1989年にバークリー音楽大学卒業後、ニューヨークを拠点に活動を開始し、ベティ・カーター、ジョー・ヘンダーソン、ジャッキー・マクリーンら伝説のミュージシャンと共演を果たす。93年にデビュー・アルバム『WOW』を発表。翌年にはセカンド・アルバム『クルージン』が米ブルーノートより発売されたほか、名門ジャズクラブ「ヴィレッジヴァンガード」に日本人として初めて自己のグループで出演するなど輝かしいキャリアを築き、ジャズ・シーンを牽引。クラシックの祭典「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」へ出演した際には、小澤征爾率いるオーケストラとの共演が大きな話題となった。2020年7月には、セクステットプラス名義で3枚組ライブ盤『Unity All』をリリース。作家・村上春樹の音楽イベント「MURAKAMI JAM」で初年度より音楽監督を務め、21年6月にはプロデュースに徹した大編成のTHE ORCHESTRA『out of the DAWN』を、12月にはカルテットとして初アルバムとなる『Grand Voyage』をリリース。ピアノはもちろん、プロデューサー、作編曲も手掛ける音楽家・大西順子を提示し、圧倒的な存在感でファンを魅了している。
■井上陽介 Bass
1964年、大阪生まれ。91年よりニューヨークを拠点に活動。日野皓正、ハンク・ジョーンズ、穐吉敏子等と共演する。98年にはハンク・ジョーンズ、ベン・ライリーとともにザ・グレイト・ジャズ・トリオのレコーディングに参加。デューイ・レッドマン、リー・コニッツ、サイラス・チェスナットなどと共演。日本では2006年まで辛島文雄トリオで7年活動。04年には活動の拠点を日本に移し、09年には渡辺香津美、川嶋哲郎らとレコーディング。現在、自己のグループでのライブや作品リリースのほか、塩谷 哲、渡辺香津美、大西順子らの各グループのメンバーとして活動。その他、TOKU、小沼ようすけ、小曽根真などのジャズミュージシャンとのセッションの他、絢香、佐藤竹善、Superfly、May J、JUJUなどポップスの数々のセッションに参加し日本のみならず海外でも精力的に活動。
■大儀見 元 Percussion
1963年生まれ、幼少期よりビートルズに心酔。84年にオルケスタ・デ・ラ・ルスを結成し、89年ニューヨークに進出。後にグラミー賞のカリビアン音楽新人賞にノミネートされる。90年に脱退。91年、ティト・ニエベス・オーケストラにコンガ奏者として参加したが、95年に帰国。97年、SALSA SWINGOZAを結成し、日本のサルサシーンを牽引すると共に、以後、Dreams Come True、角松敏生、矢沢永吉、菊地成孔、葉加瀬太郎、絢香、フラメンコ曽根崎心中 等のコンサートツアーやレコーディングに参加。世界中で体得したリズムのエッセンスを消化、アレンジして繰り出すグルーヴは唯一無二である。
■吉良創太 Drums
1989年生まれ、高知県出身。東京音楽大学打楽器科を経て同大学院修士課程修了。大学院在籍中に給費奨学生に選ばれる。大学院在籍中に日本ジャズ界の巨匠、鈴木 勲バンドへの加入で本格的なプロ活動を開始。その後、山口真文(ts)、西尾健一(tp)をはじめ様々なバンド、ミュージシャンのもとで多くの経験を積む。2019年よりマイルス・デイヴィスとの共演で知られる世界的ピアニスト、ケイ赤城トリオに参加。20年からは大西順子カルテットに加わって全ての構成で参加。STUTS band setのメンバーとしてフジロック2021に出演。