クアルトナル（QUARTONAL）

北ドイツのユーテルゼン少年合唱団出身の4人の若き歌手からなり、現在ではドイツで最も有名な声楽アンサンブルである。メンバーは、ミルコ・ルーﾄﾞヴィッヒ（テノール）、ジョー・ホルツワース（テノール）、クリストフ・ベーム（バリトン）、ゼンケ・タムス・フライアー（バス）。彼らは幅広いレパートリーをもっているだけでなく、細部まで丁寧に愛情込めて歌う姿と、彼らの魅力的な人柄で聴衆を惹き付けている。中でも彼らの最大の特徴は、さまざまなジャンルの垣根を超えた魅力的なハーモニーである。

　2006年のクアルトナル結成直後、ドルトムントで開催したドイツ国際合唱コンクールのヴォーカル・アンサンブル部門で第1位を獲得。12年にドイツのライプツィヒで開催されたアカペラコンテストと、スペインのトロサ国際合唱コンクールでは観客賞及び審査員賞を受賞した。その他、演奏活動をドイツ国内に限らず、ヨーロッパ各国やアジア地域でも活発に行なっているほか、世界各地の音楽祭にも出演し、好評を博している。

　彼らのレパートリーは、ルネサンス・マドリガル、ロマン派、男性合唱宗教曲、現代音楽、世界の民謡のほか、もちろんドイツ民謡まで、幅広い時代と国際的なアカペラ作品に及ぶ。さらには、国際的に有名な作曲家やアレンジャーであるファン・ガルシア、クリストフ・ジェル、オリバー・ギース、トーマス・ヒューイット・ジョーンズ、グラハム・ラック、フィリップ・ローソン、パトリック・プレステル、カート・サンプソン、デイビッド・ティムらと協力し、こだわり抜いた作品を作り上げている。これまでリリースしたアルバムもこの多様性あるレパートリーを反映した作品に仕上がっている。