応答を挟んで最後の曲は、モーツァルト「クラリネット協奏曲 第2楽章」をA管で。
あたたかく豊潤なクラリネットの音色が会場を包み込み、大きな拍手で終演となりました。

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ピアニストの出羽さんも、「長いこと色々な方の伴奏をしているけれど、ひとりの奏者が1回の演奏会で6種類もの楽器を吹くのは見たことがありません」というほど、貴重な機会となりました。

ご来場いただいたみなさま、レポートをご覧いただいたみなさま、ありがとうございました。


【演奏曲目と使用楽器】
・クレリス:プロムナード(B♭管)
・ベールマン:アダージョ(B♭管)
・ブラームス:眠りの精(バスクラリネット)
・シューマン:アダージョとアレグロより 冒頭部分(バセットホルン)
・ドヴィエンヌ:クラリネット・ソナタ 第1番より 冒頭部分(C管/B管)
・ベルリオーズ:幻想交響曲 第5楽章より(C管/E♭管)
・カユザック:カンティレーヌ(B♭管)
・モーツァルト:クラリネット協奏曲 第2楽章(A管)
(アンコール)・ウェーバー:クラリネット協奏曲 第1番 第2楽章(B♭管)

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TEL: 042-380-8077
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受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
友の会イベントレポート
クラリネットとその仲間たち
24. 01. 20

今回の友の会会員限定イベントは、楽器の魅力を演奏者自らがお伝えするシリーズとして、「クラリネットとその仲間たち」をお届けしました。出演は、小金井市在住で元読売日本交響楽団首席クラリネット奏者の藤井洋子さんと、同じく小金井市在住のピアニスト出羽真理さんです。

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まずはクレリス「プロムナード」の演奏で開幕。
プロムナード(=散歩)というタイトルの通り、クラリネットの伸びやかな音が、晴れやかなワクワク感を演出します。

続いて、今回使用する6本のクラリネットをご紹介。短い(音が高い)順に、E♭管、C管、B♭管、A管、バセットホルン、バスクラリネットがずらりと並びました。

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クラリネットの歴史や形状の変遷のレクチャーの後は、クラリネットができるまでの製造工程の映像を鑑賞。多くの職人さんの人の手によって、1本1本精密に作られていることがわかりました。

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クラリネットの命ともいえる、吹き口につけるリードの製造過程も画像を使って説明。
そして前半の締めくくりは、クラリネット奏者でもあったベールマン作曲の「アダージョ」を。クラリネット愛に満ちたお話のあとに聴くアダージョは、より一層の気品と愛らしさに溢れているように感じられました。

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休憩を挟んで後半は、バスクラリネットでのブラームス「眠りの精」、バセットホルンでのシューマン「アダージョとアレグロ」より冒頭部分など、次々と楽器を持ち替え、トークを挟みながらの演奏をお届けしました。ドヴィエンヌ「クラリネット・ソナタ 第1番」では、同じ部分を、C管とB♭管で聴き比べるという体験も。

質疑応答を挟んで最後の曲は、モーツァルト「クラリネット協奏曲 第2楽章」をA管で。
あたたかく豊潤なクラリネットの音色が会場を包み込み、大きな拍手で終演となりました。

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ピアニストの出羽さんも、「長いこと色々な方の伴奏をしているけれど、ひとりの奏者が1回の演奏会で6種類もの楽器を吹くのは見たことがありません」というほど、貴重な機会となりました。

ご来場いただいたみなさま、レポートをご覧いただいたみなさま、ありがとうございました。


【演奏曲目と使用楽器】
・クレリス:プロムナード(B♭管)
・ベールマン:アダージョ(B♭管)
・ブラームス:眠りの精(バスクラリネット)
・シューマン:アダージョとアレグロより 冒頭部分(バセットホルン)
・ドヴィエンヌ:クラリネット・ソナタ 第1番より 冒頭部分(C管/B管)
・ベルリオーズ:幻想交響曲 第5楽章より(C管/E♭管)
・カユザック:カンティレーヌ(B♭管)
・モーツァルト:クラリネット協奏曲 第2楽章(A管)
(アンコール)・ウェーバー:クラリネット協奏曲 第1番 第2楽章(B♭管)