小金井 宮地楽器ホール

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ギル・シャハム インタビュー

――ヴァイオリンを習い始めたきっかけはなんですか?

私が7歳の時に、兄がピアノを始めました。兄が音楽を始めたのがうらやましくて、でも同じピアノはやりたくなかったのです。当時、うちにはピアノとヴァイオリンがあったので、ヴァイオリンを選びました。楽器は両親のものでしたが、ふたりが演奏している記憶は一度くらいしかありません。
ヴァイオリンは子どもにはむずかしい楽器で、両親はあまり喜んでいませんでした。まるで黒板を引っ掻くような嫌な音しか出せなかったけれど、母親が嫌がれば嫌がるほど、子どもというのは演奏したくなるものですよね。


――ご両親はおふたりとも学者ですね。同じ道を進もうとは思いませんでしたか?

両親はふたりとも科学者です。兄は同じ道に進みましたから、夕食のテーブルでの会話についていくのは大変です。


――でも、ご自身もジュリアード音楽院以外に、コロンビア大学でも学ばれました。何を専攻したのですか?

数学です。でも、今使っているヴァイオリンを購入したくて、同時期に仕事を始めたので、最終的に卒業はしませんでした。


――今回のリサイタルの選曲コンセプトは?

つい先日アキラ(ピアノの江口玲)とリハーサルをしていて、当初予定したプログラムを少し変更することにしました。基本的には、J. S. バッハとシューマンの編曲で構成しています。
この10年間の演奏活動で、私はバッハに焦点を当ててきました。もちろん若い頃から勉強してきましたが、一時期バッハを演奏するのをやめました。聴く人も演奏する私自身も、バッハに対してあまりにも思い入れが強すぎて、その期待に応えられないという思いから避けていたのですが、10年程前にあらためて挑戦したくなりました。そして「バッハを演奏する喜びに勝るものはない」と気づきました。
バッハをもとにして多くの作品が生み出されています。モーツァルトはバッハの音楽を勉強しにライプツィヒに行きましたし、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、ストラヴィンスキー、プロコフィエフなど、多くの音楽家の根源はバッハに行きつきます。そうした考えから、今回のプログラムは、バッハの影響を受けた後の世代の作曲家であるシューマンを組み込みました。


――共演するピアノの江口玲さんは、あなたにとってどのような存在ですか?

アキラとは長いつきあいです。はじめて彼にあったのは、多分私が15か16歳のときで、もうすぐ30年になるのではないかな。はじめてアキラの演奏を聴いたとき、素晴らしい音楽家だと思い、一緒に演奏したいと思いました。その後、一緒に活動を続ける中でお互いに成長してきたと思います。彼は素晴らしい芸術家であり、特別な存在で、彼と共演できることを大変光栄に思います。

  ・・・続きは鎌倉芸術館ホームページへ

 (2015年1月20日ベルリン滞在中に電話取材。承諾を得て、鎌倉芸術館ホームページから転載しました。)

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