日本を代表するジャズ・ピアニストの大西順子さんと、
日本屈指の名プレイヤー達、井上陽介さん(ベーシスト)、大儀見元さん(パーカッショニスト)吉良創太さん(ドラマー)、の最強カルテットの公演を開催。
満員御礼となりました。
ステージにあるピアノはピアニストが客席に背中を向けるセッティング。驚いた方も多かったと思いますが、大西さんは事前のインタビューでも
「メンバーの生音を感じながら演奏をしたいので試行錯誤の末にこのセッティングになりました」と語っていました。
始まりの曲は「Harvest! Harvest!」。ゆっくりと心地よい演奏から徐々に力強いメロディへ。
会場は最初から熱気を帯びて、一瞬でジャズの世界に引き込まれていきました。
1曲目が終わると大西さんの自己紹介。
「武蔵小金井はホームタウンに近くて、ここで演奏できて嬉しいです」と話し、メンバーにも自己紹介を兼ねて住んでいる場所を尋ねるなど、
親しみのあるトークに会場も笑顔で温かい雰囲気に。
2曲目は大西さんが「敬愛するピアニスト」と語ったジェリ・アレンの「Printmakers」。
颯爽と響き渡る高速ピアノでボルテージが上がります。
「Un Dia de Cielo Azul」では大儀見さんのスペイン語での、柔らかくどこか切ない歌声に客席も聴き入っていました。
前半ラストの「Charlie The Wizard」は軽快なリズムの中、大西さんがメンバーと目をあわせながら絶妙な音の掛け合いに。
11分にも及ぶ熱演に客席から大きな拍手が沸き起こりました。
後半は、吉良さんのドラムと大儀見さんのパーカッションのデュオ「Tridacna Talk」で始まり、
そしてずっしりとジャズの重みを感じる「High Tide」から疾走感あふれる「Low Tide」へ。
ハイレベルな演奏を惜しみなく聞かせてくれました。
大西さんが敬愛するピアニスト、ダラー・ブランドの「Kippy」では、ゆったりと奥深い音が会場を包み込みます。
そしてラストを飾ったのは「Wind Rose」。大西さんのしなやかな、それでいて力強いピアノソロから4人の熱い演奏が最高潮に!
圧巻のステージを見せつけてくれました。
鳴りやまないアンコールの拍手に
「Fool on the Hill」と「It's a Fine Day」で応え、幕を閉じました。
お客様からは「大西順子さん、パワフルでアグレッシブでよかった!リズムセクションも迫力があった」
「こんなに楽しく浸れるとは!最初の曲から大好きになりました」などのお声をいただきました。
ご来場いただいた皆様、レビューを読んでくださった皆様ありがとうございました。
終演後、小金井市キャラクターのこきんちゃんと一緒に記念写真。
[出演者]写真左から
大儀見元さん、吉良創太さん、大西順子さん、井上陽介さん
(公演写真:藤本史昭)
◆1st Set◆
M1. Harvest!Harvest!
M2. Printmakers
M3. Un Dia de Cielo Azul
M4. Charlie The Wizard
◆2nd Set◆
M5. Tridacna Talk
M6. High Tide
M7. Low Tide
M8. Kippy
M9. Wind Rose
《アンコール》
E-1. Fool on the Hill
E-2. It's a Fine Day