小金井 宮地楽器ホール

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【インタビュー】 ジャン・ワン 無伴奏チェロリサイタルへ寄せて~

Qこれまで何度も来日公演をされてこられていますが、日本にはどんな印象をお持ちですか?

毎回日本に来ると、日本人に驚かされます。優しく、主体的で、勤勉です。外国人は日本人から色々学べます。

Qオーケストラとの共演や室内楽とリサイタルとでは心構えは違ってくるものでしょうか?

他の音楽家と共演することは、友達と話し合うようなものです。お互い質問したり、答えたり、考えを互いに共有し合います。ソロで演奏するのは、一人きりで人生について考えるようなものともいえます。


Q前回来日の際もバッハの『無伴奏チェロ組曲』1,2,3番を演奏されました。これまで1,2,6番で演奏することが多く、ご自身のCDも1,2,6番で収録されていますが、1,2,3番にした理由は?

チェロ組曲全曲を弾く場合、1公演目では1,2,6番を演奏し、2公演目は4, 5, 3番を演奏します。1番から6番まで自然な連続性がありますので、3曲しか弾けない場合1,2,3番を弾きます。それで次回があるとすれば4, 5, 6番の順に連続して演奏できます。


Q『無伴奏チェロ組曲』について中国の哲学に通じるところがあるとの記事を拝見しましたが、この曲を演奏される時はどんなお気持ちで演奏されますか?

この作品は哲学と苦行に非常に通じていると信じています。過去の偉大な文化は人生と美に関する理念にすべて酷似しています。この作品を作曲したとき、バッハは自分の魂の最上の部分を反映させられたと思います。これは天上を想像する唯一の方法だったかもしれません。

Qバッハの『無伴奏チェロ組曲』は日本でも人気のある楽曲ですが、聴きどころなどあれば教えてください。

私にとって全チェロ組曲の中心的楽章はサラバンド(※)です。葬送の舞曲です。喪った人のために弾く音楽は、一番美しい音楽だと信じています。


※無伴奏チェロ組曲は、第1番(BWV1007)から第6番(BWV1012)までの全6曲の組曲から成り、組曲ごとにひとつの調性で統一されている。
そして、それぞれの組曲が、前奏曲(プレリュード)、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(ブーレ、ガヴォット)、ジーグの6曲で構成されている。


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