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【イベントレビュー】森 麻季&グザヴィエ・ドゥ・メストレ デュオ・コンサート

トップソプラノ歌手の森麻季さんと、フランスの著名なハープ奏者のグザヴィエ・ドゥ・メストレさんの公演が
満員御礼で開催されました。

メストレさんが森さんをエスコートしながら登場。2人の美しい佇まいに、演奏が始まる前から観客は魅了されます。

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始まりの曲は日本歌曲の「からたちの花」。続いて「初恋」を披露。
森さんのしっとりと情感溢れる歌声と、メストレさんのノスタルジー感じるハープの音色が相まって、胸に染み渡ります。

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3曲目はハープ独奏でグラナドス作曲「詩的なワルツ集(序奏と7曲)」。
メストレさん編曲のこの曲は、軽やかに優しく踊るような旋律と洗練されたハープの響きを余すことなく伝えてくれました。

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マスカーニ作曲「アヴェ・マリア」では、森さんの透き通るような美声で敬虔な気持ちに。

ここからはフランスの作曲家、フォーレの曲が続きます。繊細な音色のハープ独奏「即興曲第6番 Op.86」、気高き愛の歌「リディア」、そして哀愁漂う「夢のあとに」。透明感のあるフォーレのプログラムが、ソプラノの歌声とハープの音色が織り成す世界をさらに際立たせ、前半は終了しました。

後半、再びメストレさんにエスコートされて舞台に登場した森さんは黒に薄ピンク色のグラデーションが美しいドレスでさらに麗しく。
ベッリーニ作曲の歌劇「カプレーティとモンテッキ」より “おお!幾たびか”を歌い上げます。

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その後もデュオとハープ独奏で、ドビュッシー、リスト作曲の名曲の数々を披露。
ヒロインのラウレッタが自分の父親に恋人への想いを訴える、プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」より “私のお父さん”では、森さんの愛らしいラウレッタと温かみのあるハープの音に酔いしれます。

ハープ独奏の最後はチェコの作曲家、スメタナの「連作交響詩『わが祖国』より “モルダウ”」。
メストレさんの鍛え上げられた身体と大きな手から奏でられるハープの音色が、ダイナミックで多彩、時にロマンティックに観客を引きつけてやみませんでした。

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そして、ラストを飾ったのはプッチーニ作曲「歌劇『ラ・ボエーム』より “私が街をあるけば”(ムゼッタのワルツ)」。
ムゼッタが自分の魅力を歌い上げる場面の名アリアを、森さんが華麗に演じ、大きな拍手が沸き起こりました。

アンコールもシューベルト作曲「アヴェ・マリア」、プッチーニ作曲「歌劇『つばめ』より “ドレッタの美しい夢”」と、心洗われる素晴らしい2曲でホールを響かせ、最後の最後まで音楽の美しさを感じられた公演でした。

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ご来場いただきましたみなさま、レビューをお読みいただいたみなさま、ありがとうございました。

(公演写真:藤本史昭)

本日のプログラム・アンコール曲目

からたちの花             山田耕筰作曲/北原白秋作詞
初恋                  越谷達之助作曲/石川啄木作詞
詩的なワルツ集(序奏と7曲)◆ グラナドス作曲(メストレ編曲)
アヴェ・マリア            マスカーニ作曲
即興曲第6番 Op.86 ◆       フォーレ作曲
リディア                フォーレ作曲
夢のあとに              フォーレ作曲

  ・・・・・・・・・ 休憩 ・・・・・・・・・

歌劇「カプレーティとモンテッキ」より 
“おお!幾たびか”       ベッリーニ作曲
月の光 ◆             ドビュッシー作曲 
星の夜               ドビュッシー作曲
夢に来ませ            リスト作曲
ナイチンゲール ◆        リスト作曲(ルニエ編曲)
歌劇「ジャンニ・スキッキ」より 
“私のお父さん”         プッチーニ作曲
連作交響詩「わが祖国」より
“モルダウ”◆          スメタナ作曲(H・トゥルネチェック編曲)
歌劇「ラ・ボエーム」より 
“私が街をあるけば”(ムゼッタのワルツ) プッチーニ作曲

 ・・・・・・・・・ アンコール ・・・・・・・・・

アヴェ・マリア       シューベルト作曲
歌劇「つばめ」より 
“ドレッタの美しい夢”   プッチーニ作曲

◆ハープ・ソロ

※出演者の希望により当初の予定から曲目・曲順が一部変更となりました。

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