小金井 宮地楽器ホール

  • ホーム
  • よくあるご質問
  • お問合せ
  • サイトマップ

イベント詳細

  • 概要
  • ピックアップ

【イベントレビュー】 「YAMATO String Quartet 30th Anniversary 2024」

爽やかな初夏の日差しがまぶしい5月18日。
早々に完売となった「YAMATO String Quartet(YSQ)30周年記念コンサート」を開催しました。
リーダーの阪田宏彰さんは「こがねいガラ・オーケストラ」や「ムジカこがねい」でもおなじみの小金井在住のチェロ奏者です。

写真

満席の会場から期待の眼差しと大きな拍手をもって迎えられると、デビューコンサートで取り上げて以来、節目の公演で演奏してきたというグリーグの「弦楽四重奏曲」で幕開け。演奏時間が30分間を越える大曲です。押し寄せる音の厚みに圧倒される第1楽章、甘く美しい第2楽章、民俗舞踊を思わせる力強いリズムがかっこいい第3楽章に続き、快活で疾走感に溢れた第4楽章が高揚感を煽り、感動的で壮大なクライマックスを迎えます。ロマンティックなあたたかさがありながら、現代的な鋭さもあるこの曲が、クールかつ熱いYSQの演奏とマッチし、会場を魅了しました。

続いて、これぞYSQ!近藤和明さんの編曲によるアレンジものを。

まずは、映画音楽より3曲をお届けしました。
「ニュー・シネマ・パラダイス」は、感傷的になり過ぎないサラリとした編曲と表現が、かえって曲の魅力を引き出しておしゃれな印象に。「ピンク・パンサー」では、グリッサンドやピチカート、トレモロなどなど、様々なテクニックで効果音的な遊び心もたっぷりに、ジャジーでユニークな演奏を披露。弦楽四重奏で聴く「ゴジラ」はスタイリッシュで力強く、新鮮な印象でした。

写真 写真
写真 写真

休憩を挟んで後半は、YSQの顔である“組長”こと、神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターの石田泰尚さんの持ち味を十分に活かした、ピアソラとロックのプログラムをたっぷりと。

“タンゴの革命児”とも呼ばれるピアソラの名曲の数々を、弦楽四重奏団の“正統派異端児”YSQが紡いでいきました。むせび泣くような高音で奏でられる哀愁、ボウイングの圧とスピードから作られる緊迫感、共鳴して響き合うハーモニーの力強さなど、弦楽アンサンブルならではの表現で会場を沸かせました。

写真

ロックからは、ビートルズ、クイーン、レッド・ツェッペリンの名曲を。
アコースティックな弦楽器のみでは物足りないのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、バンドとはまた異なるとてつもない音圧と迫力で、大いに盛り上がりました。

写真

アンコールの2曲「ひまわり(マンシーニ)」「21世紀のスキッツォイド・マン(キング・クリムゾン)」も“圧巻”のひとことで、盛りだくさんのプログラムがあっという間に感じられたコンサートでした。

ご来場いただきましたみなさま、レビューをお読みいただいたみなさま、ありがとうございました。今後の主催公演もお楽しみに。

★チェロの阪田宏彰さんは、10月27日(日)開催「こがねいガラ・コンサート」にも出演!
【公演詳細はコチラから】

(公演写真:友澤綾乃)

写真
【YAMATO String Quartet メンバー】
(写真左から)
・榎戸崇浩(ヴィオラ)
・阪田宏彰(チェロ)
・石田泰尚(ヴァイオリン)
・執行恒宏(ヴァイオリン)
※みなさんが手に持っていらっしゃるのは、小金井市イメージキャラクターの「こきんちゃん」。
 よく見ると、サングラスや眼鏡をかけて、YSQ仕様になっています!

アンコール曲目

H.マンシーニ:ひまわり
キングクリムゾン:21世紀のスキッツォイド・マン

ご来場ありがとうございました。

よくあるご質問 友の会こがねいメンバーズ 小金井宮地楽器ホールスタッフブログ

ページトップ