イベント詳細

【イベントレビュー】 LEO × ワルター・アウアー デュオ・リサイタル

若き実力派箏奏者・LEOさんと、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者、ワルター・アウアーさんによるデュオ・リサイタルが、大ホールで開催されました。
フルートと言えば金属製のものを思い浮かべるかと思いますが、アウアーさんは黒の木製フルートを手に登場。

プログラムの幕開けは、日本の伝統曲「春の海(宮城道雄)」。LEOさんの柔らかな箏の音色に、アウアーさんのフルートがそっと寄り添い、春の穏やかな海辺を思わせる情景が浮かびました。梅雨の蒸し暑さを忘れてしまうような心地よさでした。

写真

続いては、クラシックの名曲「アヴェ・マリア(バッハ/グノー編曲)」。静かで繊細な箏の響きとフルートの祈るような音色が響き、さらに、ヘンデルの「私を泣かせてください」では、箏とフルートのハーモニーが見事に溶け合います。

ここからはそれぞれのソロを披露。LEOさんは、宮城道雄の「手事」より第2楽章〈組歌風〉と第3楽章〈輪舌〉を演奏。箏の多彩な音色とテクニックが存分に発揮されます。

写真

そして、アウアーさんによるバッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」では、木製フルートの優しく深い音と豊かな表現に、大きな拍手が沸き起こりました。

写真

後半も、LEOさんのオリジナル曲「Deep Blue」「松風」、アウアーさんによるマラン・マレの「スペインのフォリア」などが披露され、お互いの持ち味がさらに輝きます。

ステージ終盤には、LEOさんの二十絃箏が登場すると、その大きさに会場からは驚きの声が。LEOさんが「いろんな音を鳴らすことができるので西洋的なアプローチも可能です」と二十絃箏の紹介をし、アウアーさんもご自身の木製フルートについて「自然の素材が自分のインスピレーションを高めます」とその魅力を語ってくれました。

写真

そして、その二つの楽器で演奏されたのが、坂本龍一さんの「Andata」。静謐で深い響きがゆっくりと心に染み込みます。

写真

最後は、吉松隆「双魚譜」より「序の魚」「急の魚」。本来は尺八と箏のための曲を、フルートと箏で挑戦。フルートが尺八のように聴こえる瞬間もあり、両者の高い表現力と流麗なアンサンブルに、会場は大きな拍手に包まれました。

アンコールには、バッハの名曲「G線上のアリア」が演奏され、公演は幕を閉じました。

ご来場いただいた皆さま、そしてこのレポートをお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。

■公演の様子は、小学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.4】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.5】

(公演写真:藤本史昭)

本日のアンコール曲目

J.S.バッハ:G線上のアリア

ご来場ありがとうございました。



<お詫びと訂正>
本日配付しましたプログラムに誤りがございました。正しくは次の通りです。訂正するとともにお詫び申し上げます。

J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013[アウアー]

【イベントレビュー】 LEO × ワルター・アウアー デュオ・リサイタル

若き実力派箏奏者・LEOさんと、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者、ワルター・アウアーさんによるデュオ・リサイタルが、大ホールで開催されました。
フルートと言えば金属製のものを思い浮かべるかと思いますが、アウアーさんは黒の木製フルートを手に登場。

プログラムの幕開けは、日本の伝統曲「春の海(宮城道雄)」。LEOさんの柔らかな箏の音色に、アウアーさんのフルートがそっと寄り添い、春の穏やかな海辺を思わせる情景が浮かびました。梅雨の蒸し暑さを忘れてしまうような心地よさでした。

写真

続いては、クラシックの名曲「アヴェ・マリア(バッハ/グノー編曲)」。静かで繊細な箏の響きとフルートの祈るような音色が響き、さらに、ヘンデルの「私を泣かせてください」では、箏とフルートのハーモニーが見事に溶け合います。

ここからはそれぞれのソロを披露。LEOさんは、宮城道雄の「手事」より第2楽章〈組歌風〉と第3楽章〈輪舌〉を演奏。箏の多彩な音色とテクニックが存分に発揮されます。

写真

そして、アウアーさんによるバッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」では、木製フルートの優しく深い音と豊かな表現に、大きな拍手が沸き起こりました。

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後半も、LEOさんのオリジナル曲「Deep Blue」「松風」、アウアーさんによるマラン・マレの「スペインのフォリア」などが披露され、お互いの持ち味がさらに輝きます。

ステージ終盤には、LEOさんの二十絃箏が登場すると、その大きさに会場からは驚きの声が。LEOさんが「いろんな音を鳴らすことができるので西洋的なアプローチも可能です」と二十絃箏の紹介をし、アウアーさんもご自身の木製フルートについて「自然の素材が自分のインスピレーションを高めます」とその魅力を語ってくれました。

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そして、その二つの楽器で演奏されたのが、坂本龍一さんの「Andata」。静謐で深い響きがゆっくりと心に染み込みます。

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最後は、吉松隆「双魚譜」より「序の魚」「急の魚」。本来は尺八と箏のための曲を、フルートと箏で挑戦。フルートが尺八のように聴こえる瞬間もあり、両者の高い表現力と流麗なアンサンブルに、会場は大きな拍手に包まれました。

アンコールには、バッハの名曲「G線上のアリア」が演奏され、公演は幕を閉じました。

ご来場いただいた皆さま、そしてこのレポートをお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。

■公演の様子は、小学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.4】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.5】

(公演写真:藤本史昭)

本日のアンコール曲目

J.S.バッハ:G線上のアリア

ご来場ありがとうございました。



<お詫びと訂正>
本日配付しましたプログラムに誤りがございました。正しくは次の通りです。訂正するとともにお詫び申し上げます。

J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013[アウアー]