7/23(日)に、日本の伝統芸能である落語を体験してもらう「ちょこっと落語体験会」を開催しました。
小金井阿波おどりの開催日ということもあり、たくさんの親子が参加してくださいました。
講師は落語家の春風亭かけ橋さんと紙切りの林家八楽さん。
体験会はかけ橋さんの「寄席入門」で幕を開けました。
座布団や寄席文字が持つ意味をテンポよく説明していくかけ橋さんに、参加者のみなさんは興味津々で耳を傾けます。
落語は顔の向きを変えることで一人何役も演じ、語りとジェスチャーのみで噺を進めるシンプルな芸能。その中で唯一使われる道具が、扇子と手ぬぐいです。
扇子をしゃもじに見立ててご飯をよそったり、扇子を筆に、手ぬぐいを紙に見立てて手紙を書いてみたり。笑いを取りつつ、様々な仕草を披露していきます。
落語でおなじみのそばをすする仕草は、参加者のみなさんにも伝授してくださいました。
中には扇子を持参してやる気満々の男の子も。
「寄席入門」のお次は林家八楽さんが紙切りを披露。
挨拶をしながらもあっという間に「浦島太郎」を作り上げてしまいました。
「前に来た子に早い者勝ちであげます」と言う八楽さんに、一斉に子どもたちが駆け寄ります。
その後は参加者からお題を募集!
「カブトムシ!」
「サムライ!甲冑つけたの!」
「ピカチュウ!!」
これまでに紙切りを披露しに行った先々で起きた面白いエピソードを話しつつ、リクエストされたお題をするすると切り進めていく八楽さんでしたが、ここでハプニングが発生!
「クワガタムシ」と言ったつもりが「カブトムシ」と言ってしまっていた男の子が突然泣き出してしまったのです。
しかし八楽さんはそんなハプニングをものともせず、すぐさまクワガタムシを切り上げ、そのおかげで泣いていた男の子もあっという間に笑顔になりました。
続いては、かけ橋さんが再び登場し、落語のお噺を実際に演じてくださいました。
午前の会では「転失気」を、午後の会では「狸の札」を披露。
ありありと描かれる登場人物の軽快なやり取りに、会場は大きな笑い声で満たされます。
最後はお待ちかねの「体験コーナー」。
羽織を着て、扇子と手ぬぐいを受け取り、各々が好きな仕草を舞台上で演じてみます。
扇子をスプーンに見立ててプリンを食べる子もいれば、子どもたちに負けじと手ぬぐいをピザに見立てて食べる仕草を披露してくれるお母さんもいらっしゃいました。
笑いが絶えなかった今回の体験会。夏休みの思い出の一つとなったのではないでしょうか。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。