ルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者として全世界で活躍する名トランペット奏者ラインホルト・フリードリッヒの呼びかけにより結成された金管五重奏団。メンバーは、ラインホルト・フリードリッヒをはじめ、ソロ・トランペット奏者のイェルーン・ベルワルツ、トロンボーンには、ロンドン交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めたイアン・バウスフィールド、デンマーク国立交響楽団からホルンのラッセ・マウリッツェン、テューバのトーマス・ロイスランドの名匠で構成され、バロックからポピュラーまで幅広いレパートリーで活動している。
【メンバー】
トランペット:ラインホルト・フリードリッヒ(ルツェルン祝祭管弦楽団首席奏者)
トランペット:イェルーン・ベルワルツ(元ハンブルク北ドイツ放送交響楽団首席奏者)
ホルン:ラッセ・マウリッツェン(デンマーク国立交響楽団首席奏者)
トロンボーン:イアン・バウスフィールド(元ロンドン交響楽団/元ウィーン・フィル首席奏者)
テューバ:トーマス・ロイスランド(デンマーク国立交響楽団首席奏者)
■ラインホルト・フリードリッヒ/Reinhold Friedrich(トランペット)
7 歳よりトランペットを始める。エドワード・タール、ピエール・ティボーらに師事。ドイツ音楽コンクール優勝、ミュンヘン国際音楽コンクール準優勝。1983 年よりフランクフルト放送交響楽団の首席奏者を務めた。現在はソリストとして活躍し、2003年からはルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者としても演奏している。世界各地でマスタークラスを行うほか、カールスルーエ音楽大学などで教鞭をとり、後進の指導にも熱心にあたっている。
■イェルーン・ベルワルツ/Jeroen Berwaerts(トランペット)
カールスルーエ音楽大学でラインホルト・フリードリッヒに師事。バロック音楽から現代音楽、ジャズまで幅広いレパートリーを持つ。モーリス・アンドレ国際コンクール優勝、「プラハの春」国際音楽コンクール優勝など、多数の受賞歴を誇る。これまでにハンブルク北ドイツ放送交響楽団の首席奏者をつとめた。邦人作曲家・細川俊夫の作品を多く初演し、中でも《霧の中で》は尾高賞を受賞した。2008年よりハノーファー音楽大学教授を務める。
■ラッセ・マウリッツェン/Lasse Mauritzen(ホルン)
2006 年からデンマーク国立交響楽団首席ホルン奏者を務める。同オーケストラと リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番を協演(指揮:ファビオ・ルイージ)。途中 BBC 交響楽団の客演首席ホルン奏者として活躍する。ソリストとしてデンマーク王立管弦楽団、コペンハーゲン室内管弦楽団といった内外のオーケストラと協演。オーケストラでの奏者はもとより、ソリスト、室内楽奏者としても高い評価を得ている。
■イアン・バウスフィールド/Ian Bousfield(トロンボーン)
15歳でロンドン響シェル奨学金を獲得し、オーケストラ奏者としてのキャリアを開始する。クラウディオ・アバド指揮EUユース管弦楽団に参加、ギルドホール音楽院で短期間学んだ後、ハレ管弦楽団首席奏者、ロンドン響首席奏者に就任。ロンドン響首席を12年間務める間、同団ソリストとしても多く演奏を行った。ウィーン宮廷管弦楽団を経てウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席奏者に就任。ソリストとしても世界の有名オーケストラに客演している。
■トーマス・ロイスランド/Thomas Røisland(テューバ)
デンマーク国立交響楽団首席奏者。15 年間に渡りノルウェー放送管弦楽団の首席奏者を務めた。オーケストラのテューバ奏者としての地位を確立し、ルツェルン祝祭管弦楽団、マーラー室内管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の公演に出演する。アントン・ブルックナー音楽大学やノルウェー王立音楽アカデミーなどでも教鞭をとり、後進の指導にあたった。