類まれなる個性をもち、笑いの渦へと引き込む落語家たちによる新春落語。 

“平成最後”となった新春落語会の幕開けは、立川談幸流に味付けされた「茶の湯」から。

続く笑福亭鶴光は地元ネタを絡めて「紀州」で小気味良い落語を披露しました。

お仲入り後の桂文治はのっけから爆笑を誘い、「親子酒」を熱演。

 

小金井 宮地楽器ホールに初めて登場した和妻(日本の手品)が賑やかに会場を彩り、大トリの柳家権太楼が登場。「井戸の茶碗」で円熟の極みを魅せ、大向こうを唸らせました。

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 公演写真:©藤本史昭

盛況のうちに幕を閉じた『こがねい落語特選』、次年度の開催も決定!

 <納涼>

http://koganei-civic-center.jp/calendar/2019/09/035491.html

<新春>

http://koganei-civic-center.jp/calendar/2020/01/035497.html

どうぞお楽しみに。

 

今年のニューイヤーコンサートは、小金井市市制施行60周年を記念して、宮内庁式部職楽部のメンバーを主体に創設された「東京楽所」による雅楽のコンサートを開催しました。1,400年以上の歴史をもつ日本の伝統芸能でありながら、生の演奏には触れる機会の少ない「雅楽」。どんな歴史があり、どんな楽器を用い、どんな魅力が秘められているのかをよりわかりやすく知っていただくために、平安時代の古典文学の傑作「源氏物語」を題材として、その中で取り上げられた演目を上演しました。

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公演の冒頭で、音楽プロデューサーの野原耕二さんがナビゲーターを務め、雅楽の歴史や季節によって変化する調性など、「雅楽のいろは」を紹介しました。その後は、東京楽所代表の多忠輝(おおの ただあき)さんが引き継ぎ、雅楽で使用される「管・絃・打」の楽器の説明。それぞれの楽器が持つ意味や楽器の仕組みとともに、楽器の音色もお楽しみいただきました。

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そしていよいよ<管絃>の演奏がスタート。1曲目は「盤渉調音取(ばんしきちょうねとり)」。短い曲ながらも楽器の音あわせやいよいよ「雅楽のコンサートがはじまる」という雰囲気づくりをする重要な意味を持つ演目です。その後は源氏物語のお祝いの席で演奏された「青海波(せいがいは)」、雅楽の名曲「越天楽残楽三返(えてんらくのこりがくさんへん)」をつづけて演奏。ホール内が悠久の歴史を感じさせる荘厳な雰囲気に包まれ、前半は終了。

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後半は<舞楽>から2演目を上演しました。ともに源氏物語の中で舞われた人気の高い演目です。「萬歳楽(まんざいらく)」では4名の舞人が管絃の演奏にあわせて一糸乱れぬ舞を披露。つづく「落蹲(らくそん)」では、雅楽特有の面をつけた1名の舞人が躍動的な舞を披露しました。

 定番となったこきんちゃんと一緒のショットもゲットできました。

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また、小金井市内の「典雅きもの学院」様にご協力をいただき、スタッフ4名が和装でお客様をお出迎えしました。

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公演写真 ©藤本史昭

街なかにアートをお届けする「まちかどコンサート」。

今回は、特別養護老人ホーム「つきみの園」にお邪魔して、小金井ゆかりの演奏家で構成する「ムジカこがねい」による室内楽コンサートをお届けしました。

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生憎の雨模様でとても寒い日でしたが、蝋梅や、折り紙で作られたお雛様が飾られている会場に、パステルカラーのドレスを着た出演者が登場し、一気にあたたかい春の雰囲気に。立春を迎えた季節に合わせ、ヴィヴァルディ作曲の『四季』より「春」も演奏されました。

IMG_3225.JPGIMG_3211.JPG

次々と聞きなじみのあるメロディーが登場する「有名作曲家メドレー」のあとは、「世界音楽旅行」でタンゴ、ジャズ、ルンバ、ソーラン節など、世界の踊りのリズムを楽しみました。

「ふるさと」「上を向いて歩こう」「幸せなら手をたたこう」など、演奏に合わせて歌ったり、体を動かしたりするコーナーも。中には、机の上を指で叩いてリズムをとりながら楽しむ方もいらっしゃり、終了後にお話を伺ったところ、小学生のときに弾いていたピアノを思い出したとのことでした。

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最後は、小金井ゆかりの落語家・立川こはるさんをスペシャルゲストにお迎えし、落語の『平林』というリズミカルな滑稽噺をオリジナルの音楽劇仕立てでお贈りし、たくさんの笑い声が響きました。

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次はどこに出かけていくのか、今後の「まちかどコンサート」をお楽しみに!

