【イベントレビュー】寺井尚子カルテット Special Jazz Live 2025
梅雨明け宣言翌日の良く晴れた7月19日。
ジャズ・ヴァイオリンのミューズ、寺井尚子さんのライブを開催しました。
ライブは疾走感にあふれたリシャール・ガリアーノの「セルタオ」で華々しくスタート!
ピアノの北島直樹さん、ベースの仲石裕介さん、ドラムスの荒山諒さん、それぞれのオリジナル曲やアレンジ曲も披露され、メランコリックなメロディー、寄り添うような優しいハーモニー、エネルギーに満ちたリズムを堪能しました。
タンゴの名曲からは、ガルデルの「首の差で」とピアソラの「リベルタンゴ」をジャズ・バージョンで。
タンゴの力強いリズムに、寺井さんのふくよかで艶やかな音色が重なり、カルテット全体でタンゴの情熱と洗練されたユーモアが表現されました。
ノンストップで続くライブは、チック・コリアの「スペイン」へ。アランフェス協奏曲 第2楽章のテーマから始まることもあり、ギターで演奏されることも多いジャズの名曲です。それぞれの楽器のアドリブソロや超絶技巧もたっぷりで、聴きごたえ充分。メロディーが自在に変化してリズムが絶え間なく進化する中で、会場は音楽の波に心地よく飲み込まれ、目に見えて熱気を帯びていきました。最後はお客様の手拍子も加わり、大いに沸き立ちました。
そして打って変わって、カッチーニの「アヴェ・マリア」。静けさの中で響くピアノの前奏に続き、ヴァイオリンが繊細な旋律を奏でます。さめざめとした涙から、むせび泣くような慟哭まで、心を揺さぶられるような演奏が会場の空気を引き締めたところでライブはクライマックスへ。
最後はメンデルスゾーンの「ヴァイオリンコンチェルト」。ベートーヴェンの作品61やブラームスの作品77と並んで「3大ヴァイオリン協奏曲」と称され、「メンコン」という愛称でも呼ばれているクラシックの名曲です。そのカデンツァ(オーケストラの伴奏なしにソリストが自由に華麗な技巧を披露する部分)がブルース風に奏でられたかと思うと、そこからジャズアレンジに突入。原曲の美しいメロディーとダイナミックな展開を活かしつつ、ジャズの即興的な対話の応酬が繰り広げられ、ジャズファンのみならずクラシックのファンをも魅了しました。
観客の大喝采に応えて、アンコールは3曲!
夏にぴったりなラテン音楽「ペレスプラードメドレー」、ムーディーな「星に願いを」、寺井尚子さんのライブではおなじみのチャーミングな「セント・トーマス」で、幕を閉じました。
ご来場いただいた皆さま、そしてこのレポートをお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
■公演の様子は、小学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.6】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.7】
(公演写真:横田敦史)
本日のセットリスト
本日のセットリストは以下の通りです。
ご来場ありがとうございました。
M1. セルタオ(リシャール・ガリアーノ)
M2. 首の差で(カルロス・ガルデル)
M3. Those Foolish Days ~過ぎ去りし日々(北島直樹)
M4. 雨上がり (仲石裕介)
M5. リベルタンゴ(アストル・ピアソラ)
M6. Gonna Fly Now ~ロッキーのテーマ(ビル・コンティ)
M7. スペイン(チック・コリア)
M8. アヴェ・マリア(カッチーニ)
M9. メンデルスゾーン ヴァイオリンコンチェルト(F.メンデルスゾーン)
《アンコール》
・ペレスプラード メドレー
Mambo No.5~Cerezo Rosa~Mambo Jambo
・星に願いを
・セント・トーマス
梅雨明け宣言翌日の良く晴れた7月19日。
ジャズ・ヴァイオリンのミューズ、寺井尚子さんのライブを開催しました。
ライブは疾走感にあふれたリシャール・ガリアーノの「セルタオ」で華々しくスタート!
ピアノの北島直樹さん、ベースの仲石裕介さん、ドラムスの荒山諒さん、それぞれのオリジナル曲やアレンジ曲も披露され、メランコリックなメロディー、寄り添うような優しいハーモニー、エネルギーに満ちたリズムを堪能しました。
タンゴの名曲からは、ガルデルの「首の差で」とピアソラの「リベルタンゴ」をジャズ・バージョンで。
タンゴの力強いリズムに、寺井さんのふくよかで艶やかな音色が重なり、カルテット全体でタンゴの情熱と洗練されたユーモアが表現されました。
ノンストップで続くライブは、チック・コリアの「スペイン」へ。アランフェス協奏曲 第2楽章のテーマから始まることもあり、ギターで演奏されることも多いジャズの名曲です。それぞれの楽器のアドリブソロや超絶技巧もたっぷりで、聴きごたえ充分。メロディーが自在に変化してリズムが絶え間なく進化する中で、会場は音楽の波に心地よく飲み込まれ、目に見えて熱気を帯びていきました。最後はお客様の手拍子も加わり、大いに沸き立ちました。
そして打って変わって、カッチーニの「アヴェ・マリア」。静けさの中で響くピアノの前奏に続き、ヴァイオリンが繊細な旋律を奏でます。さめざめとした涙から、むせび泣くような慟哭まで、心を揺さぶられるような演奏が会場の空気を引き締めたところでライブはクライマックスへ。
最後はメンデルスゾーンの「ヴァイオリンコンチェルト」。ベートーヴェンの作品61やブラームスの作品77と並んで「3大ヴァイオリン協奏曲」と称され、「メンコン」という愛称でも呼ばれているクラシックの名曲です。そのカデンツァ(オーケストラの伴奏なしにソリストが自由に華麗な技巧を披露する部分)がブルース風に奏でられたかと思うと、そこからジャズアレンジに突入。原曲の美しいメロディーとダイナミックな展開を活かしつつ、ジャズの即興的な対話の応酬が繰り広げられ、ジャズファンのみならずクラシックのファンをも魅了しました。
観客の大喝采に応えて、アンコールは3曲!
夏にぴったりなラテン音楽「ペレスプラードメドレー」、ムーディーな「星に願いを」、寺井尚子さんのライブではおなじみのチャーミングな「セント・トーマス」で、幕を閉じました。
ご来場いただいた皆さま、そしてこのレポートをお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
■公演の様子は、小学生の「こがねいジュニア特派員」もレポートしてくれています。こちらもぜひご覧ください。
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.6】
【こがねいジュニア特派員 イベントレポート vol.7】
(公演写真:横田敦史)
本日のセットリストは以下の通りです。
ご来場ありがとうございました。
M1. セルタオ(リシャール・ガリアーノ)
M2. 首の差で(カルロス・ガルデル)
M3. Those Foolish Days ~過ぎ去りし日々(北島直樹)
M4. 雨上がり (仲石裕介)
M5. リベルタンゴ(アストル・ピアソラ)
M6. Gonna Fly Now ~ロッキーのテーマ(ビル・コンティ)
M7. スペイン(チック・コリア)
M8. アヴェ・マリア(カッチーニ)
M9. メンデルスゾーン ヴァイオリンコンチェルト(F.メンデルスゾーン)
《アンコール》
・ペレスプラード メドレー
Mambo No.5~Cerezo Rosa~Mambo Jambo
・星に願いを
・セント・トーマス