半数の定員制限だったこともあり、チケット争奪戦となったこのコンサート。
都内近郊のコンサートは、バンド編成での開催が多い中、ボサノヴァの歌声をたっぷりと味わえる希少なデュオでお贈りしました。

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プログラムは、ボサノヴァの名曲を中心に据えながらも、映画音楽や昭和歌謡曲などをボサノヴァ・テイストにアレンジした、とても聴きやすい内容。ピアノとのデュオだからこそ楽しめるシンプルなアレンジは、ボサノヴァの本質に迫る魅力的な響きを作り出しました。さらに、演奏にあわせて変化する照明が、その世界感をお洒落に彩りました。

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ボサノヴァの名曲「イパネマの娘」「ケ・セラ・セラ」「マシュ・ケ・ナダ」などでは、ボサノヴァ特有の心地よさを堪能。「スマイル」「ニュー・シネマ・パラダイス」「OVER THE RAINBOW」では、オリジナルに勝るとも劣らない心に染み入る音楽で、涙を流すお客さまもいらっしゃいました。そして、フェビアン・レザ・パネさんの優しく心に染み入るようなピアノの音色に、小野リサさんが思わず涙ぐむ一幕も。「女ひとり」「星影の小径」「いのちの歌」では、日本歌謡曲の新たな魅力を発見する機会になりました。

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小野リサさんの奏でる音楽は、誰にも真似のできない、唯一無二のものであることを強く印象づけ、「小野リサ ベスト・ヒット・コンサート」と言うべく、誰もが楽しめる素敵なコンサートになりました。

公演写真:藤本史昭

新型コロナウイルス感染症の影響により、大ホールでの主催公演としては、令和2年度初の開催となりました。感染症拡大防止ガイドラインにのっとり、客席定員を半数に抑えての開催とはいえ、8か月ぶりに多くのお客さまをお迎えしての公演。安全かつ円滑に実施するため、案内スタッフの入念な研修や、出演者・スタッフの体調チェック、オーケストラの緻密な舞台配置、弦楽器奏者のマスク着用など、細心の注意と準備を重ね、公演を迎えました。

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プログラムはベートーヴェン生誕250年のアニバーサリーイヤーにちなみ、ベートーヴェン中心の構成。演奏はもちろん、小金井ゆかりのプロ奏者とその仲間たちが集った「こがねいガラ・オーケストラ」。そして指揮には、昨年体調不良のため、急遽降板を余儀なくされた茂木大輔さんが元気な姿で帰ってきました!

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まずは「バレエ音楽『プロメテウスの創造物』」(ベートーヴェン作曲)より、力強く、華やかな旋律でおなじみの「序曲」と、コンサートではあまり取り上げられたことの無い「第5曲」でお客さまをお出迎え。「第5曲」は神々を象徴するフルート、クラリネット、ファゴット、チェロ、ハープのソロがとても美しく、お客さまはもちろん奏者をも魅了しました。

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続いて、「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」(J.S.バッハ作曲)。
バッハの音楽の象徴ともいえる対位法の旋律が美しい名曲です。小金井が誇るヴァイオリニスト奥村 愛さんと滝 千春さん、2人のソリストによる音楽の対話や、オーケストラとの掛け合いで、甘美な響き、活き活きとした音楽が紡ぎ出されました。

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後半は、「ヴァイオリンと管弦楽のための二つのロマンス」(ベートーヴェン作曲)からスタート。
第1番は、無伴奏のヴァイオリン独奏から始まり、ヴァイオリンの低音が作り出す重厚な響きが聴きどころの一曲。第2番は、ヴァイオリンの高音の美しい旋律が音楽を先導する一曲です。第1番では滝 千春さん、第2番では奥村 愛さんが再びソリストを務めました。

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いよいよ最後は、〝ジャジャジャジャーン″でおなじみの「交響曲 第5番『運命』」(ベートーヴェン作曲)。
冒頭のイメージから暗く劇的な曲という印象が強いですが、全4楽章にわたるドラマは「葛藤から希望、決意、そして歓喜へ」という音楽的ストーリー。それは、今春から続く混沌とした状況とリンクし、これから希望をもって前に進むための、とても感動的で勇気づけられる時間となりました。

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ベートーヴェンとバッハの音楽によって、地元小金井という共通のつながりを持つ奏者たちの「演奏する喜び」、そのあたたかな演奏に包み込まれる「聴く喜び」、そしてそのような喜びを分かち合える場を「提供できる喜び」。それらを改めて強く感じられるコンサートとなりました。

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このコンサートが活動再開となった出演者も多くいらしたようで、演奏の終わりが近づくにつれて、お客さまの前で演奏している喜びと、まだ終わらないで欲しいという寂しさが交錯していたとのお話もお聞きしました。

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今回は、当館初の試みとして、オンライン配信も実施。多くの方にご視聴いただき、そのうち38名の方には、「小金井市新型コロナウイルス対策」への500円募金付きチケットをご購入いただきました。

ご来場いただいたみなさま、オンライン配信をご視聴くださったみなさま、誠にありがとうございました。そして、またのご来場をお待ちしております。

[アンコール曲目]
モーツァルト:歌劇『魔笛』より 「序曲」

公演写真:藤本史昭

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〒184-0004
東京都小金井市本町6-14-45
TEL: 042-380-8077
FAX: 042-380-8078

開館時間: 9:00 ~ 22:00
受付時間: 9:00 ~ 19:00
休館日: 毎月第2火曜日および第3火曜日(祝日の場合はその直後の平日) / 年末年始 / 保守点検日
イベントレポート
【EXCITING STAGE】小野リサ with フェビアン・レザ・パネ
20. 11. 28

