真骨頂たる繊細さと情熱的な表現力を併せ持つ唯一無二の演奏で、世界を舞台に活躍するジャズ・ヴァイオリニスト。1988 年のプロ・デビュー以来、その表現力ゆたかな演奏スタイルで人気の高いコンサートを中心に、テレビ、ラジオ、CM への出演や楽曲提供をはじめ、ジャズの枠組みだけにとどまらず、幅広く積極的に音楽活動を展開し続けている。ケニー・バロン(P)に招かれてのニューヨークでの初レコーディング、その後もリシャール・ガリアーノ(Acc)、リー・リトナー(Gt)、ボブ・ジェームス(P)、ハービー・ハンコック(P)、メロディ・ガルドー(Ssw)といった世界的アーティストと国内外のステージで数多くの共演を重ね、いずれも好評を博している。
2024 年 6 月、クラシックの名曲の大胆なジャズアレンジとバンドでの演奏で話題の「メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲」はじめ、書き下ろしのオリジナル曲を含む多彩な楽曲を寺井尚子ならではの感性で表現している 4 年ぶりのオリジナル・アルバム『Naoko’s(ナオコズ)』を自ら設立に携わった新レーベルよりリリース。レコーディングには、コンポーザー・アレンジャーとしても才能を発揮しているピアニスト”北島直樹”、アレンジ・作曲もこなす新世代ドラマー”荒⼭諒”、21 年のカルテット加⼊より 3 年を経てのアルバム初参加となるベーシスト“仲⽯裕介”という鉄壁のコンビネーションを誇る自身が率いる「寺井尚子カルテット」が全楽曲に参加している。
「文化庁芸術選奨 文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」(10 年)、「日本ゴールドディスク大賞 ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー<邦楽>」(04 年)他、受賞。
北島直樹 piano
1977年、青山学院大学在学中にプロ・デビュー。松本英彦、日野元彦、本多俊之のグループでレコーディングにも参加。阿川泰子のアルバム『ジャーニー』、『サングロウ』でアレンジを担当したことがきっかけとなり、CM音楽の制作、アレンジやスタジオワーク、和田アキ子、岩崎宏美のツアーやテレビ出演など、多岐にわたる音楽活動を精力的に行う。『エス・ティー・ディー』(2015年)はじめ、自身のリーダー作やソロアルバムをリリースしている。02年より「寺井尚子カルテット」に参加、年間を通しての全国ツアー、海外公演に同行。また、寺井尚子の最新アルバム『Naoko’s』まで数多くのレコーディングに参加、作曲家・アレンジャーとしても才能を発揮している。
1955年生まれ、静岡県沼津市出身。
仲石裕介 bass
大森成彦氏の演奏に感銘を受け、コントラバスを始め、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや関西のホテル、バー、ラウンジで演奏活動をスタート。その後、上京し、向井滋春グループ等で活動。前田憲男氏、井上順氏等のレコーディングや小池栄子&佐々木蔵之介の朗読劇伴、東京宝塚、東宝ミュージカル、雪村いづみ氏、中本マリ氏等との共演など、多岐にわたって活動。近年はJAZZを中心にライブ、コンサート、レコーディングに力を入れている。2020年より「寺井尚子カルテット」に参加。
1987年生まれ、大阪府出身。
荒山 諒 drums
10歳でビッグバンドジャズとドラムに出会い、地域のイベントから愛知万博、東京ディズニーリゾートでの演奏まで数々のステージを経験。昭和音楽大学在学中からプロとしての活動を開始。卒業時に特別賞受賞。2014年から寺井尚子のレコーディング、ツアーにレギュラー参加中。18年、角松敏生氏のレコーディング、ツアーに参加。Jacob Collier氏の来日公演に参加。20年、自身で全て編曲を施し制作した10分を超える豪華特大ディズニーメドレー動画が好評を博す。23年、ミュージカル&映画音楽「ドリーム・キャラバン2023 with シンフォニック・ジャズ・オーケストラ」公演にオーケストラアレンジを提供。近年はドラムの演奏のみに留まらず、アーティストのアルバム制作にサウンドプロデュースで携わるなど作編曲も精力的に行い活動の幅を広げている。名古屋市瑞穂区出身。