出演者
●ムジカこがねい[写真左から]
金 孝珍(ヴィオラ)
今井香奈(ヴァイオリン)
杉本真木(オーボエ)
阪田宏彰(チェロ)
奥村 愛(ヴァイオリン)
●立川こはる(落語)

第一線で活躍するクラシックの演奏家を招いて、知られざれるクラシックの魅力を知る講座。第2回も聞き手は、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さん。ゲストには、リコーダー奏者の水内謙一さんを迎えて、リコーダーの世界についてたっぷりとお話いただきました。

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水内さんは、東京藝術大学楽理科を卒業後、リコーダー奏者としてドイツへ留学。ヨーロッパと日本を中心に演奏活動されている、古楽界注目のリコーダー奏者です。

小学校の音楽の授業でお馴染みのリコーダー。「誰でも吹けば音は鳴り、一見単純そうに思えるが、実はとても奥が深い楽器」と語る水内さん。

軽快な曲を吹くのに適している楽器、ゆったりとした曲に適している楽器、楽譜に書かれている音域だけで楽器は選ばず、作品の音楽的雰囲気を感じ取って、楽器を使い分けているそうです。

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楽器にも個性があり、その音色は千差万別。同じメーカーのリコーダーでも、それぞれ個体差があり、驚くほど音は違うと、4本のリコーダーを用いて、音域や音色など、プロの演奏家ならではの視点で、楽器の特徴をお話されました。ちなみに、写真に写っているリコーダー立ては特注品!

聞き手の飯田さんも、実はリコーダーの愛好家。楽器を習う者にとっては、誰もが気になるのが「簡単!!上達方法」です。指導者としても活動されている水内さんから、「自分が演奏者として回り道した分、みなさんには最短で上手になってもらって、リコーダーの楽しさを知ってほしい」と、初心者でもできる練習方法、上手になるコツを伝授いただきました。

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楽器のお話からリコーダーが上手になるコツまで、知られざるリコーダーの世界へと連れて行ってくれた水内さんと飯田さん、ありがとうございました!

 最後に、リコーダーに囲まれたこきんちゃんともパチリ☆

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次回は、2月17日(日)ピアニストの菊池洋子さんにご登場いただきます。

3月30日(土)に大ホールで開催される「こがねいのミューズたちによるMy Best of Music」にもご出演いただく菊池さんから、 どんなお話が聴けるのか・・ぜひお楽しみに!

 

 

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開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
【イベントレポート】
こがねい落語特選 「新春 落語の彩 ~躍る個性~」
19. 02. 24

類まれなる個性をもち、笑いの渦へと引き込む落語家たちによる新春落語。 

“平成最後”となった新春落語会の幕開けは、立川談幸流に味付けされた「茶の湯」から。

続く笑福亭鶴光は地元ネタを絡めて「紀州」で小気味良い落語を披露しました。

お仲入り後の桂文治はのっけから爆笑を誘い、「親子酒」を熱演。

 

小金井 宮地楽器ホールに初めて登場した和妻(日本の手品)が賑やかに会場を彩り、大トリの柳家権太楼が登場。「井戸の茶碗」で円熟の極みを魅せ、大向こうを唸らせました。

shinnshunn_01.jpg shinnshunn_02.jpg shinnshunn_03.jpg shinshunn_05.jpg

 公演写真:©藤本史昭

盛況のうちに幕を閉じた『こがねい落語特選』、次年度の開催も決定!

 <納涼>

http://koganei-civic-center.jp/calendar/2019/09/035491.html

<新春>

http://koganei-civic-center.jp/calendar/2020/01/035497.html

どうぞお楽しみに。

 

 
【イベントレポート】
小金井市市制施行60周年記念事業 こがねいニューイヤーコンサート
東京楽所~源氏物語が誘う「雅楽の世界」~
19. 02. 20

今年のニューイヤーコンサートは、小金井市市制施行60周年を記念して、宮内庁式部職楽部のメンバーを主体に創設された「東京楽所」による雅楽のコンサートを開催しました。1,400年以上の歴史をもつ日本の伝統芸能でありながら、生の演奏には触れる機会の少ない「雅楽」。どんな歴史があり、どんな楽器を用い、どんな魅力が秘められているのかをよりわかりやすく知っていただくために、平安時代の古典文学の傑作「源氏物語」を題材として、その中で取り上げられた演目を上演しました。

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公演の冒頭で、音楽プロデューサーの野原耕二さんがナビゲーターを務め、雅楽の歴史や季節によって変化する調性など、「雅楽のいろは」を紹介しました。その後は、東京楽所代表の多忠輝(おおの ただあき)さんが引き継ぎ、雅楽で使用される「管・絃・打」の楽器の説明。それぞれの楽器が持つ意味や楽器の仕組みとともに、楽器の音色もお楽しみいただきました。

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そしていよいよ<管絃>の演奏がスタート。1曲目は「盤渉調音取(ばんしきちょうねとり)」。短い曲ながらも楽器の音あわせやいよいよ「雅楽のコンサートがはじまる」という雰囲気づくりをする重要な意味を持つ演目です。その後は源氏物語のお祝いの席で演奏された「青海波(せいがいは)」、雅楽の名曲「越天楽残楽三返(えてんらくのこりがくさんへん)」をつづけて演奏。ホール内が悠久の歴史を感じさせる荘厳な雰囲気に包まれ、前半は終了。