半数の定員制限だったこともあり、チケット争奪戦となったこのコンサート。
都内近郊のコンサートは、バンド編成での開催が多い中、ボサノヴァの歌声をたっぷりと味わえる希少なデュオでお贈りしました。

onolisa-1.jpg

プログラムは、ボサノヴァの名曲を中心に据えながらも、映画音楽や昭和歌謡曲などをボサノヴァ・テイストにアレンジした、とても聴きやすい内容。ピアノとのデュオだからこそ楽しめるシンプルなアレンジは、ボサノヴァの本質に迫る魅力的な響きを作り出しました。さらに、演奏にあわせて変化する照明が、その世界感をお洒落に彩りました。

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ボサノヴァの名曲「イパネマの娘」「ケ・セラ・セラ」「マシュ・ケ・ナダ」などでは、ボサノヴァ特有の心地よさを堪能。「スマイル」「ニュー・シネマ・パラダイス」「OVER THE RAINBOW」では、オリジナルに勝るとも劣らない心に染み入る音楽で、涙を流すお客さまもいらっしゃいました。そして、フェビアン・レザ・パネさんの優しく心に染み入るようなピアノの音色に、小野リサさんが思わず涙ぐむ一幕も。「女ひとり」「星影の小径」「いのちの歌」では、日本歌謡曲の新たな魅力を発見する機会になりました。

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小野リサさんの奏でる音楽は、誰にも真似のできない、唯一無二のものであることを強く印象づけ、「小野リサ ベスト・ヒット・コンサート」と言うべく、誰もが楽しめる素敵なコンサートになりました。

公演写真:藤本史昭

 
イベントレポート
FOCUSこがねい「こがねいガラ・コンサート2020」
20. 11. 13

新型コロナウイルス感染症の影響により、大ホールでの主催公演としては、令和2年度初の開催となりました。感染症拡大防止ガイドラインにのっとり、客席定員を半数に抑えての開催とはいえ、8か月ぶりに多くのお客さまをお迎えしての公演。安全かつ円滑に実施するため、案内スタッフの入念な研修や、出演者・スタッフの体調チェック、オーケストラの緻密な舞台配置、弦楽器奏者のマスク着用など、細心の注意と準備を重ね、公演を迎えました。

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プログラムはベートーヴェン生誕250年のアニバーサリーイヤーにちなみ、ベートーヴェン中心の構成。演奏はもちろん、小金井ゆかりのプロ奏者とその仲間たちが集った「こがねいガラ・オーケストラ」。そして指揮には、昨年体調不良のため、急遽降板を余儀なくされた茂木大輔さんが元気な姿で帰ってきました!

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まずは「バレエ音楽『プロメテウスの創造物』」(ベートーヴェン作曲)より、力強く、華やかな旋律でおなじみの「序曲」と、コンサートではあまり取り上げられたことの無い「第5曲」でお客さまをお出迎え。「第5曲」は神々を象徴するフルート、クラリネット、ファゴット、チェロ、ハープのソロがとても美しく、お客さまはもちろん奏者をも魅了しました。

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続いて、「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」(J.S.バッハ作曲)。
バッハの音楽の象徴ともいえる対位法の旋律が美しい名曲です。小金井が誇るヴァイオリニスト奥村 愛さんと滝 千春さん、2人のソリストによる音楽の対話や、オーケストラとの掛け合いで、甘美な響き、活き活きとした音楽が紡ぎ出されました。

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後半は、「ヴァイオリンと管弦楽のための二つのロマンス」(ベートーヴェン作曲)からスタート。
第1番は、無伴奏のヴァイオリン独奏から始まり、ヴァイオリンの低音が作り出す重厚な響きが聴きどころの一曲。第2番は、ヴァイオリンの高音の美しい旋律が音楽を先導する一曲です。第1番では滝 千春さん、第2番では奥村 愛さんが再びソリストを務めました。

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いよいよ最後は、〝ジャジャジャジャーン″でおなじみの「交響曲 第5番『運命』」(ベートーヴェン作曲)。
冒頭のイメージから暗く劇的な曲という印象が強いですが、全4楽章にわたるドラマは「葛藤から希望、決意、そして歓喜へ」という音楽的ストーリー。それは、今春から続く混沌とした状況とリンクし、これから希望をもって前に進むための、とても感動的で勇気づけられる時間となりました。

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ベートーヴェンとバッハの音楽によって、地元小金井という共通のつながりを持つ奏者たちの「演奏する喜び」、そのあたたかな演奏に包み込まれる「聴く喜び」、そしてそのような喜びを分かち合える場を「提供できる喜び」。それらを改めて強く感じられるコンサートとなりました。

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このコンサートが活動再開となった出演者も多くいらしたようで、演奏の終わりが近づくにつれて、お客さまの前で演奏している喜びと、まだ終わらないで欲しいという寂しさが交錯していたとのお話もお聞きしました。

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今回は、当館初の試みとして、オンライン配信も実施。多くの方にご視聴いただき、そのうち38名の方には、「小金井市新型コロナウイルス対策」への500円募金付きチケットをご購入いただきました。

ご来場いただいたみなさま、オンライン配信をご視聴くださったみなさま、誠にありがとうございました。そして、またのご来場をお待ちしております。

[アンコール曲目]
モーツァルト:歌劇『魔笛』より 「序曲」

公演写真:藤本史昭