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後半は<舞楽>から2演目を上演しました。ともに源氏物語の中で舞われた人気の高い演目です。「萬歳楽(まんざいらく)」では4名の舞人が管絃の演奏にあわせて一糸乱れぬ舞を披露。つづく「落蹲(らくそん)」では、雅楽特有の面をつけた1名の舞人が躍動的な舞を披露しました。

 定番となったこきんちゃんと一緒のショットもゲットできました。

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また、小金井市内の「典雅きもの学院」様にご協力をいただき、スタッフ4名が和装でお客様をお出迎えしました。

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公演写真 ©藤本史昭

 
【イベントレポート】
まちかどコンサート(at.特別養護老人ホーム「つきみの園」)
19. 02. 16

街なかにアートをお届けする「まちかどコンサート」。

今回は、特別養護老人ホーム「つきみの園」にお邪魔して、小金井ゆかりの演奏家で構成する「ムジカこがねい」による室内楽コンサートをお届けしました。

IMG_3192.JPG

生憎の雨模様でとても寒い日でしたが、蝋梅や、折り紙で作られたお雛様が飾られている会場に、パステルカラーのドレスを着た出演者が登場し、一気にあたたかい春の雰囲気に。立春を迎えた季節に合わせ、ヴィヴァルディ作曲の『四季』より「春」も演奏されました。

IMG_3225.JPGIMG_3211.JPG

次々と聞きなじみのあるメロディーが登場する「有名作曲家メドレー」のあとは、「世界音楽旅行」でタンゴ、ジャズ、ルンバ、ソーラン節など、世界の踊りのリズムを楽しみました。

「ふるさと」「上を向いて歩こう」「幸せなら手をたたこう」など、演奏に合わせて歌ったり、体を動かしたりするコーナーも。中には、机の上を指で叩いてリズムをとりながら楽しむ方もいらっしゃり、終了後にお話を伺ったところ、小学生のときに弾いていたピアノを思い出したとのことでした。

IMG_3237.JPG

最後は、小金井ゆかりの落語家・立川こはるさんをスペシャルゲストにお迎えし、落語の『平林』というリズミカルな滑稽噺をオリジナルの音楽劇仕立てでお贈りし、たくさんの笑い声が響きました。

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次はどこに出かけていくのか、今後の「まちかどコンサート」をお楽しみに!

出演者
●ムジカこがねい[写真左から]
金 孝珍(ヴィオラ)
今井香奈(ヴァイオリン)
杉本真木(オーボエ)
阪田宏彰(チェロ)
奥村 愛(ヴァイオリン)
●立川こはる(落語)

 
【イベントレポート】
日曜カフェ~飯田有抄のクラシックは面白い!~<Vol.2>
19. 02. 05

第一線で活躍するクラシックの演奏家を招いて、知られざれるクラシックの魅力を知る講座。第2回も聞き手は、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さん。ゲストには、リコーダー奏者の水内謙一さんを迎えて、リコーダーの世界についてたっぷりとお話いただきました。

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水内さんは、東京藝術大学楽理科を卒業後、リコーダー奏者としてドイツへ留学。ヨーロッパと日本を中心に演奏活動されている、古楽界注目のリコーダー奏者です。

小学校の音楽の授業でお馴染みのリコーダー。「誰でも吹けば音は鳴り、一見単純そうに思えるが、実はとても奥が深い楽器」と語る水内さん。

軽快な曲を吹くのに適している楽器、ゆったりとした曲に適している楽器、楽譜に書かれている音域だけで楽器は選ばず、作品の音楽的雰囲気を感じ取って、楽器を使い分けているそうです。

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楽器にも個性があり、その音色は千差万別。同じメーカーのリコーダーでも、それぞれ個体差があり、驚くほど音は違うと、4本のリコーダーを用いて、音域や音色など、プロの演奏家ならではの視点で、楽器の特徴をお話されました。ちなみに、写真に写っているリコーダー立ては特注品!

聞き手の飯田さんも、実はリコーダーの愛好家。楽器を習う者にとっては、誰もが気になるのが「簡単!!上達方法」です。指導者としても活動されている水内さんから、「自分が演奏者として回り道した分、みなさんには最短で上手になってもらって、リコーダーの楽しさを知ってほしい」と、初心者でもできる練習方法、上手になるコツを伝授いただきました。

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楽器のお話からリコーダーが上手になるコツまで、知られざるリコーダーの世界へと連れて行ってくれた水内さんと飯田さん、ありがとうございました!

 最後に、リコーダーに囲まれたこきんちゃんともパチリ☆

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次回は、2月17日(日)ピアニストの菊池洋子さんにご登場いただきます。

3月30日(土)に大ホールで開催される「こがねいのミューズたちによるMy Best of Music」にもご出演いただく菊池さんから、 どんなお話が聴けるのか・・ぜひお楽しみに!